作品一覧 2021/11/25更新 あなたはこうしてウソをつく 試し読み フォロー 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策 試し読み フォロー こころ学への挑戦 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 阿部修士の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策 阿部修士 非常に分かりやすく丁寧な本です。多くの先行研究を紹介しており、難しくなりがちですが、口語調で平易に書かれております。 本書を読んで、本能や欲望に向き合うことがどれだけ難しいかわかりました。理性だけでは欲望を抑えることができないとわかりました。 また哲学で有名なトロッコ理論を脳科学的にアプローチした...続きを読む話は、非常に納得できる内容でした。 Posted by ブクログ 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策 阿部修士 自分も生きている経験則で、直感と熟考では使っている頭が違うなと思っていたが、論文からシステム1と2に分類して本書では論じていて、信憑性が高い情報であると感じた。 導入は定義付けの面もあり多少論文チックであったが2章からはマシュマロ実験から子供でも取っ付きやすくなるわかりやすい実験をもとに話していて...続きを読む自分の感情を俯瞰するいい機会になる本ではないかと思った。 Posted by ブクログ あなたはこうしてウソをつく 阿部修士 人がウソをつくときの状態(環境的な要因、心理的な状態、生理的な状態など)を明らかにしたいと考えている研究者による、ウソに関する考察、研究をまとめた本。 ウソに関する研究手法としては、以前は、人間の行動を観察する実験デザインしかありませんでしたが、技術の発達により、脳の動きを直に測ることが可能になり...続きを読む、どんどん進歩していっています。 しかしながら、ウソに関するこれまでの研究は、被験者に「ウソをついてください」とお願いするような不自然な設定が多く、被験者が「ウソをつくかつかないか判断する」という、ウソを研究する上で最も重要かもしれない部分については、あまり丁寧に扱われてこなかったようです。 それが、近年になり、被験者が「ウソをつくかつかないか判断する」ところまで含めた実験デザインが考えられるようになり、ウソに関する知見が、随分と 深まったようです。 とはいえ、ウソに関しては、まだまだわからないことが多いのも事実。 また、著者は、「ウソがこの世からなくなることが良いことだとは思っていない」とも言っていまして、そこに、ウソの深さや効力を感じました。 ウソに関する研究については、もっと進むと面白いな、と思うと同時に、すべてが明らかになるのは興ざめだな、というのが、この本を読んでのウソ偽りのない心境です。 Posted by ブクログ 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策 阿部修士 意思決定に関わる、情動的反応や直感的思考、 欲求などの自動的な「速いこころ」と 合理的判断や論理的思考、自制心といった 主に意志の力による「遅いこころ」の 「二重過程理論」が取り上げられている。 例えば、マシュマロテスト(マシュマロをいま1個 もらうか20分待って2個もらうか)をクリアした幼児は ...続きを読む将来のSATの成績も良いという結果があるけれど、 欲求に対して気をそらすことができれば待てるように なるので、待てない子でも訓練で自制心を学ぶことが できる。 第六章『意思決定と人間の本性ー性善か性悪かを 科学的に読む』では他者に協力するのは、 速いこころか遅いこころかを取り上げ、協力は 素早い決断によっていること、寄付は脳の 報酬処理によって支えられている。 正直さには「自然な正直さ」と「意図的な正直さ」 の2種類があり、人は性善か性悪かという 議論は引き分けである、としている。 最終章『「遅いこころ」は「速いこころ」を コントロールできるのか?』では工夫により、 この2つのこころのバランスを保ち、 「俯瞰的に二つの心のはたらきをとらえ、 遅いこころをサポートすることで、 多くの場面ではコントロールが可能」(P185) とまとめられている。 Posted by ブクログ 意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策 阿部修士 二重過程理論に基づいた「速いこころ」と「遅いこころ」について、様々な研究成果をまとめてわかりやすく説明している。普段自らの意思決定において、どちらのこころを用いて行っているのか、改めて考察するきっかけをもらった良書。 Posted by ブクログ 阿部修士のレビューをもっと見る