タムラフキコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
はじめてこの作家さんの作品を読んだ。
驚いたのは、文章の読みやすさ。
本書を朗読することがあったのだが、何ページも続けて朗読しても、つっかえることなく読み終えることができる。
こんな作品はあまりない。
アメリカの学生による、太平洋戦争をめぐるディベート小説というと、赤坂真理さんの『東京プリズン』を思い出す。
あれは読んでいてつらかった(作品の価値はしかし、そこにあるのだろうが)。
そんな読書経験があると、ちょっと身構えてしまうが、本書での高校生たちは、原爆投下を肯定するか否定するかの立場を超え、みな真摯で純粋だ。
全員が「戦争を肯定するつもりはない」という考えを持っていることが、ある種の安全 -
Posted by ブクログ
広島と長崎への原爆投下。アメリカ人の学生達が肯定派と否定派に分かれて討論するという内容。
児童書に分類される本なんですかね?とても分かりやすくて読みやすかったです。
登場人物を色々なルーツをもつアメリカの学生達にしたのも良かったと思います。
日系人部隊第442連隊の事は全く知りませんでした。読んでいて胸が苦しくなりましたが、知れて良かったです。
読後感は良かったのですが、最後の核に関する出来事の年表を見ているとわたしは悲観的な方に気持ちのベクトルが向かいました。なんでだろ?
まだ一度も広島も長崎も行った事がないので、行ってみたいと思いました。