タムラフキコのレビュー一覧

  • ある晴れた夏の朝

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    はじめてこの作家さんの作品を読んだ。
    驚いたのは、文章の読みやすさ。
    本書を朗読することがあったのだが、何ページも続けて朗読しても、つっかえることなく読み終えることができる。
    こんな作品はあまりない。

    アメリカの学生による、太平洋戦争をめぐるディベート小説というと、赤坂真理さんの『東京プリズン』を思い出す。
    あれは読んでいてつらかった(作品の価値はしかし、そこにあるのだろうが)。
    そんな読書経験があると、ちょっと身構えてしまうが、本書での高校生たちは、原爆投下を肯定するか否定するかの立場を超え、みな真摯で純粋だ。
    全員が「戦争を肯定するつもりはない」という考えを持っていることが、ある種の安全

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    2024年08月03日
  • ある晴れた夏の朝

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    良書。多くの人に読んでほしい。 アメリカの高校生8人が夏休みに、原爆について賛成派と反対派に分かれて公開討論するという話。彼らは非常に多くの時間を割き、綿密な調査や資料、シナリオを準備した上で討論していて、私自身、知らない内容もあった。原爆の是非だけではなく、人種差別の話や、立場による解釈の違いなど、色々と考えさせられる。  読みがなも振ってあるので、小学校高学年でも読めるかと。

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    2024年06月22日
  • ある晴れた夏の朝

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    広島と長崎への原爆投下。アメリカ人の学生達が肯定派と否定派に分かれて討論するという内容。
    児童書に分類される本なんですかね?とても分かりやすくて読みやすかったです。
    登場人物を色々なルーツをもつアメリカの学生達にしたのも良かったと思います。
    日系人部隊第442連隊の事は全く知りませんでした。読んでいて胸が苦しくなりましたが、知れて良かったです。
    読後感は良かったのですが、最後の核に関する出来事の年表を見ているとわたしは悲観的な方に気持ちのベクトルが向かいました。なんでだろ?
    まだ一度も広島も長崎も行った事がないので、行ってみたいと思いました。

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    2024年06月12日
  • ある晴れた夏の朝

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    広島・長崎の原爆についての肯否にを8人の若者たち、そしてそれぞれの人種たちの議論繰り広げられるお話。
    あの恐ろしい原爆から今年で79年。戦争すら知らない私たちが、もし、また戦争が起きたらどうなるのか…この本の中に、それぞれの若者たちが調査し、言葉の戦いがヒートアップ!
    広島や長崎、ハワイの真珠湾戦争など争いも学校でさらりとした勉強していないため、私の知識も乏しく、改めてネットで調べたり勉強になった。
    文章もルビが付いているので、小中学生さんにもおすすめしたい。

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    2024年05月18日
  • ある晴れた夏の朝

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    様々な出自を持つアメリカ人8人が、原爆の是非についてディベートを行う構成。

    話として上手く纏まり過ぎているきらいが感じられ、星ひとつマイナス。

    日本人としての一番のハイライトは、原爆慰霊碑の
    「安らかに眠って下さい。
     過ちは繰り返しませんから」
    の解釈の部分。

    まさか、日本人の反省と捉える解釈が有り得るとは。
    フィクションだから、と思いたい。
    衝撃の展開であった。

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    2024年03月25日
  • ああ、もうダメだ!

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    椰月美智子
    上條さなえ
    東野 司
    古内一絵
    太田忠司
    吉野万理子
    6人の作家による「ああ、もうダメだ!」をキーワードにした物語。
    字が大きく、小学生中学年から読める本。

    受験問題に採用される作家さんの名が連なっていたので読んでみた。

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    2022年05月26日
  • ある晴れた夏の朝

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    日本への原爆投下の是非をディベートすることにより、平和への意識を向上させるアメリカの高校生の物語。

    色んな角度から原爆投下の是非を議論する。

    日本が中国での虐殺したのだから当然の報いだという意見や、ナチスドイツの同盟国なのだから原爆投下のされて当然など、日本人としては意味がわからない意見もある。

    広島の平和記念公園の慰霊碑の英訳もなかなか主観が入ると日本人だけの反省文にも読めるようで恐ろしい。

    広島に旅行して平和記念公園に行った後だったので感慨深く読めました。

    中学生くらいに読んで欲しい本ですね。

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    2025年11月21日
  • ある晴れた夏の朝

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    児童書なので少し堅い内容で道徳とか教育系の本のよう。知らない事実とかあり勉強なった。最後はうまくまとまってる。まあでも肯定はないな。

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    2025年10月15日
  • ある晴れた夏の朝

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    日系アメリカ人のメイは現在、日本の英語の教師となっていますが、なぜ教師になったのか…15歳の夏に話が戻って進んでいきます。

    15歳の夏に原爆肯定派と否定派に別れて討論会を行う事になりました。
    メイは否定派です。

    原爆の事を良く調べ、討論し、こんな高校生がアメリカにはいるんだと感心しました。

    日本人の私の方が勉強してなく、恥ずかしく思いました。

    2019年中学課題図書に選ばれていますが、納得。
    面白おかしくはないですが、戦争のこと、平和のことを考えるのに、入りやすいお話しだと思いました。

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    2025年05月04日
  • ある晴れた夏の朝

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    ついこの間原爆ドームに訪れたばかりだったので、なんとなく感情移入しやすかった、、、
    ディベートそういえば語学学校時代に先生が好きでよく授業中やってたな笑

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    2023年09月22日
  • ああ、もうダメだ!

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    6人の作家の短編
    ダメだ
    もうダメだと思うことは数多くある
    私は多くのことをそれで投げ出したかもしれない
    それでも粘り強く、投げ出さず
    難しいけどそうありたいと思う

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    2022年04月23日
  • ある晴れた夏の朝

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    見る角度によって「正義」は、「正しさ」は、色も形も変わってゆく。わたしはその結論を肯定はできないけれど。

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    2023年12月20日