人生100年時代において、予防医学は中高年にとって「必須の教養」。日頃から最新の正しい情報を学んで、実践していきたいと思う。
[覚えておきたいこと]
☆大腸カメラは10年に一回、便潜血は毎年受けるべき。
☆がん共通の3つの初期症状
→①心当たりのない体重減少(1年以内に体重の5%減)
②不明熱(3週間以上、38度くらいの熱が出たり下がったりする)
③体から血が出る
☆ 腫瘍マーカーは受けてもムダ(早期発見できないから)
☆ 卵や牛乳のようにデータ上はっきり決着がついていない食品については「あまり考えすぎず、過剰な摂取はしないようにする」のが最適解。
☆ ほとんど(オメガ3脂肪酸、葉酸以外)のサプリメントは飲んでも飲まなくても健康への影響はあまりない。現代の医学では、成分ごとに何が体によいのか悪いのかが、細かくは解明されていない。
☆睡眠時間は7時間が理想的。寝過ぎもダメ。
☆認知症自体で死亡することはないが、複合的な要因で、発症からの生存期間は7〜10年と言われている。
認知症リスクとなる12種の原因は「教育」「難聴」「高血圧」「肥満」「喫煙」「うつ病」「社会的孤
立」「運動不足」「糖尿病」「過度の飲酒」「頭部外傷」「大気汚染」。
予防として脳トレは効果が証明されておらず、それより生活習慣病対策や、「耳の聞こえが悪くなったらすぐ耳鼻科に行き、補聴器を積極的につける」「定年後も友人との友好関係を保つようにする」「昼寝は60分以内にする」といった対策が有効。
☆高齢者が打つべきワクチンは、「肺炎球菌ワクチン(23価と13価の両方とも)」と「帯状疱疹ワクチン」。
☆ヤブ医者の見分け方→① ビタミンCの点滴療法が診療メニューにある②風邪に毎回抗生物質を処方される(風邪の原因は8割以上がウイルスで、抗生物質=抗菌薬はウイルスには効かない)
☆自分のメンタルを守る方法
①他責思考(アドラーの課題の分離)や無責思考を取り入れて、自分の背負う荷物を最小限に減らす。
② 「責任感」を弱めて「貢献感」(他人のために役立っていると主観的に思う感覚)を意識的に強める。
☆ 心筋梗塞が起こると、胸だけでなく、肩(左右関係なく)が痛むことがある(放散痛)。「押しても痛くない」「体をねじっても痛みが強くならない」ときは筋肉や骨ではなく、内臓から生じている痛みの可能性があるので、すぐに病院へ。