徳永康元のレビュー一覧

  • ほんとうの空色

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    描かれている情景が美しいお話。貧しい家に生まれ、母親の手伝いをするフェルコーは、宿題をする時間がなく、落ちこぼれとして扱われていた。だが、絵を描くのが好きで、隣になったお金持ちのカリの絵の具を借り、その藍色がなくなってしまったことから、不思議なほんとうの空色を手に入れることになる。ほんとうの空色は、塗ったところが、ほんとうの空になるのだ。そして本当の天気と連動して絵の世界も変化していく。秘密を知ったカリや助けてくれた可愛い女の子ジュジ、3人だけの秘密となる。
    良くないことを隠そうとしたり、本当にしたりする場面にドキドキする。
    困難にも合うが、フェルコーの気持ちの良さが結末にまで良く影響していて

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    2016年03月21日
  • ほんとうの空色

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    こどもの頃の愛読書を再読してみよう!第1弾です。


    このお話、やはりラストが素敵です。


    ネタバレになってしまいますが、「半ズボンをはかなくなる」というのは、男の子なら誰もが経験する通過儀礼なのではないでしょうか。


    ‘ほんとうの空色’(=半ズボン)を手離す代わりに、主人公はガールフレンドのジュジを得る(=大人に向かって一歩前進)。


    オチの構図がシンプルで分かりやすいのも、いいものだなと思いました。

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    2011年08月31日
  • ほんとうの空色

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    「ほんとうの空色」とは、綺麗な青い色という意味ではなく、「現実の空」の色。この絵の具を塗ると、曇りの空、雨の空、晴れた日の夜の空、と変わっていく。

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    2009年10月04日