おにぎり1000米のレビュー一覧
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シリーズ3作目ですが、単独OK
『まばゆいほどに深い闇』は運命の番がテーマの一つ。
こちらは硬質なオメガバース(アルファ×ベータ)
アルファにはオメガ、運命の番が定番の世界で一途にベータの受けに執着している攻め様。
そのベータの受けはたまに"知るか、失せろ!”口が悪いけどシャキっとしている性格がよかった。
『まばゆいほどに深い闇』にはじまるオメガバース世界の物語。
シリーズ第3作目ですが、シリーズ物と知らず表紙につられて1番目に読みましたが十分楽しめます。
(『まばゆいほどに深い闇』の主要キャラも出てきます!)
おすすめです!
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ネタバレ 購入済み
世界の見えかた
学生時代の好奇心から『罪』を犯してしまった書店の主人ソールと挫折を知らないエリート学生クルトの物語。
出会った当初のクルトは若さ故の傲慢さもあり、どこかソールを見下したような態度を取ります。そしてソールもまたクルトに対してあまり好意的な印象は持たなかったようで、傲慢な学生と偏屈な書店主という一見限りの関係で終わるはずでした。
そんな2人が徐々に近づいていく様子が本当に丁寧に描かれていきます。
ソールに惹かれていることを自覚したクルトは一途に彼を慕いますが、大人であり事情を抱えたソールはクルトを受け入れつつもどこか距離をとっている雰囲気です。
クルトの将来を思い、不利になるような行動を慎むように諭すソールと何よりもソールと共にあることを望むクルト。お互いに相手を想うが故に巧くかみ合わない2人がもどかしくも尊いです。
特にクルトが変わっていく様子の描きかたが秀逸です。
ソールと知り合ったことでクルトの世界は変わります。思い描いた将来さえも変えてしまうほどの恋の熱に浮かされた様子、学生という立場故に越えられない壁に悔しい思いをする様子の描写がいかにも若者らしいです。
そして『訳あり』な大人であるソールがクルトと同じ温度で恋愛にのめり込むことができず、どこか諦念めいた思いを抱くのもリアリティーがあります。
多少の問題を残しつつも幸せな、そして未来に希望が持てる結末もとても良かったです。
切なくて深い物語でした。