中村龍太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
半年前ほどにAudiobookで聴いた本。あまりにも衝撃を受けて、今でも5つの原則を説明できるほど。手中の鳥、許容可能な損失、レモネードの原則、クレイジーキルトの原則、飛行機のパイロットの原則、それらに含まれている「今から始める起業家としての姿勢」がとてつもなく心に響いた。
これは今思えば、「何事も前向きに捉えて、とにかく行動を起こし、色んな人をまきこんで、自分を見失わず、自分の武器を知り、更には自分の好き嫌い・得手不得手についても理解した上で荒れ狂う社会に突撃すると成功する」と言い換えられるのではないだろうか。この感想を読んだら「そらそうだろ。」って感じになりかねないが、その点をこの本はキレ -
Posted by ブクログ
ネタバレエフェクチュエーションの概念はこの不確実性の高い時代において非常に重要なもの。
とても参考になった。
自分にとって刺さることだらけでバイブルのような印象
メモ
・エフェクチュエーションとは、熟達した起業家に対する意思決定実験から発見された高い不確実性に対して、予測ではなくコントロールによって対処する思考様式
・手持ちの手段から何ができるかを発想する
手中の鳥の原則
・うまくいかなかった場合のリスクから、損失許容できるかという観点でコミットメントを行う
許容可能な損失の原則
・上記前提のもと、コミットしてくれるパートナーと取り組みを行う
クレイジーキルトの原則
・予期せずしてパートナー -
Posted by ブクログ
話はシンプルだ。不確実過ぎて予測不可能なら予測しなければ良い。手持ちの資産を使って損失を許容しながら、いろんな人を巻き込んで状況をコントロールしていく。これがスタートアップ企業の立ち上げ方だと言われたら、まぁそうかと思う。
ただ大企業でこれをやるのは、やはり難しい。なまじ金があるから勝負に出がちだし、出世の階段を上り詰めた経営層にはリスク回避性向の人が多いから、どうしてもコーゼーションを部下に求めがちだ。経営トップがこの理論を信奉してないと無理だと思う。少なくともウチの会社では永岡さんのような人は活躍できずにすぐに辞めていくと思われる。 -
Posted by ブクログ
・結果が予測できない高い不確実性の中でも、起業家は自らがコントロール可能な活動に集中し、このプロセスを回し続けることによって、彼自身ですら最初には思いもしなかったような新しい製品・事業・市場の可能性に至るのです。
・多くの場合、人々はそれを見せるまで、自分が何を望んでいるのかわからない
・枯れた技術の水平思考:先端技術の活用は確かに革新的な商品につながるかもしれませんが、そうした商品は価格も非常に高くなりがちで、結果として売れない商品が出来上がってしまうおそれがあります。一方で、既存分野で普及しきったため、余剰資源とみなされるような技術は、別の領域に水平展開をして活用できれば、むしろ大きなイノ -
Posted by ブクログ
サラスバシー先生の『エフェクチュエーション』を経営学を学んでない人にもわかりやすく紹介している本。前半はエフェクチュエーションの5原則の説明で、以前試験勉強で知ったことの復習に。
この本のメインは後半の共著者である中村さん(サイボウズの人でありフリーランスでもある)の体験談の章だと感じた。
エフェクチュエーションは「起業家」の意思決定パターンの話だと思っていたが、この原則を活かせる場は起業家に限定されないということが気付きだった。フリーランスでも、会社の中にいてもエフェクチュエーターになれるし、なんなら私自身も知らずに実践してたこともあるなぁと感じた。進む道に迷った時に、5原則を思い出したい -
Posted by ブクログ
成功した起業家の行動様式を研究してまとめたのがエフェクチュエーションという概念で、それを日本人向けに解説した本。解説内容については、とても分かりやすくて良かった。(ただ、原則名がアメリカのことわざを元にしているので、そこは正直分かりにくい。)
紹介される原則は以下。
●手中の鳥の原則
「目的手動」ではなく、既存の「手段主導」で新しいものを作る。
●許容可能な損失の原則
損失が許容可能かに基づいて行動する。
●レモネードの原則
偶然をテコとして活用する。
●クレイジーキルトの原則
問いかけによってパートナーシップを築く。
●飛行機パイロットの原則
コントロール可能な活動に集中する。
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Posted by ブクログ
エフェクチューションとは、不確実性の高い状況における意思決定の理論である。熟達した起業家の行動パターンを分析すると共通する明確なパターンが存在していたというもの。中でもパートナーシップを結ぶ方法として売り込みではなく問いかけすることが重要であることになるほどと思った。有名なマーケターである森岡さんのように数字を用いて勝算があると自信を持って事業を行うことが当たり前なのかと思っていたが、熟達した起業家のほとんどは不確実性の中でエフェクチューションを用いて確立を高めている。起業はしないかもしれないけれど、今の仕事に活かせる思考だったので、何回も読み直したい。