コミュニケーションを取ることの難しさを感じていたが「聴く」という観点の重要性を様々な視点(職業、脳科学、社会科学等)で説明してくれている良書。聴くとは、黙って音を耳に入れることではなく、相手への好奇心、共感から始まり、アドバイスをしてあげようとか、解決方法を提供してあげようなどを考えずに寄り添ってあげることだと理解できた。しかし、これは言うは易く行うは難しな技術だと思われる。質の高い質問の仕方について語られている章もあったが、そこがとても難易度が高いと感じた。まずは人のはなしを聞くときはスマホをしまう、というところから始めたい。