笛美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
少し前に参議院選挙が終わりましたね。
この本はちょうど3年前の参議院選挙のときの政治的イベントの関連書籍として購入して、その再読です。
ちょうどそのイベントから政治に興味を持ったので、3年も経ったのかと、ノスタルジーな気持ち^^
本には3年前の投票済証が挟まってたよ。新たに今回の投票済証を追加で挟みました。
これらの本に3年前に出会ってから、大声では言えないけど、私のマインドにはフェミニズムがいつもあるような気がする。でも、いまだにそれとの付き合い方は難しいと考えさせられる一方だ。新しい視点を習得したが故に、社会を苦しませる問題に、自分まで心苦しくなる日がいっぱいある。どうも絶望しかない。そ -
Posted by ブクログ
自分は女性蔑視なんてしてるつもりはない。
誰でもそうなんだろうけど、実は無意識でもけっこうしてしまっているなと反省した。
妻は私と結婚して12年、出産を機に退職したりまた別のところで働いたり退職したり、というキャリア。三人の娘に恵まれて五人家族で私も幸せだけど、見方によっては私は妻の人生を振り回してしまってるなと考えた。妻との関わりを振り返ると、意図せずとも蔑視に等しい言動を無意識にしている気がするし、私が男性の既得権益に甘えて生きているとも思う。
職場でも(蔑視というほどのつもりはないけど)独身の同僚を「憐れ」だと思っていたりする。(しかしそれは謙虚じゃないと感じられる人柄に対して「憐れ -
Posted by ブクログ
ネタバレ筆者がフェミニズムに出会うまでの部分の日々の描写(仕事での男性先輩の話、女性後輩の話、名誉女性になろうとしかけたこと、協調と排除、自己嫌悪…etc.)が、フェミニズムに出会った後の今の私にはめちゃくちゃしんどくて、正直読むのが辛かった。
新卒で広告営業で働いていた頃も、その後の様々な職場でも、もちろんプライベートのほんの一瞬の場面でも、私たちがもやもやすることの原因の本質は何も変わらないのだと、改めて突きつけられていた。
でもそんな作者が北欧でフェミニズムに出会ったあとを楽しみに読み進めてよかった、そう思える作品で終わってくれて嬉しかった。
『まだ見ぬかわいい赤ちゃんよりも、いま生きている -
Posted by ブクログ
ぜんぶクソくらえと思った。
私自身が幼い頃から思春期まで女の子らしくいないと価値がないと刷り込まれてきたことも、一生懸命に勉強していい大学に行って、いい会社に入って、いいお給料もらっても、子どもがいて、家事もできなきゃ、自分は足りない人間だと思い込んでしまっていたことも。
悩んだって、もがいたって、それが社会のせいだと気がつかずに、自分自身の、女性たちの心の持ちようで、無理矢理、前を向かせようとさせられていたことも。
ぜんぶ、ぜんぶ、運命だったんだとしたら。
重すぎる。
知らないってだけで、辛い人がいるなら、自分の価値が低いと思い込まされている人がいるなら、どうかどうかこの本に辿り着い -
Posted by ブクログ
読めば読むほど、この内容の本が存在していることが奇跡に思えた。今まで見えていなかった・見ないようにしていた、自分の足元にあったたくさんの崖に気付かされた。おじさんの多い会社で働く自分にとってわかりすぎる内容もあり、読んでいてしんどいところもあって、思ったより読み切るのに時間がかかってしまった。
「この方が男の人にウケるから」と何かを我慢したり、逃げ道を探す方が簡単な時もあるかもしれない。でもその度にきっと心は死んできた。心が死なないように声を上げたり、行動することはポジティブなことであって、誰もが当たり前に持っている権利なんだと、この本から勇気づけられた。
結婚・出産を迎えるのがいつになるのか -
Posted by ブクログ
45.
2021年に読んだのに感想を書き忘れていた
自分が今不安に思ってること、危機感を感じてること、変えたいと思ってること、全部書いてあってこれは私?となった。これ女性問題のコーナーに置いてあったけど全然違うよ、他国の民主主義には敏感でも自国の政治には鈍感な私たちが今読むべき本だった。読んでよかった。
仕事に忙殺されストレスと闘って体調だけは崩さないようにと気をつけながら社畜として毎日をひたすら生きてた時は、政治なんて大きなことを考えてる暇は無かった。コロナでふと立ち止まった時、仕事が国に振り回された時、初めて本気で「あれ?おかしくない?やばくない?」と気づいてしまった… -
Posted by ブクログ
日本での広告業界を筆頭に古き日本の伝統が残るいわゆるおじさん社会での女性の生き方について、著者の経験談をもとに書かれている。「男性が働き、女性は家庭に入るのが、日本の美学、当たり前」のように一般的に捉われているが、本当にそうなのかということを考えさせることである。近年は、女性の社会進出という言葉もあり、女性が働いていることを推奨したり、昇進したりすることも昭和・平成に比べたら多くなってきていると思うが、まだまだ議論されるべきことが多いと感じた。また、フェミニズムだけでなく、民主主義のあり方についてもこの本の後半で取り上げられている。一見デモは過激な人が行うものというバイアスが掛かっているが、こ
-
Posted by ブクログ
「ジェンダー目線の広告観察」の対談を読んでその存在を知り、本書を手にとってみました。
笛美さんって、変わった名前だな、と思ったら、フェミニストのフェミだそうです。
20代女子としてガンガン仕事しながら婚活もしていた時代を経て、なんで同期の男子は家庭を持って幸せそうなのに私はそうなれそうにもないんだろう、とフェミニズムに目覚め、さらに政治に目覚めていった様が、とてもわかりやすく書かれています。
通帳を見た人が驚くほどの高給で、ファッションも持ち物も美容にもお金かけて、自愛に溢れ人生を謳歌してても、30過ぎるとフェミニズムに目覚めるのか、、、
いや、フェミニズムに目覚めることがどうこうではなくて -
Posted by ブクログ
女の幸せレールに乗っかって生きている人を落としたい訳じゃないが、頑張っても努力しても無理だった人もいる。そして周りの洗脳(政府や社会)に人間失格だと言われているようで苦しめられている。
「結婚は頭で考えたらできない」「結婚は勢い」とも言われます。でも何十年も人生を共にし、しかも子供を育てるかもしれない人を勢いで考えられる気がしない。
少しでも婚活市場で価値があると言われる年代の家に結果を出す必要があること。仕事で確固たる地位を築き、パートナー見つけて妊娠すると言う事だった。数年でこなさなければならない。
なぜ女性だけが若いうちに出産をすると言う責任を押し付けられているのか?なぜ男だけが結 -
Posted by ブクログ
フェミニズムと政治について考える重要性を分かりやすく伝えている入門編の本。
最初はフェミニズムという言葉に気づく前の広告業界で働いていた日々を淡々と綴っているところからスタート。ハードの仕事で残業しながらも頑張って続けていたが、女性としての縛りや結婚、出産など将来のことを考えた時に焦りなども感じ始める。そして大きなきっかけとしては仕事の都合で北欧へ行くことになり、縛られていた何かから解放されるようにフェミニズムを学んでいく。そして日本へ帰国後はコロナになってしまうが、ネット上で政治に対しても発信していくようになる。そして2020年Twitterのランキングで2位として表彰されるバズったハッシュ