【感想・ネタバレ】ぜんぶ運命だったんかい――おじさん社会と女子の一生のレビュー

あらすじ

「#検察庁法改正に抗議します」のTwitterデモ仕掛け人による、初の著作!


男性中心の広告業界でがむしゃらに働いてきた20代。
気が付けば、同世代の男性は結婚し、仕事でも飛躍している。
なのに自分は彼氏もできない。
焦って婚活したものの、高学歴・高所得・仕事での成功が壁となる。

容姿で判断されたり、会議で意見が通らなかったり、男性との賃金格差だったり、――なんだか辛くて生きにくい。


あるとき、その理由がわかった。
それは、女性がひとりで生きていくことが難しくなるように、男性に依存しなければいけないように、この社会が作られているからだった。

「…………ぜんぶ運命だったんかい」
「私の運命は、この社会の構造の上に敷かれたものだったんだ」


ひとりの女性がフェミニズム、そして社会活動に目覚めるまでを涙と笑いで綴るエッセイ集。



【もくじ】
■ おじさん社会と女子の青春
■ おじさん社会と婚活女子
■ おじさん社会の真実
■ おじさん社会からの脱落
■ おじさん社会への逆襲
■ 声を上げてみたくなったら
■ あとがき

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

少し前に参議院選挙が終わりましたね。
この本はちょうど3年前の参議院選挙のときの政治的イベントの関連書籍として購入して、その再読です。
ちょうどそのイベントから政治に興味を持ったので、3年も経ったのかと、ノスタルジーな気持ち^^
本には3年前の投票済証が挟まってたよ。新たに今回の投票済証を追加で挟みました。

これらの本に3年前に出会ってから、大声では言えないけど、私のマインドにはフェミニズムがいつもあるような気がする。でも、いまだにそれとの付き合い方は難しいと考えさせられる一方だ。新しい視点を習得したが故に、社会を苦しませる問題に、自分まで心苦しくなる日がいっぱいある。どうも絶望しかない。そこには希望を見出せない。それでもフェミニズムのマインドを捨てることなんてできない。また苦しくなる。

「たとえ社会が変わらなかったとしても、落ち込まないでください。あなた自身が変わったのだから」

自分が生きている間に、おじさん社会による女性社会への劇的な変化はおそらくは望めないでしょう。それでも

「せっかく生まれてきてくれた子供に、せめてまともな国を残してあげたいし、産んだ人に苦しい思いもしてほしくない。産んでない私のことも否定してほしくない」

これに尽きると思う。だから、私は選挙にこれからも行くし、おかしいことにはおかしいよね?と言える人でありたい。

0
2025年09月10日

Posted by ブクログ

むちゃくちゃおもしろかった
日本人の全男、全女、全男でも女でもないひと、全夫、全妻、全偉い人、全偉くない人に読んで欲しい

著者が"笛美"になってから文体が変わるのも良い

0
2025年03月09日

Posted by ブクログ

自身が政治に関心のないうさぎさんだったことを痛感し、猛省しました。
でもフェミニズムを学んでもプラカード持たなくてもいいし、妖怪にもならないよ、とも言ってくれる本だと感じました。
総合職同期入社の男性は皆家庭を持ってるのに女性は独身ってまぁまぁ見る社会の縮図ですよね…家に専業家事請負人がいる前提で嫌になっちゃいますね

0
2025年02月01日

Posted by ブクログ

たまに見かけていた笛美さん、めちゃくちゃ精力的な活動をしているゴリゴリの方なのかと思っていた。全然違かった。彼女も多くの人と同じように、動き出すことがめちゃくちゃ怖い人だった。とても励まされたし、自分もこれから自分の権利を守るための主張をもっとしていきたいと感じた。

0
2025年01月03日

Posted by ブクログ

自分は女性蔑視なんてしてるつもりはない。
誰でもそうなんだろうけど、実は無意識でもけっこうしてしまっているなと反省した。

妻は私と結婚して12年、出産を機に退職したりまた別のところで働いたり退職したり、というキャリア。三人の娘に恵まれて五人家族で私も幸せだけど、見方によっては私は妻の人生を振り回してしまってるなと考えた。妻との関わりを振り返ると、意図せずとも蔑視に等しい言動を無意識にしている気がするし、私が男性の既得権益に甘えて生きているとも思う。

職場でも(蔑視というほどのつもりはないけど)独身の同僚を「憐れ」だと思っていたりする。(しかしそれは謙虚じゃないと感じられる人柄に対して「憐れ」だと思うのであって女性蔑視とはちょっと違う気もするんだけどな。)

あと、AVを見ることは言い訳しようもなく女性蔑視だなと思った。

日常に女性蔑視がいっぱい存在していて、それに敏感な人も気づいていない女性もいろいろいると思うけど、社会全体として形成する空気が女性の人権(場合によっては男性の人権も)を大いに損ねていることを実感した。
娘たちがいずれ社会に出ていくことを思うと、人権が脅かされる社会は大人が変えていかないとと思った。

自分に何ができるだろうか。
AVを見ないというのは情けないけどなかなか難しそう。でも真面目にあれは女性蔑視以外の何者でもないよな。
ジェンダーのテーマに関心を持って勉強もしながら、思考と言動を改善しようと思った。

社会に対して声を上げることは、なかなかハードルが高い。でも、良くないと思っていることを放置するのは後進世代に対して不誠実だと思う。できるとこから一歩ずつ、やらないとな、と思った。

0
2024年07月11日

Posted by ブクログ

高学歴で高収入な女性が男性社会を縮図にしたような男性優位な職場で色々な経験をして「生きていてごめんなさい」まで追い詰められていく様はとても辛く感じた。価値観の押し付けって怖い

0
2024年05月19日

Posted by ブクログ

刺さった。この人は、私だった。
疑いもなく女性の役割を全うしてた時代、なんでジェンダーギャップ指数が低いのか疑問を感じた時代、知識を蓄えてる時代…
いま、私にできることはなんだろう?
笛美さんのように、パワーがなくても、いや、笛美さんもツイッターのトレンドになったのには特別なパワーを費やしていなく、それも運命だったのかもしれない。

巻末に、無理なくできることが一例で載っていて、私たち「うさぎさん」にも分かりやすくまとめてくれていて有り難かった。

0
2023年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

筆者がフェミニズムに出会うまでの部分の日々の描写(仕事での男性先輩の話、女性後輩の話、名誉女性になろうとしかけたこと、協調と排除、自己嫌悪…etc.)が、フェミニズムに出会った後の今の私にはめちゃくちゃしんどくて、正直読むのが辛かった。
新卒で広告営業で働いていた頃も、その後の様々な職場でも、もちろんプライベートのほんの一瞬の場面でも、私たちがもやもやすることの原因の本質は何も変わらないのだと、改めて突きつけられていた。

でもそんな作者が北欧でフェミニズムに出会ったあとを楽しみに読み進めてよかった、そう思える作品で終わってくれて嬉しかった。

『まだ見ぬかわいい赤ちゃんよりも、いま生きている自分のことをまずは大切にしてあげたい(中略)もし自分が、「生きていてごめんなさい」と思ってしまうのだったら、私にとって幸せのオプションではない(中略)
だからせっかく生まれてきてくれた子供に、せめてまともな国を残してあげたいし、産んだ人に苦しい思いもしてほしくない。産んでない私のことも否定してほしくない。
日本のどこかで悩んでいる誰かにフェミニズムの風が届くように、誤解され恐れられ笑われながら、自分なりの小石を投げ続けようと思います。』
ここが1番好きなところだった。

0
2023年04月15日

Posted by ブクログ

笛美について何も知らずに読み始めたが、手にとって良かった。女性である自分も、知らず知らずに女性蔑視をしていたことに気付かされた。悲しい。また、政治にもあまり関心がなかったが、危機感を持つことができた。一気に読めた。女性蔑視のない国に生まれて育つと、どういう精神状態になれるんだろうと羨ましく思う。

0
2022年10月03日

Posted by ブクログ

ぜんぶクソくらえと思った。

私自身が幼い頃から思春期まで女の子らしくいないと価値がないと刷り込まれてきたことも、一生懸命に勉強していい大学に行って、いい会社に入って、いいお給料もらっても、子どもがいて、家事もできなきゃ、自分は足りない人間だと思い込んでしまっていたことも。

悩んだって、もがいたって、それが社会のせいだと気がつかずに、自分自身の、女性たちの心の持ちようで、無理矢理、前を向かせようとさせられていたことも。

ぜんぶ、ぜんぶ、運命だったんだとしたら。
重すぎる。

知らないってだけで、辛い人がいるなら、自分の価値が低いと思い込まされている人がいるなら、どうかどうかこの本に辿り着いてほしい。知って欲しい。伝わって欲しい。それで少しでも、心が軽くなったなら、一歩動きだそうとしてみて欲しい。私が今まさに、この本と出会って、感じているように。

0
2022年10月07日

Posted by ブクログ

自分が生きていて感じたことがあるイヤだったこと、釈然としなかったこと。自分が持っている女性蔑視の部分に気付かされた。
この本を教えてくれた友人に感謝する。
そして、私も違う友人に薦めたい。

0
2022年05月09日

Posted by ブクログ

読めば読むほど、この内容の本が存在していることが奇跡に思えた。今まで見えていなかった・見ないようにしていた、自分の足元にあったたくさんの崖に気付かされた。おじさんの多い会社で働く自分にとってわかりすぎる内容もあり、読んでいてしんどいところもあって、思ったより読み切るのに時間がかかってしまった。
「この方が男の人にウケるから」と何かを我慢したり、逃げ道を探す方が簡単な時もあるかもしれない。でもその度にきっと心は死んできた。心が死なないように声を上げたり、行動することはポジティブなことであって、誰もが当たり前に持っている権利なんだと、この本から勇気づけられた。
結婚・出産を迎えるのがいつになるのか、そもそも迎えることになるのかもわからない今、この本に出会えて本当に良かった。本の中で多用されていた
“「見える」と「気づく」はぜんぜん違う”
の視点を忘れずに、日々の疑問や違和感に対して真摯に向き合っていきたいと思う。

0
2022年01月20日

Posted by ブクログ

45.

2021年に読んだのに感想を書き忘れていた

自分が今不安に思ってること、危機感を感じてること、変えたいと思ってること、全部書いてあってこれは私?となった。これ女性問題のコーナーに置いてあったけど全然違うよ、他国の民主主義には敏感でも自国の政治には鈍感な私たちが今読むべき本だった。読んでよかった。
仕事に忙殺されストレスと闘って体調だけは崩さないようにと気をつけながら社畜として毎日をひたすら生きてた時は、政治なんて大きなことを考えてる暇は無かった。コロナでふと立ち止まった時、仕事が国に振り回された時、初めて本気で「あれ?おかしくない?やばくない?」と気づいてしまった…

0
2022年01月18日

Posted by ブクログ

この世は男の人が生きやすいようにできている。この数年で痛いくらい感じていました。フェミニズムは自尊心を取り戻す思想。それを奪おうとする方が過激じゃない?

0
2021年12月01日

Posted by ブクログ

わたしのような一人で生き抜く収入のあるアラサーには、響きすぎました。。

小さい頃、女の人は、ママになるかママにならないか、フルタイムかパートタイムか専業主婦か、選べるものだと思っていました。
今、この国が求めているのは、家事をこなしつつ、夫の稼ぎを超えない範囲で働き、子どもを2人以上産んで育てられる女性。それ以外は負け組。

恋人との結婚を意識した途端、目の前は暗くなります。恋人との未来、ではなく、世間の描くわたしたち2人の未来、に吐き気を覚えるのです。

男女問わず、自分らしい生き方を認める社会になることを切に願います。。

0
2021年11月15日

Posted by ブクログ

日本での広告業界を筆頭に古き日本の伝統が残るいわゆるおじさん社会での女性の生き方について、著者の経験談をもとに書かれている。「男性が働き、女性は家庭に入るのが、日本の美学、当たり前」のように一般的に捉われているが、本当にそうなのかということを考えさせることである。近年は、女性の社会進出という言葉もあり、女性が働いていることを推奨したり、昇進したりすることも昭和・平成に比べたら多くなってきていると思うが、まだまだ議論されるべきことが多いと感じた。また、フェミニズムだけでなく、民主主義のあり方についてもこの本の後半で取り上げられている。一見デモは過激な人が行うものというバイアスが掛かっているが、こちらも自分の身近なことに対して違和感を感じている人が行動しているか、していないかの違いであるのではないかと思った。なるほどと思ったこととしては、デモに参加している人が過激な表現を使うことで活動家と問題意識を抱えていない人には捉えられるが、「うさぎさん」でも分かるような表現を使うことで自分ごと化させるという手法は、さすが広告業界で働いた著者であり、ターゲティングやマーケティングの面で勉強になった。

0
2024年11月02日

Posted by ブクログ

フェミニズム関連の書籍は
かなり読むことにエネルギーを使うが
これはかなり読む分にはすらっと読めた。
もちろん、感情移入するときつい。
日常のもやもやへの入門書として良い。
具体例から筆者の経験まで書き方が上手い。
さすが、広告系での経験がいきている。

0
2024年02月13日

Posted by ブクログ

「ジェンダー目線の広告観察」の対談を読んでその存在を知り、本書を手にとってみました。
笛美さんって、変わった名前だな、と思ったら、フェミニストのフェミだそうです。
20代女子としてガンガン仕事しながら婚活もしていた時代を経て、なんで同期の男子は家庭を持って幸せそうなのに私はそうなれそうにもないんだろう、とフェミニズムに目覚め、さらに政治に目覚めていった様が、とてもわかりやすく書かれています。

通帳を見た人が驚くほどの高給で、ファッションも持ち物も美容にもお金かけて、自愛に溢れ人生を謳歌してても、30過ぎるとフェミニズムに目覚めるのか、、、
いや、フェミニズムに目覚めることがどうこうではなくて、フェミニズムが当たり前になって、ある年齢以上でやっと実感するという今の社会(若い女子は男たちにチヤホヤされるが、一定年齢を超えると男たちから存在を軽くみられるようになる?)の方が、変わってほしいな、と思います。

立ち位置としては、高橋まつりさんの先輩(接点はなかったようですが)であった方です。
「ニュースでは残業月100時間という労働環境の悪さばかりが注目されたけど、私はどこかピントがずれているような気がしました。実際、広告業界では月100時間残業している人なんてざらにいました。まつりさんを苦しめたのは長時間労働に加えて、女性だからこその終わりのない苦しみだったんじゃないか?そんな思いが頭を離れませんでした。女性として日常的に上司にバカにされ、男性より圧倒的に下の存在であることを自覚しながら、そこに長時間労働が組み合わさったときに、人はどれだけ自尊心を削られるだろう。(P111)」
まつりさんの件では、多くのメディアが(男性にも論じ易い)「長時間労働」という視点で報じたからこそ、働き方改革へまで発展していけたのだろうけれど、彼女が生きる気力を失ったのはそこだけが原因ではないだろう、ということは、働く女性なら、誰しも感じていたことと私も思います。

笛美さんがおこしたツイッターの政治的言動については、正直なところ、私にはピンとこなくてよくわからないのですが、政治も思っているよりもずっと身近で、誰だって発言できるし、波を起こすこともできるんだよ、と教えてくれる本です。

0
2023年12月03日

Posted by ブクログ

女の幸せレールに乗っかって生きている人を落としたい訳じゃないが、頑張っても努力しても無理だった人もいる。そして周りの洗脳(政府や社会)に人間失格だと言われているようで苦しめられている。

「結婚は頭で考えたらできない」「結婚は勢い」とも言われます。でも何十年も人生を共にし、しかも子供を育てるかもしれない人を勢いで考えられる気がしない。

少しでも婚活市場で価値があると言われる年代の家に結果を出す必要があること。仕事で確固たる地位を築き、パートナー見つけて妊娠すると言う事だった。数年でこなさなければならない。

なぜ女性だけが若いうちに出産をすると言う責任を押し付けられているのか?なぜ男だけが結婚しても、子供が産まれてもライフスタイルを変えなくていいのか?もし時間の期限がなかったらどんな生き方をしたかったのか?

1人で生きていけるだけの収入があり、お金のために結婚する必要はありませんでした。セルフイメージの向上のため「行き遅れた女」と思われないために結婚したかったのだと思います。成功したいと言うで失敗したくなかった。結婚するのは誰でもいいわけではなく、そこそこの学歴と年収と見た目が必要だと言うことも気がついていました。仕事では上を目指し婚活では下のフリをしないとダメ。
生きていてごめんなさい。

自分の声なんて、どうせ誰も聞いてくれない、声を出しても無駄、そういう風に思わせる経験をいっぱいさせられてきている人は多い。この日本では。
無理に出せとも言わない、でかい声でとも言わない。でもどうか、声を出したいと思ったら出して良いのだと思って欲しい。どんなにかすれ声でも、低い声でも。栗田隆子

「82年生まれ。キムジヨン」「男も女もみんなフェミニストでなきゃ」「フェミニスト・ファイト・クラブ」「ほとんどないことにされている側から見た社会の話を」「美容は自尊心の筋トレ」「彼女は頭が悪いから」「女嫌い 日本のミソジニー」「私たちには言葉が必要だ」「40歳を過ぎたら生きるのが楽になった」「侍女の物語」「乳と卵」

「炎上しない企業情報発信 ジェンダーはビジネスの新教養である」

0
2023年08月05日

Posted by ブクログ

フェミニズムと政治について考える重要性を分かりやすく伝えている入門編の本。
最初はフェミニズムという言葉に気づく前の広告業界で働いていた日々を淡々と綴っているところからスタート。ハードの仕事で残業しながらも頑張って続けていたが、女性としての縛りや結婚、出産など将来のことを考えた時に焦りなども感じ始める。そして大きなきっかけとしては仕事の都合で北欧へ行くことになり、縛られていた何かから解放されるようにフェミニズムを学んでいく。そして日本へ帰国後はコロナになってしまうが、ネット上で政治に対しても発信していくようになる。そして2020年Twitterのランキングで2位として表彰されるバズったハッシュタグを作り上げるところまでを描いている。
とてもリアルな職場の話が描かれていて、女性はこんなにも悩みを持ちながら働く幸せと家庭を持つ幸せについて考えなければならない。子供産まない=女性として産まれてきた存在意義、まで考え込んでしまって更にタイムリミットがある。様々な要素を考えなければならない辛さが淡々と書かれていて良かった。
学生時代からフェミニズムに気づいたわけではなく、社会人何年か経ってからのパターンがとても面白く、本当に入門編としては素晴らしく、おすすめしたくなる。
静かに強いメッセージがつめられている本だなと感じた。

0
2022年01月27日

Posted by ブクログ

フェミニズムって食わず嫌いせず性別問わず読んでほしい。
みんな読んで痛いとこ突かれて。
問題のある社会構造の一部に自分もなってるんだと気付かされる。
それが手っ取り早い生きやすくなる方法なんだが、
押し殺してる自分に気づけなくなっていく

0
2021年10月01日

Posted by ブクログ

「見える」と「気づく」では全然違う。
「気づく」に至るまでの筆者の変遷がじっくり書かれていて、随所にあれ、この話って、自分のこと?そうだよねそうだよねと共感しながら読み進めていった。この人の行動力に突き動かされた人はたくさんいるだろうな。書いてくれてありがとうと言いたい。

0
2021年08月10日

Posted by ブクログ

フェミニズムを知りたいと思う入口にいる者には、後半につれフェミニズム色が強くなっていき、置いてけぼりを感じる。
それなりに稼ぎつつも、上を目指す野心のない私は、あまり男社会の中で真っ向から悔しい思いをすることもなかった。
結婚してないけど、したいとも思わないし、そこに引け目も感じない。
著者は誰かと競うゲームのど真ん中にいたから余計強く感じたのかな、とも思う。
社会構造がおかしいのはもっともだろう。
私はまだまだ知らないことも多いし、洗脳されている部分もあると思う。それは女も男も関係なく。
ただ、生きたくないとか、結婚したくてもできない、ことの全ての原因が自分以外の社会にあると結論付けれることなのかは少し疑問。
男女差別があるなら、それはなくなって欲しい。だけど私には地球破壊のほうがプライオリティが高くて、人それぞれプライオリティの違いからの熱量の差はあるんだろうな。

バタフライ効果を実際に起こしたことは鳥肌立ちます。ひとりでも、小さな声でも、行動することを学びました。

0
2025年03月30日

Posted by ブクログ

一人の社会人・笛美さんが、どうやってフェミニストになっていったかを等身大で綴ったエッセイです。
社会人になってからの心の変遷を順を追って丁寧に書いているので、フェミニズム的な視点から見たら「え?」と言われてしまいそうな認識も、その認識のままありのままに記載されています。
この本を読むと、女性がフェミニストになったからっていきなり別の人種になるわけでなく、学びながら少しずつ自分の中にもジェンダー平等の価値観を育てていっていきたいと思っている人たちなのだということが伝わると思います。

ジェンダーを学び始めると、いろんな専門用語があり、一つ一つの考え方が新鮮で視野が開けて、今までと違う世界が見えてきます。しかし、学べば学ぶほどまだそこに気づくきっかけがなかった人たちに冷たくなったり怒ったりしがちです。笛美さんの本は、認識の発展を丁寧に描いているからこそ、「誰だって最初からフェミニストだったり政治に関心があるわけじゃない。そこからどんなきっかけを私たちが作っていくかが大事なんだ」ということに常に立ち返らせてくれる本ではないでしょうか。

0
2021年08月18日

Posted by ブクログ

検察庁法改正に反対するTwitterデモで注目を集めた著者による初の書籍。フェミニズム入門によい。
日本がおじさん社会とは感じていたが、広告代理店という世論に大きな影響をもつ会社でここまで旧態然とした価値観がいまだ幅をきかせていると知り愕然とした。。日本のジェンダーギャップ指数がいっこうに上がらないのも納得である。やや全てをおじさん社会のせいにしすぎな感もあるが、これまで無意識のうちに受け入れてきた男性と女性の関係の理不尽さを等身大の言葉で明らかにしてくれている。

0
2021年08月12日

「社会・政治」ランキング