あらすじ
「#検察庁法改正に抗議します」のTwitterデモ仕掛け人による、初の著作!
男性中心の広告業界でがむしゃらに働いてきた20代。
気が付けば、同世代の男性は結婚し、仕事でも飛躍している。
なのに自分は彼氏もできない。
焦って婚活したものの、高学歴・高所得・仕事での成功が壁となる。
容姿で判断されたり、会議で意見が通らなかったり、男性との賃金格差だったり、――なんだか辛くて生きにくい。
あるとき、その理由がわかった。
それは、女性がひとりで生きていくことが難しくなるように、男性に依存しなければいけないように、この社会が作られているからだった。
「…………ぜんぶ運命だったんかい」
「私の運命は、この社会の構造の上に敷かれたものだったんだ」
ひとりの女性がフェミニズム、そして社会活動に目覚めるまでを涙と笑いで綴るエッセイ集。
【もくじ】
■ おじさん社会と女子の青春
■ おじさん社会と婚活女子
■ おじさん社会の真実
■ おじさん社会からの脱落
■ おじさん社会への逆襲
■ 声を上げてみたくなったら
■ あとがき
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
筆者がフェミニズムに出会うまでの部分の日々の描写(仕事での男性先輩の話、女性後輩の話、名誉女性になろうとしかけたこと、協調と排除、自己嫌悪…etc.)が、フェミニズムに出会った後の今の私にはめちゃくちゃしんどくて、正直読むのが辛かった。
新卒で広告営業で働いていた頃も、その後の様々な職場でも、もちろんプライベートのほんの一瞬の場面でも、私たちがもやもやすることの原因の本質は何も変わらないのだと、改めて突きつけられていた。
でもそんな作者が北欧でフェミニズムに出会ったあとを楽しみに読み進めてよかった、そう思える作品で終わってくれて嬉しかった。
『まだ見ぬかわいい赤ちゃんよりも、いま生きている自分のことをまずは大切にしてあげたい(中略)もし自分が、「生きていてごめんなさい」と思ってしまうのだったら、私にとって幸せのオプションではない(中略)
だからせっかく生まれてきてくれた子供に、せめてまともな国を残してあげたいし、産んだ人に苦しい思いもしてほしくない。産んでない私のことも否定してほしくない。
日本のどこかで悩んでいる誰かにフェミニズムの風が届くように、誤解され恐れられ笑われながら、自分なりの小石を投げ続けようと思います。』
ここが1番好きなところだった。
Posted by ブクログ
私にとって人生で初めて読んだエッセイ本。
かれこれ1年前に読み始めたが、気持ちが暗くなってしまい、積読に回してしまっていた。
無事読み終えた!と今思うが、読みやすい文体なのだからもっと早く読破したかったな。
フェミニズムという考えを知ることができ、今まで私も多少なりとも感じてきたモヤっとしたものを言語化してもらった感覚がある。
キャリアか、キンピラか。とてもキャッチーだし、的を得ている言葉として記憶にのこっている。
広告業界のひとなだけあって、切り口や語り口も面白い。
表現的な側面では面白く読み進められた1冊だが、女性差別を生んでいる社会に対する批判は必ずしも賛同できる内容ばかりではなかった。
いま読んでいる「クリエイティブという神話」の中でも女性差別の話が出てきて、根深い問題であるとは感じるものの、そんな社会で生きる女性の生き方はもっと気楽で、シンプルでいいと思う。
男性と比べなくていい。隣の人と比べなくていい。
この本もそんな終わり方をしているが、女性としての幸せなんか考えなくていい。自分と自分の手の届く範囲の幸せだけ考えればいいよと声を大にして言いたくなる。