笛美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女の幸せレールに乗っかって生きている人を落としたい訳じゃないが、頑張っても努力しても無理だった人もいる。そして周りの洗脳(政府や社会)に人間失格だと言われているようで苦しめられている。
「結婚は頭で考えたらできない」「結婚は勢い」とも言われます。でも何十年も人生を共にし、しかも子供を育てるかもしれない人を勢いで考えられる気がしない。
少しでも婚活市場で価値があると言われる年代の家に結果を出す必要があること。仕事で確固たる地位を築き、パートナー見つけて妊娠すると言う事だった。数年でこなさなければならない。
なぜ女性だけが若いうちに出産をすると言う責任を押し付けられているのか?なぜ男だけが結婚しても、子供が産まれてもライフスタイルを変えなくていいのか?もし時間の期限がなかったらどんな生き方をしたかったのか?
1人で生きていけるだけの収入があり、お金のために結婚する必要はありませんでした。セルフイメージの向上のため「行き遅れた女」と思われないために結婚したかったのだと思います。成功したいと言うで失敗したくなかった。結婚するのは誰でもいいわけではなく、そこそこの学歴と年収と見た目が必要だと言うことも気がついていました。仕事では上を目指し婚活では下のフリをしないとダメ。
生きていてごめんなさい。
自分の声なんて、どうせ誰も聞いてくれない、声を出しても無駄、そういう風に思わせる経験をいっぱいさせられてきている人は多い。この日本では。
無理に出せとも言わない、でかい声でとも言わない。でもどうか、声を出したいと思ったら出して良いのだと思って欲しい。どんなにかすれ声でも、低い声でも。栗田隆子
「82年生まれ。キムジヨン」「男も女もみんなフェミニストでなきゃ」「フェミニスト・ファイト・クラブ」「ほとんどないことにされている側から見た社会の話を」「美容は自尊心の筋トレ」「彼女は頭が悪いから」「女嫌い 日本のミソジニー」「私たちには言葉が必要だ」「40歳を過ぎたら生きるのが楽になった」「侍女の物語」「乳と卵」
「炎上しない企業情報発信 ジェンダーはビジネスの新教養である」 -
Posted by ブクログ
フェミニズムと政治について考える重要性を分かりやすく伝えている入門編の本。
最初はフェミニズムという言葉に気づく前の広告業界で働いていた日々を淡々と綴っているところからスタート。ハードの仕事で残業しながらも頑張って続けていたが、女性としての縛りや結婚、出産など将来のことを考えた時に焦りなども感じ始める。そして大きなきっかけとしては仕事の都合で北欧へ行くことになり、縛られていた何かから解放されるようにフェミニズムを学んでいく。そして日本へ帰国後はコロナになってしまうが、ネット上で政治に対しても発信していくようになる。そして2020年Twitterのランキングで2位として表彰されるバズったハッシュタグを作り上げるところまでを描いている。
とてもリアルな職場の話が描かれていて、女性はこんなにも悩みを持ちながら働く幸せと家庭を持つ幸せについて考えなければならない。子供産まない=女性として産まれてきた存在意義、まで考え込んでしまって更にタイムリミットがある。様々な要素を考えなければならない辛さが淡々と書かれていて良かった。
学生時代からフェミニズムに気づいたわけではなく、社会人何年か経ってからのパターンがとても面白く、本当に入門編としては素晴らしく、おすすめしたくなる。
静かに強いメッセージがつめられている本だなと感じた。 -
Posted by ブクログ
新卒で業界ナンバーワンを目される広告代理店に入社したエリート女子社員。男と対等に残業し、出世競争をさせられながら、女としては劣っているといういじりをされる。「彼氏が欲しい」女であることを使い、そのことで女からは軽蔑され、しかし権力を持ったおじさんの時代錯誤な発言には愛想笑いをしなければならない。いったい、どうしろっていうんだ。おそらく、今も上のほうで出世している女性は、ほんの一握りで、多くの人が出産育児のためにキャリアを犠牲にしている。男性で育休を取る人も出てきているというけれど、まだまだ少ないし、やっぱり、会社組織の中では、男の人が一家の大黒柱となる仕組みに縛られている。本当にできる女の人は、独立してフリーで活躍する。でも、そこまでの能力のない人は、どうしたらいいのか。
今さら出世とか考えられない年になってしまった私だが、いろいろ、そういうことだったのか、と目から鱗だった。 -
Posted by ブクログ
フェミニズムを知りたいと思う入口にいる者には、後半につれフェミニズム色が強くなっていき、置いてけぼりを感じる。
それなりに稼ぎつつも、上を目指す野心のない私は、あまり男社会の中で真っ向から悔しい思いをすることもなかった。
結婚してないけど、したいとも思わないし、そこに引け目も感じない。
著者は誰かと競うゲームのど真ん中にいたから余計強く感じたのかな、とも思う。
社会構造がおかしいのはもっともだろう。
私はまだまだ知らないことも多いし、洗脳されている部分もあると思う。それは女も男も関係なく。
ただ、生きたくないとか、結婚したくてもできない、ことの全ての原因が自分以外の社会にあると結論付けれることなのかは少し疑問。
男女差別があるなら、それはなくなって欲しい。だけど私には地球破壊のほうがプライオリティが高くて、人それぞれプライオリティの違いからの熱量の差はあるんだろうな。
バタフライ効果を実際に起こしたことは鳥肌立ちます。ひとりでも、小さな声でも、行動することを学びました。 -
Posted by ブクログ
一人の社会人・笛美さんが、どうやってフェミニストになっていったかを等身大で綴ったエッセイです。
社会人になってからの心の変遷を順を追って丁寧に書いているので、フェミニズム的な視点から見たら「え?」と言われてしまいそうな認識も、その認識のままありのままに記載されています。
この本を読むと、女性がフェミニストになったからっていきなり別の人種になるわけでなく、学びながら少しずつ自分の中にもジェンダー平等の価値観を育てていっていきたいと思っている人たちなのだということが伝わると思います。
ジェンダーを学び始めると、いろんな専門用語があり、一つ一つの考え方が新鮮で視野が開けて、今までと違う世界が見えてきます。しかし、学べば学ぶほどまだそこに気づくきっかけがなかった人たちに冷たくなったり怒ったりしがちです。笛美さんの本は、認識の発展を丁寧に描いているからこそ、「誰だって最初からフェミニストだったり政治に関心があるわけじゃない。そこからどんなきっかけを私たちが作っていくかが大事なんだ」ということに常に立ち返らせてくれる本ではないでしょうか。