キャロライン・クリアド=ペレスのレビュー一覧

  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    エピソード,データを,纏綿と記述しているだけなのだが,説得力はすごくある.翻訳はとてもよくて,読みやすい.invisible を存在しないと訳してあるのは,どうかなとは思う.

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    2021年05月31日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    今いる世界しか知らないから、それがどれだけ男性中心に設計されているのか、気づかないままでいることが多かったなと思う。
    そして、ジェンダーやその他マイノリティに関する偏見に関する議論になった時に大きな壁になっているのが「投影バイアス」=自分が経験することは、人びとが一般的に経験することと似ているはずだと思ってしまうことだというのが最も大きな学びだった。自分がマジョリティになりそうなときは特に、気をつけようと思う。

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    2021年03月28日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    【感想】
    「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」

    2月3日に開かれたJOC臨時評議員会でのとある発言が、国内外に大きな波紋を広げた。この発言を擁護する男性、表立って批判する女性と野党議員、沈黙を貫く与党議員と、めいめいのポジショントークは連日メディアを賑わせ、女性への権利意識について再考するきっかけとなった。
    しかしながら、意見が割れに割れたこの騒動の中にあって、擁護する側も非難する側も、ある一点では同じ意見を有していた。
    それは、「あなたの感じていることは思い込みにすぎないのでは?」ということである。

    ジェンダー本は、まさにこの「思い込みにすぎないのでは?」という批判との戦いだ

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    2021年05月11日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    中学生の頃の話だ。ある晩、母親が「500円あげるから食器洗いをしてくれない?」と言った。

    それほど大仕事でもないし、別に疲れるわけでもない洗い物が時折ものすごく面倒になることは、たかだかひとり分で済む今の僕にもよくわかる。それでも普段から淡々と家事をこなしていた母が、「たかが食器洗い」に500円を出すというのには少し驚いた。

    その後の記憶はあやふやだけれど、500円に釣られて僕は機嫌よく食器を洗ったと思う。そして偉そうに褒美をせしめたはずだ。ちょっぴり母のことを心配はしたけれど、「皿洗いくらい毎日やろうじゃないの」とは考えなかった。恥ずかしながら

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    2021年02月06日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    ネタバレ

    世の中のあらゆるものは男性基準で作られており、女性の存在はないものとされている。車やピアノ、スマホの大きさや薬までも。man=男性であるように。原著は数々の賞を受賞し、世界26ヵ国で翻訳されているようで、とにかく膨大なデータを元に説明している。

    女性の自分でさえ気付いていなかった事実が山ほどあることに絶望しつつ、感覚や感情ではないデータがここまであるということは救いでもあると感じた。

    印象的だった帯文。
    "データのハサミで切り刻まれる「気のせいでしょう」という欺瞞。
    女性の生きづらさには、これだけの証左がある"
    ──ブレイディみかこ

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    2025年08月31日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    男性優位の世界になっている事をデータに基づいて説明してくれる。薬も男性基準で考えられている〜の件は確かにそうだろうなと見落とすというか気づかないことに気づかせてくれた。
    ピアノも男性基準なことも。

    この世界を変えていくのは難しいだろう。なぜなら女性である私が気が付かないことが多いのだからこの世界の当たり前を疑うのには限界がある。

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    2024年03月13日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    データ量がすごい。女性が多大な不利益を被っていることを改めて認識。LGBTの議論が活発になってくると「普通の女性」の権利がより制限される可能性もある。
    ただし自分の周りに限って言えば男性よりも女性が幸せそうに見える。存在しない、無視されることからくる女性の幸福があるのか、不必要な責任を負うことによる男性の不幸があるのか。

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    2023年05月21日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    男性にとっての「女性性の謎」。
    必ずしも政治的クオータ制に賛成はしないけど、医療福祉をはじめとした各分野に女性をはじめとした多様な視点が失われていることによる損害の大きさは可視化される。文化背景による差別は長期的に考えないと難しいが、実害を避けるための取り組みは本書を参考にするだけでかなり解決するのでは。

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    2022年04月16日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    除雪の話

    公共交通期間を使う割合は女性の方が多い⇔男性は自家用車
    トリップチェインと呼ばれる
    (送り迎え、買い物とか)
    除雪を歩道や公共交通機関周りからはじめた
    ⇒怪我が減って医療費削減になった


    トイレが平等とはどういうことか?
    床面積が一緒だと収容人数が大きく異なる
    一人当たりの時間は女性の方が2.3倍
    (子連れ、介護者連れ、生理中等)
    かつ女性の方が頻繁にいく


    10歳を超えると公園の利用率が男女で違う
    ⇒女子は場所取りで男子に勝てる気がしないから
    ⇒広い1スペースではなく、小さく区分けをしたり入り口を増やして入りやすくした


    有給出産休暇を保証していないのは世界で4カ国だけで、

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    2021年05月22日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    考え方の気付きを得られるヒントにはなるが、文章が翻訳独特の言い回しがある為苦手な人は不向き。
    読むのに時間がかかりました。

    ある意味、新規ビジネスを始めたいがアイディア浮かばない人にも向いている。

    ただ、過激なフェミニズムの文章表現があり、
    そこはニュートラルに書いて欲しかった。
    伝えたい問題とそれを解決できるヒントを書いて
    伝える事が重要のはすだが、筆者の感情の吐露は必要なのか疑問である。

    気付きは得られたので、気になる方読んでみても
    良いかなと思います。

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    2021年04月19日