キャロライン・クリアド=ペレスのレビュー一覧

  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    【感想】
    「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」

    2月3日に開かれたJOC臨時評議員会でのとある発言が、国内外に大きな波紋を広げた。この発言を擁護する男性、表立って批判する女性と野党議員、沈黙を貫く与党議員と、めいめいのポジショントークは連日メディアを賑わせ、女性への権利意識について再考するきっかけとなった。
    しかしながら、意見が割れに割れたこの騒動の中にあって、擁護する側も非難する側も、ある一点では同じ意見を有していた。
    それは、「あなたの感じていることは思い込みにすぎないのでは?」ということである。

    ジェンダー本は、まさにこの「思い込みにすぎないのでは?」という批判との戦いだ

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    2021年05月11日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    中学生の頃の話だ。ある晩、母親が「500円あげるから食器洗いをしてくれない?」と言った。

    それほど大仕事でもないし、別に疲れるわけでもない洗い物が時折ものすごく面倒になることは、たかだかひとり分で済む今の僕にもよくわかる。それでも普段から淡々と家事をこなしていた母が、「たかが食器洗い」に500円を出すというのには少し驚いた。

    その後の記憶はあやふやだけれど、500円に釣られて僕は機嫌よく食器を洗ったと思う。そして偉そうに褒美をせしめたはずだ。ちょっぴり母のことを心配はしたけれど、「皿洗いくらい毎日やろうじゃないの」とは考えなかった。恥ずかしながら

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    2021年02月06日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    データに基づいて男女の差について論じられており、特に医療実験や自動車の安全性については衝撃を受けた。見えない性の壁を意識する重要性がよくわかった。ただ一方で、男女で捉えるべきではないものも含まれているように感じ(北欧の雪かきの問題は、男女ではなく、自動車の利用者と歩行者の問題である)、偏った見方をしていることも否めない。

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    2026年07月29日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    日本語訳は2020年刊行。オリジナルはイギリス。

    ネットで話題になっていたので読んだが、恐ろしい本だった。
    女性トイレの数が足りない、という話は今やよく聞くところだが、もともとずっと話題にはされていたのだなと思った。
    (日本ではもっとこの本の状況が激しいうえに、気づかれていないのだと思わされた。)
    政治、経済の世界からはもちろん、あらゆるジャンルにおいて、女性はサイレント・マイノリティの立場におかれ、迫害され、そのことすら激しく無視されている事実が淡々と列挙されていく。

    医療分野でも、これほど女性の立場が弱いとは知らなかった。
    治験に参加できる女性がもともと少ないのに(自分の時間や動きの決

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    2026年06月19日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    制度設計、製品デザイン、統計などから女性がいかに排除されており、それによって、どの様な悪影響が生じているかを説明した本。

    豊富な事例を用いて著者の主張が展開されており、男性側からすると、常に責められている気分になる本だった。
    勿論、不快だから目を背けて良いわけではなく、人口の半分が、意図的/非意図的な認知の歪みにより不利益を被っていることを直視すべきと思う。

    本書に改善点があるとすると、ひたすら著者の主張を帰納的に証明することに終止しており、各事象の深掘りや改善策への言及が足りないところだと思う。
    それぞれの不公平が直接的な女性排除の結果なのか、男女間の経済格差に起因するものなのかは区別が

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    2026年06月04日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    この本は問題提起のための本であり、その事実を知っている人にとっては、許し難い事実を羅列してる本であり読んでいるのがとても苦痛だった。
    また、このような本は出版時に読んでいないと駄目だと感じた。確認してみたが、英国の女性トイレの問題は少しは改善されているようだが、インドの衛生問題は未だに解決されてないようである。苦しい。
    そして、この本が出版されてから6年も経つにも関わらず、日本の女性トイレの混雑問題は未だに女性の問題として扱う日本人男性の何と多いことか。

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    2026年02月13日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    ネタバレ

    世の中のあらゆるものは男性基準で作られており、女性の存在はないものとされている。車やピアノ、スマホの大きさや薬までも。man=男性であるように。原著は数々の賞を受賞し、世界26ヵ国で翻訳されているようで、とにかく膨大なデータを元に説明している。

    女性の自分でさえ気付いていなかった事実が山ほどあることに絶望しつつ、感覚や感情ではないデータがここまであるということは救いでもあると感じた。

    印象的だった帯文。
    "データのハサミで切り刻まれる「気のせいでしょう」という欺瞞。
    女性の生きづらさには、これだけの証左がある"
    ──ブレイディみかこ

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    2025年08月31日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    男性優位の世界になっている事をデータに基づいて説明してくれる。薬も男性基準で考えられている〜の件は確かにそうだろうなと見落とすというか気づかないことに気づかせてくれた。
    ピアノも男性基準なことも。

    この世界を変えていくのは難しいだろう。なぜなら女性である私が気が付かないことが多いのだからこの世界の当たり前を疑うのには限界がある。

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    2024年03月13日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    データ量がすごい。女性が多大な不利益を被っていることを改めて認識。LGBTの議論が活発になってくると「普通の女性」の権利がより制限される可能性もある。
    ただし自分の周りに限って言えば男性よりも女性が幸せそうに見える。存在しない、無視されることからくる女性の幸福があるのか、不必要な責任を負うことによる男性の不幸があるのか。

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    2023年05月21日
  • 存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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    男性にとっての「女性性の謎」。
    必ずしも政治的クオータ制に賛成はしないけど、医療福祉をはじめとした各分野に女性をはじめとした多様な視点が失われていることによる損害の大きさは可視化される。文化背景による差別は長期的に考えないと難しいが、実害を避けるための取り組みは本書を参考にするだけでかなり解決するのでは。

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    2022年04月16日