akira muraccoのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ閉店が決まっているあかつきマーケット近くに住む人々の物語の数々。
人々は知らず知らずのうちに関わり合っていて、同じ人が別の物語にも登場してくる。
話によって人の印象は違い、人は様々な面を持っているのだ、と改めて気付かされる。
以前、寺地はるなさんの『川のほとりに立つ者は』を読んだ時に″普通″とは何か、を考えさせられたが、この物語でも普通は、普通は、と言われてきた女性の話がある。
悪気のない何気ない言葉に苦しめられる人もいる。
自分も含め、人をこうだ、という型にはめることはできない。
人はみな違って、人のことは想像はできても全てをわかることはできない。
そんなふうな考えを頭のどこかに置いていると、人との関係がうまくいくのかな、と思った。
心に刺さる物語だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとてもいい、私好みの小説だった。
私は来年から社会人になる。あかつきマーケットを取り巻く地域の短編が、少しだけ私の人生とリンクしている気がして、とても刺さった。
柊はあかつきんに入り、今までやりたくてもできなかった人助けをする。第3部の「夜が暗いとは限らない」で、「もしかしたら俺だけじゃなく、多くの人が見えない着ぐるみを着て生きているのかもしれない」と柊は考えた。
人は誰しも弱みがある。本小説は多人数の短編集という形式で、多くの人の悩みや弱み、後ろめたいことを描写していた。私はその中でも昼の月の短編、飲料売店スタッフの話に強く共感した。恵まれて育った自覚がある私は、弱音を吐いてはならないという思いをずっと持っている。弱みをズバリと暴かれたような気もするが、その気持ちを抱えているのが自分だけではないということに、強い安心感を覚えた。
心が弱った時、疲れた時に、何度も読み返したくなる小説だった。 -
Posted by ブクログ
夜が暗いとは限らないし、必ずしも朝が明るいとも限らない。
今の私は努力をしている訳でもなく、ただ毎日を淡々と生きている。何も変わらず、何も成長していない。周りのみんなはずっと日々を生きていて、成長していて好きなことを見つけて、毎日楽しく過ごしているんだと思ってた。でもそうじゃないのかもしれない。もしかしたらいつも笑顔の人も家で泣いているのかもしれないし、優しい人は実は影で苦しんでいるのかもしれない。でも、それを無理に知ろうとは思わない。そこは他人が入り込むべきではないから、それぞれがそれぞれの思いを抱えて生きていくのがいいと思った。
この本は、こうしなさいとかああしなさいとか読者に言っている訳でもなく、考えろと訴えているわけではないと思う。こういう人もいるんだよ、と教えてくれた1冊。 -
Posted by ブクログ
とある町にある、あかつきマーケットを舞台としたお話で、あかつきマーケットのキャラクターのあかつきんが疾走した事により、物語が進んでいく。
名前を覚えるのが苦手なわたしはオーバーヒート起こすくらい沢山の人物と名前が出てきて大変でした笑
とは言っても、短編があかつきマーケット、ちらつくあかつきんが関わりながらも、その人の人生が描かれていて良かったです。
そんな長く色んな人の傍にあって、見守り続けてきたあかつきマーケット。
沢山の思い出や色んな時間が詰まってるなぁと。
素敵な言葉が
死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸収される。生きてる人間の一部になる。とどまり続ける。
あたたかい言葉だなぁと思いました。
あと、あかつきんは可愛いですね!
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Posted by ブクログ
誰かの日常が誰かの人生に繋がっていると感じる物語。ひとりひとりの抱えている課題や感情に何かしらの共感を抱く。人って自分のことしか見れていなくて、自分のフィルターでしか人を判断できなくて、それが″思い込み″という厄介な判断軸になってしまう。
個人的に、本書に出てくる小さな子どもが昔の自分みたいで微笑ましさと同時に目が潤む。他の子どもたちと同じように出来ない自分。幼いながらに自分は自分で悩んでいたけれど、同時に両親には心配をかけていたんだなぁ。
今の自分は不器用ながら何とか楽しく生きている。それは自分が誰かの日常と混ざり合いながら、少しずつ変化してきた証だと感じた。