akira muraccoのレビュー一覧

  • 夜が暗いとはかぎらない

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    登場人物が多く、それぞれが交錯するので、相関図が必要になったが
    どのキャラクターも愛おしく、幸せを願わずにはいられない。
    「描写が巧い」というより、「作者の中で実際に存在している」という印象を受けた

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    2025年09月29日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    思った以上に一つ一つが短い連作短編集のため、次々と登場人物が出てくる。
    他の方の感想でも見たが、メモや相関図を書きながら読んだ方が、より楽しめそう。あの時の人が今はこうなって…など、新たな気づきもありそうで、再読したい一冊。

    寺地さんが描く登場人物は、普段実は思っているが、人には言いづらい自分の暗い部分を、同じように考えていたり、もやもや悩んでいたりするので、とても共感できる。
    私だけじゃない、同じように迷いながら生きている人はいっぱいいるよ、と言ってもらえているようで元気が出る。

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    2025年01月29日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    2回読んだ。
    1回目は何日もかけて、ちょっとづつ
    寝る前に。
    3分の2を過ぎると終わらないで
    続いて欲しいと思いながら読んでいて、
    終わってしまったのでまた最初から読んだ。
    2回目はあかつきんの中から見るように
    柊の気持ちを想像した。
    色んな日常があるし、色んな人の事情が
    あるあるでどれも沁みる話だった。

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    2023年02月24日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    閉店が決まった「あかつきマーケット」のマスコット・あかつきんと街に暮らす人ちのお話。
    13話の中にきっと自分と似た欠片を持つ人がいると思う。
    P322「もしかしたら俺だけじゃなく、多くの人が見えない着ぐるみを着て生きているのかもしれない。弱さや あさましい気持ちや泣きごとや嫉妬を内側に隠して、他人には笑顔を見せている」

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    2023年01月24日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    ネタバレ

    人はみんな目に見える情報を第一にする
    例えば「あの人は優しそうだから」「しっかりしてるから」そんな見かけから受け取る情報をすべてだと思ってしまう。

    でもどんな人にだって暗い一面はある
    優しいと思っていた人はNoが言えずためこんでしまう人だったり、しっかりしてそうな人はそのイメージを崩さないように無理して頑張っていたり

    そして誰もがそんな本当の自分に気づいて欲しくて、手を差し伸べてほしくて足掻いている



    あかつきマーケットのあかつきんが失踪して神出鬼没に現れ、人助けをしていく
    あかつきんが人助けをするのは心に何かを抱えている人がほとんどだ
    誰もが心の内側に人には見せられない弱さを抱え

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    2022年11月04日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    嗚咽が出るくらい泣きながら読んだ。
    苦しい、とか、痛い、とかではなくて、
    温かいが故に涙が出てくるという感じ。

    言葉に救われた

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    2022年06月26日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    とある町にある、あかつきマーケットを舞台としたお話で、あかつきマーケットのキャラクターのあかつきんが疾走した事により、物語が進んでいく。

    名前を覚えるのが苦手なわたしはオーバーヒート起こすくらい沢山の人物と名前が出てきて大変でした笑

    とは言っても、短編があかつきマーケット、ちらつくあかつきんが関わりながらも、その人の人生が描かれていて良かったです。

    そんな長く色んな人の傍にあって、見守り続けてきたあかつきマーケット。
    沢山の思い出や色んな時間が詰まってるなぁと。

    素敵な言葉が

    死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸

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    2025年11月19日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    誰かの日常が誰かの人生に繋がっていると感じる物語。ひとりひとりの抱えている課題や感情に何かしらの共感を抱く。人って自分のことしか見れていなくて、自分のフィルターでしか人を判断できなくて、それが″思い込み″という厄介な判断軸になってしまう。
    個人的に、本書に出てくる小さな子どもが昔の自分みたいで微笑ましさと同時に目が潤む。他の子どもたちと同じように出来ない自分。幼いながらに自分は自分で悩んでいたけれど、同時に両親には心配をかけていたんだなぁ。
    今の自分は不器用ながら何とか楽しく生きている。それは自分が誰かの日常と混ざり合いながら、少しずつ変化してきた証だと感じた。

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    2025年04月05日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    寺地さんの作品本当に好きだな〜。
    あかつき商店街とそこにいるひとたちの連作短編。
    仕事とかで疲れまくってて、集中力足りず入り込みきれなかったから途中誰が誰か分かんなくなったので星は4つ。

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    2024年09月14日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    生きていたら必ずしも感じるだろう感情が綺麗にえがかれてる一冊、すてき
    人にはそれぞれ、言葉にしてることの裏にいーっぱい考えていることがあって、表面的にでてきているのはその一部なんだろうなあ

    「よく気づくけど行動力がない人はつかれる」ってささったな、行動力

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    2024年06月11日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    閉鎖が決まっている商店街のキャラクターの着ぐるみを中心にそれぞれの暮らしが綴られたヒューマンドラマ

    楽器店に勤める旦那さんの話が良かった
    その頑張りはどこかで誰かが見てくれてるのかもしれない

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    2024年02月11日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    あかつきんちゃんという被り物キャラを軸とした人間関係のお話の短編集?というか、繋がっているんだけど1つ1つ独立したお話でありながら登場人物はスライドしていく。
    身につまされるエピソード多くて、ちょっと説教ぽくて
    苦しくなったりもしたけど
    根本に弱いものの味方だし
    最終的に救われる感じでまとめてくれてるから
    読みやすくて良かった
    気を張って義理の母の前でうっかり涙が出てしまう若い母の話とか、私もうっかり泣いちゃった
    今まで生きてきた中で、経験あるような細かなエピソード
    普通というけど普通の基準とは何?普通から外れたらとたんに大勢から非難されてみたり
    勝手な印象で人をカテゴリわけしてたり、されたり

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    2023年11月03日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    あかつきマーケットのゆるキャラ「あかつきん」が結ぶ人と人とのつながりの物語。
    たくさん出てくる登場人物の関係性をしっかり確認したくてページを行きつ戻りつ読んでいたが、そんなことにとらわれなくても一つ一つの物語が心に沁みるエピソードばかりなので、それぞれ短編集として味わってもいいと思う。

    「死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸収される。生きてる人間の一部になる。とどまり続ける。」
    だから「生きてる自分を大事にするのがいちばんの供養」というじいちゃんの言葉が心に残った。

    誰もが自信を持って前向きに生きているわけではなく、何

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    2023年08月24日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    閉店が決まったあかつきマーケットが舞台。行方不明になったゆるキャラのあかつきんを軸に、町の人それぞれにスポットライトが当たって行く短編集。

    物語が繋がっているから、前の話でチラッと出てきた人が主人公になるんだけど、ガラッと印象が変わる。
    なんてやつだ!と思っている人の背景を知って、切なくなった。
    誰かのことをちゃんと知るって難しいんだな。

    自分にも同じような後悔ある物語を読んで、前向きなって救われ気持ちになったり、自分もこんな風に考えたいってなったり。
    気持ちがじわじわとあったかくなって前向きになる本だった^^

    自分を大切にする。
    まだ幼い女の子にが言われた「他人の期待に応えるために生ま

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    2022年08月29日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    短編で少しずつ繋がっている登場人物たち、多分見落としている関わりもあると思う。
    人とのかかわりは簡単に上手くいかないけど、それぞれの物語がほんのり前に進む描き方は柔らかく、ふんわりとした読後感だった。
    悩みのない人はいなくて、簡単に生きている人は居なくて、つい誰かに嫉妬したりうらやましく思ったり、疎ましく思ったり、してしまう時、自分の殻に篭もりすぎないように、この気持ちを思い出したいと思った。

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    2025年10月31日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    1つひとつの話の中で大きな出来事が起きるわけではないんだけど、日常の小さな変化によって考え方や今まで抱いていた印象が変わっていく様子がおもしろかった。
    こんなふうに小さな選択の繰り返しで人生は進んでいくんだなあと、大袈裟にいうとそんな感じ。

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    2025年01月16日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    閉店が決まった「あかつきマーケット」を舞台にしたお話。
    マスコットキャラクターのあかつきんが失踪して、色んなところに現れる。

    各話のどこかにあかつきんの描写があって、なかなかに面白かった。
    ほっこりもさせてくれるので、読んでいて気持ちよくなる。

    なぜ、あかつきんは、あちこちに現れるのか。
    その中身は?え?中身なんていませんよ。
    あかつきんはちゃんといるんですから。

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    2024年11月27日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    ネタバレ

    朝が明るいとはかぎらない
    八波来人
    いつも明るい男。

    由奈
    同じフラワーショップで働く。

    あかつきん
    あかつきマーケットのマスコット。

    芦田
    十年前、あかつきマーケットでパートをはじめた。


    芦田の息子。

    八波
    現商店街会長。八波クリーニング。

    白川
    薄化粧の下に疲労が滲んでいる。

    白川結
    娘。


    リヴァプール、夜明けまえ
    ひろふみ
    結と同じ三歳児クラスの子。

    サエキ
    ひろふみの母。リヴァプールへ引っ越した。

    白川

    清水


    蝶を放つ
    葉山ひかり
    経理部。

    時枝

    里中
    経理部。

    白川

    真奈美
    時枝の妻。

    沢田
    経理部長。

    恵吾
    葉山の彼氏。


    けむり
    恵吾

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    2024年10月31日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    同じ町に住む、いろんな人間の視点から成されるひとつの作品。それぞれを短編と捉えることも出来るかもしれないほどに、だれもが複雑な何かを抱えている。それを持った人間たちが人間関係という形で繋がり合い、絡み合っている。
    全編通してなんとなく仄暗い、リアルでビターな雰囲気。でもふんわりあたたかい。
    強いメッセージで背中を押してもらえる!というよりは、わたしたちに寄り添いながら気づかせてくれるような作品。

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    2024年09月12日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    寺地さんの作品は3作目だけど、1番好きかもしれない!
    ちょっとビター。でもあたたかくなれるような作品。

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    2024年08月30日