寺尾文孝のレビュー一覧
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ネタバレ
・著者の寺尾は機動隊のエリートコースをやめて、不動産やレース生地のブローカ、その後に元警視総監の秦野先生の秘書になる。
・元警視総監の支持者からは、子供の就職の斡旋と、交通違反・交通事故の処理の依頼がきて、秘書が対応。警察に連絡して、罰則を軽くするなどの対応が実際に行われていた。
・山口組組長の葬儀に、元警視総監が参列するたども今となってはありえない話。
・恩師、秦野先生を通じて普段会えない人や、ふつうでは決して入れない場所に足を踏み入れることができた。
・毎日毎日、秦野先生に叱られていたが、叱られるとは自分の知らないことを教えてもらっているということ。
・秦野先生の口利きで銀行から多額の融 -
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「闇の盾」というタイトル、サブタイトルの「政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男」に引き寄せられた。そして、著者寺尾文孝さんの「日本リスクコントロール」という会社名にも聞き覚えがあり、手に取った。
警察官からスタートした著者が、どのように人脈を作り、お金・権力を持ち、会社を立ち上げるに至ったかを描いている。
やはりのしあがって行くには、一人の力ではできないということを思わざるをえない。人とのご縁、お金、最終的には時の運なのかもしれない。
この中でも面白いのは、やはり89年以前のバブル期。バブル紳士とのつながり、駆け引きだ。人も金も、今の日本では考えられないスケールで現実が進んでいく。
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著者は警視庁で機動隊勤務も経験した元警察官。
退職後、警視総監も務めた参議院議員の秦野章の秘書となったのち、不動産業を経て危機管理会社を立ち上げて現在に至る。
本書は著者の半生記と、著者が処理を請け負った事件で構成されている。
各種事件については、金の受け渡しや、違反のもみ消し等について、実名で記されているぶぶんもあり、既に時効なのかもしれないが、こんなにはっきり書いてよいのかと、他人事ながらちょっと不安になったが、一方でだからこそ面白いとも感じた。
著者の危機管理会社は、電話番号を公開せず、ホームページも無いそうだが、今になってこのような本を出したということは、人生の総括をしたいというこ -
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サブタイトルに惹かれて買った。こんな人がいたという事を全然知らなかった。でも、まさしく知る人ぞ知る裏の守り神といったかんじの方です。その人脈に驚きばかり。この本がすごいのが、全て実名で、そんな事公表して大丈夫?と言ったことが、かなり書かれている点です。本の内容的には、日本リスクコントロール社を立ち上げてからの最終章が一番面白かった。最近の出来事で知ってるニュース、聞いたことあるニュースが、書かれており、あのニュースの裏側がこんなことになってたん?みたいな実に生々しい事が書かれている。ある意味ではこの本は立派な暴露本だと思います。それにしても寺尾さんはすごい。信頼だけで今も仕事が舞い込んでくる、
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ネタバレ元警察官で、機動隊に入隊後下野、会社を興し、秦野章氏の
元でいろいろな難題に取り組んだ人の回顧録。
有名政治家、芸能人、事業家の名前がいっぱいでてくる。
東京アンダーグランウドと突破者をあわせたようなピカレスク風ノンフィクション。ありとあらゆる問題を八面六臂の活躍で解決しまくり、真実なのかと疑ってしまうが、ほぼ真実なんだろうと思う。
ヤクザや仕手筋とわたりあい、次々と問題を解決していく様は小説の様である。しかし、肝心のやりとりが細かい所が描写されておらず、こういう問題があったが、こういう姿勢で取り組んだら解決したという記述ばかりで、
まるで因数分解したら解はこうなりましたという様な話を聞かされ -
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◉VIPの駆け込み寺
この読書で知った言葉〈トラブルシューター〉。トラブルを引き起こす人かと思いきや真反対。事件・紛争を調停、解決する人を指す。
著者の寺尾文孝氏は、各界の大物の抱えるトラブル処理を請け負うことを生業にした『日本リスクコントロール』という危機管理会社の社長。
ドラマや映画の世界ならさもありなんだけど、そんな会社あるんだ⁈と思って読み始める。確かに本書を読むと、決してフィクショナルな存在ではなく、政界・警察・芸能界・宗教団体の守り神と呼ばれた理由がわかる。
ただこの会社、いくら検索しても出てこない。ウェブサイトはなく、電話番号すら公表されていない。アクセスするには、紹介者に -
ネタバレ 購入済み
何処の世界もコネクション…。
最近、反響が大きい本との風聞で読む。
事の理非はさて置き「餅は餅屋」の諺どおり、警察関係者の内輪話は読んでいて飽きることが無い。又「どんな世界でも、こういう駆け込み寺的な存在は必要なんだなぁ…」と痛感、「起業」と云う意味でも勉強に成った。
未来永劫甦る事は無いあのバブル期の異常さも、当事者ならではのヒリヒリする熱さで再現されている。第三者の視点が無いので「ちょっとカッコ良すぎない?」と思われる箇所も有ったが、平和ボケと云われて久しい日本国民に「危機管理意識を持つことの重要性」を教えてくれる本書は、一読に価するものだと思う。
それにしても著者は勿論、著者と袂を別った故佐々淳行さんに