寺尾文孝の作品一覧
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ユーザーレビュー
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バブル時代を取り扱った実話本としては、かなり面白かった。
許永中、佐川急便、4億円事件、リクルート、、、バブル絶頂期の日本の様子が手に取るようにわかった。
Posted by ブクログ
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・著者の寺尾は機動隊のエリートコースをやめて、不動産やレース生地のブローカ、その後に元警視総監の秦野先生の秘書になる。
・元警視総監の支持者からは、子供の就職の斡旋と、交通違反・交通事故の処理の依頼がきて、秘書が対応。警察に連絡して、罰則を軽くするなどの対応が実際に行われていた。
・山口組組長の葬
...続きを読む儀に、元警視総監が参列するたども今となってはありえない話。
・恩師、秦野先生を通じて普段会えない人や、ふつうでは決して入れない場所に足を踏み入れることができた。
・毎日毎日、秦野先生に叱られていたが、叱られるとは自分の知らないことを教えてもらっているということ。
・秦野先生の口利きで銀行から多額の融資を得て、2棟のビルオーナーになりお金に困らない身分になる。
・ビルオーナーと秦野事務所秘書の肩書で人脈は広がっていった
・毎晩のように赤坂、銀座の夜の店に秦野先生と繰り出していた。高級ナイトクラブにはのちにデヴィ夫人と呼ばれるようになる根本七保子さんが在籍していた。
・料金も破格で 二時間でいまでいう十数万円くらい請求される日本一のナイトクラブ。
・酒癖が悪い元総理(宮澤喜一)、あれでよく総理大臣になれたもんだというくらいの酒癖の悪さ。
・政治家という人種の抱えるストレスは凄まじいものがあり、そのストレスが夜の銀座や赤坂で歪んだ形で発散される。
・以前女性議員が秘書を罵倒する音声が週刊誌に流出し世間を唖然とさせたが、秘書である身内にパワハラを働く議員も多いという。
・警察トップの権力の源泉
全国約24万人の警察官がいるが、わずか600名ほどのキャリア警察官がその24万人の上に君臨。そのなかのトップが警視庁長官、警視総監。警察組織には刑事、公安、交通などの各部から膨大なデータが集まる。首相はじめ各大臣、政党党首には警視庁のSPが24時間体制で張り付く。その政治家がどこへ行って誰と会って何を話しているか、そうした情報は全て警視庁に報告されている。
警察庁エリート官僚の権力の源泉は、その情報力にある。
・筆者が副社長に就任した日本ドリーム観光。警察あがりの社長がヤクザにみかじめ料を払っていたことが発覚し、取締役会で解任を決議。 社長の東大時代の同級生であった、安倍元首相の父、安倍晋太郎からなんとかならないか、との電話があったとのこと。
・様々なバブル紳士との付き合い
・鶴巻の事務所の壁の中央に肖像画。肖像の主はNECの顧問を長年務めた一柳博志(ひとつやなぎひろし)→日本の財政界に通じ、NECのドンである関本忠弘を裏で支えたフィクサー的人物。
・筆者の寺尾は下田の狼煙崎(多々戸浜と鍋田浜の近く)にリゾート開発を目指していた
・寺尾は秦野先生の第三の人生に、警察官僚、政治家、に続いて第3の権力であるマスコミを勧めた。日テレの人事局長に相談しながら、佐川急便をスポンサーにつけて秦野先生の番組がはじまる。佐川急便が不祥事をおこし、代わりのスポンサー探しでJR東日本をつけた。
・ミナミの帝王のモデルとなった金貸しの和田あきこの叔父も登場。
・寺尾はバブルがはじけて借金を背負い、破綻する。財産を失って振り返ると、学歴もなく大型運転免許証しかもっていないことを自覚。
・資格も学歴もない寺尾に残されたのは、機動隊時代から培ってきた人脈だけ。
・警察を退職した元警察官の、第二の人生の進路を斡旋する仕組みづくりをビジネスにすることを考える。
・新会社の会長に旧知の仲である元キャリア官僚を据えることで会社の信頼性を担保したが、難病にかかり亡くなってしまう。
・警察OBの斡旋事業は元キャリア官僚の信頼があっての事業であったため、新会社は寺尾が得意とする危機管理のコンサル一本に絞ることになる。日本リスクコントロールの設立
・世の中の人間関係は全てグーチョキパー。
威勢を奮っている人でも必ず頭が上がらない人がいる。依頼主がグーで対立するのがパーだとしたら、チョキの人物をみつけるといい。
・日本リスクコントロールは広告宣伝もホームページもない。全て口コミだが依頼が途切れることはない。
・芸能人では羽賀研二からの依頼があった。恐喝罪を無実であるとしていたが、本人が無罪であることが確証できないと動けない。
Posted by ブクログ
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昭和!
たまたま出くわした有名事件で犯人にとびかかる大活躍で警察系国会議員・秦野章の子飼いになって土地転がしのお世話を全部してもらって財産を得て(秦野先生の自由な財布係)、自力でもっと儲けようとしたら破滅、先生も議員引退して痴呆に。出直すべく人脈を利用したコンサルタント業に進出。人脈と口八丁での世渡
...続きを読むり物語って感じ。
Posted by ブクログ
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「闇の盾」というタイトル、サブタイトルの「政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男」に引き寄せられた。そして、著者寺尾文孝さんの「日本リスクコントロール」という会社名にも聞き覚えがあり、手に取った。
警察官からスタートした著者が、どのように人脈を作り、お金・権力を持ち、会社を立ち上げるに至ったかを描
...続きを読むいている。
やはりのしあがって行くには、一人の力ではできないということを思わざるをえない。人とのご縁、お金、最終的には時の運なのかもしれない。
この中でも面白いのは、やはり89年以前のバブル期。バブル紳士とのつながり、駆け引きだ。人も金も、今の日本では考えられないスケールで現実が進んでいく。
しかし、バブルは崩壊する。著者もその荒波には抗えず裸一貫となったが、そこで自らを振り返り、人脈をつないで日本リスクコントロールという会社を立ち上げる。
どのように働き、どのように生きていくか、という命題がこの書籍の根底に 流れている。自らのためじゃなく、金のためじゃなく、人のために働くという人生の目的。非常に面白く、あっという間に読み終わった。
Posted by ブクログ
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表社会にも裏社会にもアンテナを張り生き抜いてきた寺尾氏の一代記あるいは覚書。
人と出会いこれぞという人に食い込み、成長するとともに持ち込まれる案件を解決していく。政界財界の裏事情、検察警察の舞台裏などあからさまで、どこまで文章になっているのかは不明ながら興味深く読んだ。
Posted by ブクログ
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