伊波園子のレビュー一覧
-
終戦直後、遺族の保護者らに責められ、生き残ってしまったこと、また自分たちが信じていた教育が全く間違っていて、自分の全てを否定されたように感じ、学徒隊であったことを後ろめたく感じているというところが最も印象的でした。
日米の戦争ではなく沖縄県と日本軍の戦いだった沖縄戦。住民を巻き込んだ唯一の地上戦...続きを読むPosted by ブクログ -
詳細な地図や写真と共に、時系列にそって日記のようにひめゆりの方が語っている。
事々刻々とひどくなる日々がよくわかる。生き残ってしまったという自責の念もあり、なかなか実際のところがいままで明かされていなかったこともわかった。Posted by ブクログ -
教室に置いておきたくて、あえてジュニア新書。
沖縄戦に高い関心を示す生徒たちが多かったから、だれか手にとってくれるかなと。
これなら中学生でもすいすい読める。
しかし、読めば読むほど、あの戦争の不条理さが募る一方だった。
著者は、ひめゆり学徒隊として地獄を生き抜き、その後、40年間の教員生活を送...続きを読むPosted by ブクログ -
ゲリラ戦に持ち込んで住民を巻き添えにし、時間かせぎをする方針を立てた事は、全く情けない。本当に何のための軍隊だったのか。こういうことを最近の日本国民は忘れかけている気がしてならない。Posted by ブクログ
-
生と死が隣り合わせ。あと1秒早く壕を出ていたら、あと数メートル後ろに居たら、目の前の爆発や空から降り注ぐ爆風と破片に四肢をもぎ取られ、頭を吹き飛ばされ、お腹から臓物を飛び散らし無惨に失われていく命。それでもなお、爆発でできた穴に横たわり、流れてくる雨水とも血とも解らない水分を啜り、這いつくばって生を...続きを読むPosted by ブクログ
-
一瞬一瞬の行動が、生死を分けた沖縄戦。
何の罪もなく、ただただ生きたいと思いながら亡くなっていった県民。
学生と呼ばれる世代の女性が〝ひめゆり〟として、負傷した兵士の治療をしていた。ノミが体中から溢れる兵士を。臭い思いをしながら、ひたすら。
ガマの外に一歩でも出れば、砲丸に当たる危険がある中、生...続きを読むPosted by ブクログ -
当時を思い出し、書いたり語ったたりするのも相当に辛いことなのだ
ろうと思う。それでも、ひめゆり学徒隊の生き残りである女性たちは
自らの体験を書き、語り、後の世代に戦争の惨禍、そして平和の大切
さを伝えようとした。
心を引き裂かれ、血の出るような思いで書かれたり、語られたりした
ことを、私...続きを読むPosted by ブクログ -
職員旅行で沖縄に行くことになり、せっかくなので事前に知識を詰め込んじゃおうと読み始める。
沖縄戦を知らない日本人、多いんじゃないかな?
森山良子さんの「さとうきび畑」という歌の歌詞が、沖縄戦争のことを歌っているのを初めて知る。
戦争は悲劇しか生まない。
戦争のない世界がくることを願う。Posted by ブクログ -
沖縄旅行に行く前に。
比較的読みやすい文体なので小学校高学年位の人にオススメかもしれない。
日本だけのことではないけれど、こういうことがあったということは、忘れられるべきではないと思います。Posted by ブクログ -
今となっては伝聞でしか想像できない戦争、そして沖縄戦だけど、これはその当時の様子をリアルに語ってくれている。
唯一、日本の大地で行なわれた戦争。男と同じく戦場に出され、男よりすさまじく、むごたらしい戦火を過ごしたひめゆり部隊の少女たち。
戦争は絶対にあってはならない。Posted by ブクログ -
[ 内容 ]
半世紀前、一〇代の少女たちが戦争のなかを生きた。
「飯上げ」、傷病兵の看護、壕掘りといった作業は彼女たちを死の危険にさらした。
米軍に追われて、ついに最南端まで追いつめられてゆく。
一八歳の一少女の目を通して、多数の住民を死に巻きこんだ沖縄戦の実相が浮かびあがる。
[ 目次 ]
1 ...続きを読むPosted by ブクログ -
ジュニア新書って本当に読みやすくて、課題にされるとむしろ嬉しかったな。
唯一の地上戦であった沖縄。
当然、私たちには知らなきゃいけないことがたくさんある。
沖縄戦を、ひめゆりを知るのに有用な入門書だと思います。
修学旅行で沖縄に行く高校生の、事前学習に良さそうだなー、
と妹に押し付けてみたり。Posted by ブクログ -
ひめゆり学徒隊で生き残った筆者が、太平洋戦争の開戦から、沖縄の本土復帰までを綴った本。
ひめゆり関係の本は、どれを読んでも生々しい。
軍病院に勤務していたから当然なのかもしれないが、死や血肉の話が多く、顔を背けたくなる描写が多い。この新書は、戦後に壕から収集された治療器具や遺骨の写真があるので、よ...続きを読むPosted by ブクログ