伊波園子のレビュー一覧

  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    ネタバレ

    皇軍の本質の暴露という非常に強烈なメッセージ性があり、沖縄戦のその悲惨の特徴がここに込められいると感じた。また本書は「軍は住民を守らない」ということを強調しており、戦争において住民は「守られる存在」ではないということを思い知らされた。

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    2025年08月03日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    終戦直後、遺族の保護者らに責められ、生き残ってしまったこと、また自分たちが信じていた教育が全く間違っていて、自分の全てを否定されたように感じ、学徒隊であったことを後ろめたく感じているというところが最も印象的でした。


    日米の戦争ではなく沖縄県と日本軍の戦いだった沖縄戦。住民を巻き込んだ唯一の地上戦として、様々な定量的データを用いながら当時の教育、社会体制を解説されています。

    戦争体験は生々しく、大きなインパクトを与えますが、感情だけではなく客観的に経緯、構造として沖縄戦を理解し、同じような悲劇を防ぐという作者の意図が強く感じられます。

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    2023年01月09日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    詳細な地図や写真と共に、時系列にそって日記のようにひめゆりの方が語っている。
    事々刻々とひどくなる日々がよくわかる。生き残ってしまったという自責の念もあり、なかなか実際のところがいままで明かされていなかったこともわかった。

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    2019年03月07日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    教室に置いておきたくて、あえてジュニア新書。
    沖縄戦に高い関心を示す生徒たちが多かったから、だれか手にとってくれるかなと。
    これなら中学生でもすいすい読める。
    しかし、読めば読むほど、あの戦争の不条理さが募る一方だった。

    著者は、ひめゆり学徒隊として地獄を生き抜き、その後、40年間の教員生活を送った。
    当事者が語る戦争の実像に、戦慄した。
    目新しい情報はなかったけれど、具体的な会話のやりとりや実名が記されているので、より苦しく、悲しくなった。

    どうして、志をもつ前途ある少女たちが、可憐な言葉を紡ぐ少女たちが、死ななければならなかったのか。
    悲しい歴史を繰り返さないよう、学んでいかなけれ

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    2018年09月15日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    ゲリラ戦に持ち込んで住民を巻き添えにし、時間かせぎをする方針を立てた事は、全く情けない。本当に何のための軍隊だったのか。こういうことを最近の日本国民は忘れかけている気がしてならない。

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    2014年11月04日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    言葉にならない。凄まじい死との隣接、激しすぎる攻撃、未成年・民間人なのに?「軍人は民間人を守らない」という事実。

    今日マチ子のcocoonもオススメ。辛すぎる現実だが、明瞭に漫画として描かれている。

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    2025年08月25日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    生と死が隣り合わせ。あと1秒早く壕を出ていたら、あと数メートル後ろに居たら、目の前の爆発や空から降り注ぐ爆風と破片に四肢をもぎ取られ、頭を吹き飛ばされ、お腹から臓物を飛び散らし無惨に失われていく命。それでもなお、爆発でできた穴に横たわり、流れてくる雨水とも血とも解らない水分を啜り、這いつくばって生を求める女学生。正にこの世の終わり、生き地獄が最も相応しい表現だった時間。今私たちは平和な世の中に凡そ銃声すら生涯聞くことのない様な世界に暮らしている。少し転んでかすり傷で泣いていた幼い自分さえも覚えているくらい、子供だった自分には激しい痛みの記憶として残る。
    間も無く沖縄戦の終結6月23日を迎える。

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    2023年06月19日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    一瞬一瞬の行動が、生死を分けた沖縄戦。

    何の罪もなく、ただただ生きたいと思いながら亡くなっていった県民。

    学生と呼ばれる世代の女性が〝ひめゆり〟として、負傷した兵士の治療をしていた。ノミが体中から溢れる兵士を。臭い思いをしながら、ひたすら。
    ガマの外に一歩でも出れば、砲丸に当たる危険がある中、生き延びる為に食糧を取りに行き、水を汲んでいた。

    昨日まで笑いあっていた友人も、自分の目の前で、息を引き取る。

    ひめゆりを経験した本人が書いた本だからこそ、読者にも伝わるほど生々しく書かれており、戦争の恐ろしさ、命の尊さ、平和であることの大切さを改めて感じた。

    平和であることは当たり前でなくては

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    2021年02月22日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    当時を思い出し、書いたり語ったたりするのも相当に辛いことなのだ
    ろうと思う。それでも、ひめゆり学徒隊の生き残りである女性たちは
    自らの体験を書き、語り、後の世代に戦争の惨禍、そして平和の大切
    さを伝えようとした。

    心を引き裂かれ、血の出るような思いで書かれたり、語られたりした
    ことを、私を含め戦争を知らない世代は受け止め、考えなくてはいけ
    ない。

    ひめゆり学徒隊。沖縄県女子師範学校と沖縄県立第一高等女学校の
    教師と生徒を主体に作られた女子学徒隊の悲劇については映画や
    小説でも取り上げられた。

    著者は沖縄県女子師範学校の卒業間際に看護要員として動員された。
    そして、体

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    2018年01月20日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    職員旅行で沖縄に行くことになり、せっかくなので事前に知識を詰め込んじゃおうと読み始める。

    沖縄戦を知らない日本人、多いんじゃないかな?

    森山良子さんの「さとうきび畑」という歌の歌詞が、沖縄戦争のことを歌っているのを初めて知る。

    戦争は悲劇しか生まない。
    戦争のない世界がくることを願う。

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    2016年04月21日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    沖縄旅行に行く前に。


    比較的読みやすい文体なので小学校高学年位の人にオススメかもしれない。

    日本だけのことではないけれど、こういうことがあったということは、忘れられるべきではないと思います。

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    2012年07月11日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    今となっては伝聞でしか想像できない戦争、そして沖縄戦だけど、これはその当時の様子をリアルに語ってくれている。
    唯一、日本の大地で行なわれた戦争。男と同じく戦場に出され、男よりすさまじく、むごたらしい戦火を過ごしたひめゆり部隊の少女たち。

    戦争は絶対にあってはならない。

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    2011年09月23日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    [ 内容 ]
    半世紀前、一〇代の少女たちが戦争のなかを生きた。
    「飯上げ」、傷病兵の看護、壕掘りといった作業は彼女たちを死の危険にさらした。
    米軍に追われて、ついに最南端まで追いつめられてゆく。
    一八歳の一少女の目を通して、多数の住民を死に巻きこんだ沖縄戦の実相が浮かびあがる。

    [ 目次 ]
    1 ひめゆり平和祈念資料館で
    2 沖縄戦前夜
    3 南風原陸軍病院で
    4 喜屋武半島で
    5 死線をさまよう
    6 ゼロからの出発

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性

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    2011年03月23日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    ジュニア新書って本当に読みやすくて、課題にされるとむしろ嬉しかったな。
    唯一の地上戦であった沖縄。
    当然、私たちには知らなきゃいけないことがたくさんある。
    沖縄戦を、ひめゆりを知るのに有用な入門書だと思います。
    修学旅行で沖縄に行く高校生の、事前学習に良さそうだなー、
    と妹に押し付けてみたり。

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    2010年01月10日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    当時、28歳、師範学校の女子学生だった筆者による沖縄戦の記憶。岩波ジュニア新書なので、平易に書かれているが、内容は驚きである。1ヶ月以上も壕と言うほとんど穴倉を転々とし、そこを米軍の艦砲射撃や飛行機が襲う。しかし筆者は書いていないが、米軍より恐ろしいのは日本軍だった。

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    2025年10月08日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    すさまじい悲劇...........。
    久しぶりに日本の戦争のお話しを読みました。

    自分(現在40代)が子供の頃は、学校や公民館で先生やおじいさんおばあさんが戦争が如何に酷いかを過去の経験や物語を通じてよく聞かせてくれたし、夏には二十四の瞳とかビルマの竪琴とか映画も毎晩のようにTVでやってたけど、最近はすっかりそういう機会が消えてる感じで、戦争全否定を学ぶ機会が無くなってる気がしてて、少し心配な気持ちになりました。

    本書の感想からは外れますが、なぜ日本は戦争を犯したかを考察してる記事があって、明治維新は武力革命で、その成功でもって新政府はより強力な軍隊を作り上げて、反対する人間を力ずくで抑

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    2025年05月20日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

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    ひめゆり学徒隊で生き残った筆者が、太平洋戦争の開戦から、沖縄の本土復帰までを綴った本。

    ひめゆり関係の本は、どれを読んでも生々しい。
    軍病院に勤務していたから当然なのかもしれないが、死や血肉の話が多く、顔を背けたくなる描写が多い。この新書は、戦後に壕から収集された治療器具や遺骨の写真があるので、より生々しく感じるのかもしれない。

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    2013年07月03日