作品一覧

  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた
    4.1
    1巻946円 (税込)
    半世紀前,一○代の少女たちが戦争の中を生きた.「飯上げ」,壕掘り,傷病兵の看護.危険な激務は彼女たちを,死の危険にさらした.壕での生活にはじまり,南部への逃避行を経て,ついに最南端まで追いつめられていく.ひめゆり学徒隊の一少女の目を通して,沖縄戦の実相が浮き上がる.戦跡ガイドつき.

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    皇軍の本質の暴露という非常に強烈なメッセージ性があり、沖縄戦のその悲惨の特徴がここに込められいると感じた。また本書は「軍は住民を守らない」ということを強調しており、戦争において住民は「守られる存在」ではないということを思い知らされた。

    0
    2025年08月03日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

    Posted by ブクログ

    終戦直後、遺族の保護者らに責められ、生き残ってしまったこと、また自分たちが信じていた教育が全く間違っていて、自分の全てを否定されたように感じ、学徒隊であったことを後ろめたく感じているというところが最も印象的でした。


    日米の戦争ではなく沖縄県と日本軍の戦いだった沖縄戦。住民を巻き込んだ唯一の地上戦として、様々な定量的データを用いながら当時の教育、社会体制を解説されています。

    戦争体験は生々しく、大きなインパクトを与えますが、感情だけではなく客観的に経緯、構造として沖縄戦を理解し、同じような悲劇を防ぐという作者の意図が強く感じられます。

    0
    2023年01月09日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

    Posted by ブクログ

    詳細な地図や写真と共に、時系列にそって日記のようにひめゆりの方が語っている。
    事々刻々とひどくなる日々がよくわかる。生き残ってしまったという自責の念もあり、なかなか実際のところがいままで明かされていなかったこともわかった。

    0
    2019年03月07日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

    Posted by ブクログ


    教室に置いておきたくて、あえてジュニア新書。
    沖縄戦に高い関心を示す生徒たちが多かったから、だれか手にとってくれるかなと。
    これなら中学生でもすいすい読める。
    しかし、読めば読むほど、あの戦争の不条理さが募る一方だった。

    著者は、ひめゆり学徒隊として地獄を生き抜き、その後、40年間の教員生活を送った。
    当事者が語る戦争の実像に、戦慄した。
    目新しい情報はなかったけれど、具体的な会話のやりとりや実名が記されているので、より苦しく、悲しくなった。

    どうして、志をもつ前途ある少女たちが、可憐な言葉を紡ぐ少女たちが、死ななければならなかったのか。
    悲しい歴史を繰り返さないよう、学んでいかなけれ

    0
    2018年09月15日
  • ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた

    Posted by ブクログ

    ゲリラ戦に持ち込んで住民を巻き添えにし、時間かせぎをする方針を立てた事は、全く情けない。本当に何のための軍隊だったのか。こういうことを最近の日本国民は忘れかけている気がしてならない。

    0
    2014年11月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!