横田慎太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
阪神の選手としての横田さんのお名前、ご病気のことはうっすら知っていたのですがやっと本を手に取ることができました。
ひたむきに努力することができることも含めた才能に溢れる選手が病気で選手生命を絶たれる…なんて残酷なんだろう。
でもそれを一生懸命に受け入れて前に進んでいく横田さんが真っ直ぐすぎて涙が止まりませんでした。
もっと色々な言葉を横田さんから聞いてみたかった、本作の若さが溢れる文だけでなく、もう少し歳を取られた横田さんが紡ぐ言葉を読んでみたかったと思います。
私自身は他球団ファンですが、今どこかで今年の阪神の活躍を眺めながら喜んでいてくれたらいいのにな、と思いを馳せました。 -
Posted by ブクログ
『栄光のバックホーム』を先に読み、ご本人が書いた本があることを知りました(『栄光のバックホーム』はお母様目線からライターさんが書いたものです)。
新章の最後に「この本によって、悩みがあったり、苦しんでいる人々が希望と勇気をもち、前を向くきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。」とあります。
明日が当たり前のようにやってくると多くの人は思っているけれど、今、生きていることは当たり前のことではない。
『今・ココ』にしっかり重心を置いて生きていかなくてはと改めて思いました。
一生懸命に生きていた横田さんが若くして亡くなられたことは本当に残念でなりませんが、横田さんの生き様は誰かの希望や勇 -
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今年から阪神ファンになって、映画化されることを知り、読んだ本。
ご存命中に知らなかったことを、とても悔しく思いました。まっすぐで、一生懸命で、笑顔が素敵で、知っていたら、推し確定だったと思います。
既に、お母様の方の本を読んでいたので、ご本人はこんな風に過ごしていたのか・・・と振り返りながら読み進めました。引退セレモニーの文字起こしがしてあって、先日YouTubeで泣きながら見た映像がダブりました。
ニンゲン力の高いヒトって、いるんですね。
野球の神様が、ご褒美をくれるような。
(すべて、ご本人のやってきたことに繋がるのですが)
引退後、新しい生活をスタートさせるとこまでの手記と聞いていた -
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高校からプロ入りし4年目で脳腫瘍がわかった横田慎太郎選手。
息子からずっと話は聞いていたけれど、この本を読んで2度の手術、過酷な治療とリハビリがどんなに大変だったか、そして横田選手が子供の頃から野球のためにどれだけ努力を続けていたかを知り、涙涙でした。
次男が野球をしていたこともあり、子供が自らを律して早起きしてトレーニングを欠かさず続け、食事・睡眠の健康管理をすることがどれほど難しいかわかるし、それができるのも才能なのでは!と思うので、横田選手の野球へのたゆまぬ努力は本当に素晴らしいと思います。
それだけに、なんで神様は横田選手にこんな試練を与えたのだろうと思うこともありました。
でも。復帰 -
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先週阪神タイガースがリーグ優勝を決めた時に、今年7月に脳腫瘍のために28歳の若さで亡くなった横田慎太郎選手の背番号24のユニフォームが一緒に胴上げされている姿があった。岩崎優投手がマウンドに上がった9回の登場曲に選んだのも横田慎太郎選手の登場曲「栄光の架け橋」だった。
横田慎太郎選手が引退試合での「奇跡のバックホーム」のことはニュースや動画で観て知ってはいたが、そもそも結果を出せなかった二軍の選手が引退試合をしてもらえること自体ありえないことだ。しかもシーズン中クライマックスシリーズ進出に向けて大事な時期に横田選手のために一軍の選手が駆けつけてくれた。もちろんたくさんのファンも。この本を読んで -
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一言で感想を述べるということが非常に難しい。まず話が興味深く、優しい語り口なので、あっという間に読み終えた。こんなにドラマ仕立ての実話が、果たして実在するのだろうかと疑うくらいの内容であった。
真っ直ぐな心で、大きな目標に向かって、目の前の小さな目標をクリアしていくところ。献身的に看病にあたった母、ぶっきらぼうだが愛に溢れる父、それに応える子という素晴らしい家族愛。ひたむきにがんばる青年に応えようと、さまざまな配慮や声かけをした阪神球団、選手やスタッフ。理不尽にも、若くから苦しめられている腫瘍。
話が重くて、心の整理がつかないが、この本を手に取っていただいた方には、必ず何か思うところが生まれる