飯野由里子のレビュー一覧

  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    ポリティカルコレクトネスをしっかり理解したくて読んだ。この本を読んだことによって、SNSの雑な言説に振り回されなくなった。

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    2025年06月26日
  • ホワイト・フェミニズムを解体する――インターセクショナル・フェミニズムによる対抗史

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    本書はホワイトフェミニズムの深刻な問題点を批判・解体するために、そのカウンターヒストリーであったインターセクショナルフェミニズムの歴史を追うものである。
    邦題、表装、前書きの印象から、「煽動的でヒステリックな極左ラディカリズムの啓発本」を警戒する読者がいるかもしれないが、内容はとても上手く書かれた人権運動の歴史ヒストリーである。
    原題のほうが分かりやすい⇒『迷惑な白人女:フェミニズム対抗史』。
    ホワイトフェミニズムという批判は、平等や人権という概念が抱えた自己矛盾問題への強烈な反撃である。要約すると、「シスジェンダーの異性愛者の先進国のキリスト教徒の白人女性」が、自分自身の個人的地位や権力取得

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    2025年04月09日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    ネタバレ

    少し、わたしの理解がまだ届かないところもあるけれど、いまここに「いる」少数者をないことにしないという考え方や、「日本では差別というものはないという様子にしたがっている」という、いまSNSでも散見される現状を、考える手助けをしてもらって、(わたしには)とてもありがたかった。個人個人の「お気持ち」に少数者への補助を委ねているあやうさも感じ取れた。法整備は条約批准の観点からも必要だと思う。あとは再読して内容をもう少ししっかりと呑み込んで、自分の考えをつくる土台にしたい。

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    2023年04月30日
  • ホワイト・フェミニズムを解体する――インターセクショナル・フェミニズムによる対抗史

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    今読むべき本。「トランスジェンダー問題」など続々とインターセクショナル•フェミニズムについての本が邦訳されていることに感謝。

    歴史的な制約を無視したドグマ化した議論に感じられる部分もあるけれど、筆者の徹底した姿勢に強く共感を覚えるし、文明化でも浄化でも最適化でもなく連帯が必要なのだと改めて。

    最適化の罠はすぐそばにあるので改めて自戒

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    2023年02月25日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    ポリティカル・コレクトネスについてはメディアへの登場も増え認知が広がっているが、その歴史について正しく学べる場は少ないように思う。しっかり学べる本書は重要であり、またこの知識を社会で共有していくべきと感じる。
    興味を持った大人が読むには非常に適切な内容だが、興味の浅い大人や子どもたちまで広く読まれるのには難解な表現も多い。一般に広めるために簡単なことばを用いた本があればよりよいと思う。

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    2022年11月29日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    凄く勉強になる良い本だった。ポリコレは共生の為の最低限のルールであり、お気持ちには寄り添わないものなのね。昨今のツイッタランドを見ていると、ポリコレ大事って人もポリコレ棒って言ってる人も、社会的弱者性・強者性を属人化し過ぎてお気持ちを語り過ぎている。
    今後より困難さを増していくだろう社会だからこそ、社会的な望ましさのコンセンサス化は必要だし個々人が色んな属性を訴えてポリコレを潰しにいっている場合ではないな…と思った。

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    2025年02月25日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    性別、障害、外国人。
    それぞれの有識者が語る、ポリコレの実態とこれから向かう先。

    性別の問題、海外の方の問題はよくわかんなかったけど、
    障害を持っている人に対して、我々は我々に便利なように設計した責任があるのですか。それを権利保障というらしく、まぁ確かに思いやりとか、気遣いでやると、上下の関係になってしまうし、強い言葉は必要なのだろう。


    寄り添うんじゃなくて、制度を作るとか法律を作るとかが必要。
    寄り添いが、ポイントではない。寄り添うわれたり、共感されても、何の役にも立たない。

    障害者への配慮、合理的配慮と言うのは思いやりからしてはいけません。これは権利保障としてやりましょう。
    社会は

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    2025年03月04日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    PCは社会構造的な問題であり、個人の感情とは切り離すべきだということを初めて認識した。
    PCはキャンセルカルチャーとレッテルを貼られて攻撃されている。
    こんな世の中になぜなってしまったのか、トランプが大統領になる事で世界中にさらに広まっていくことが恐ろしい。

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    2024年12月05日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    LGBTQ差別、障害者差別、外国人差別の3つの差別からポリティカル・コレクトネスを考える本。
    鼎談と三人の著者それぞれの執筆章を交互に挟んだ形式なので、とても分かりやすかった。

    特に障害者差別について知らないことが多かったので飯野由里子さんの章は勉強になった。「個人モデル」と「社会モデル」という言葉も初めて知ったが、障害者個人に障壁があるのではなく、健常者の使い勝手しか考えない社会こそが障壁であるという考え方は、本当に大事だと深く納得した。

    ハン・トンヒョンさんの章で、ポリコレを「社会的な望ましさ」と定義し論じている内容もとてもよく理解できた。
    憲法学者の志田陽子さんのポリコレに対する定義

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    2024年03月04日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    一方的に見える感じで、「ポリコレ!」って非難している人々の言い分をもっと具体的にとりあげて考えて反論してみてほしいと思う。最初の方で「差別」がちゃんと理解されてないから、みたいな話が出てくるんだけど、自分たちの理解が示されておらず、出てくるのはうしろの方のハン先生のやつだけ。

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    2022年10月29日