寺田真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私がこの本を読もうと思ったのは、ふと「私、どんなときも本に救われてきたのかも?」と思ったから。Bibliotherapyという単語と、本は人を救うという概念は知っていたけれど、それをもっと知ろうとは思っていませんでした。
いろんなことに悩んで、対処療法でも何度もぶり返してしまうメンタルの不調に、「本 セラピー 読書」というワードを調べて、たどり着いたのがこの本でした。読書セラピーでした。
この本は、本の持つ効果や、どんな本を読めばいいのかを教えてくれます。「いろいろ本は読んだけど、自分にとってのヒットを見つけるのって難しい」と私はしばしば思うのですが、この本は素晴らしいガイドになってくれます -
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寺田真理子(てらだ・まりこ)
日本読書療法学会会長
長崎県出身。幼少時より南米諸国に滞在。東京大学法学部卒業。多数の外資系企業での通訳を経て、現在は講演・執筆・翻訳活動。読書によってうつから回復した経験を体系化して日本読書療法学会を設立し、国際的に活動中。また、うつの体験を通して共感した認知症について、著書や訳書、全国各地での講演活動を通じてパーソンセンタードケアの普及に力を入れている。介護施設や病院の研修、介護・福祉関連団体主催セミナーの講演で多数の実績があり、日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーとしての知識を生かした内容が高く評価されている。
出版翻訳家として認知症ケアの分 -
Posted by ブクログ
物心ついた頃から、ずーっと大好きな読書ですが、今までセラピー効果について考えたことは全くありませんでした。
でも、登場人物から元気を貰うのは昔から日常茶飯事だし、イライラしているときに本を開いたら面白くて、気付いたら集中して読んでて気分が切り替わっていたり、という経験はしょっちゅう。
自然にうまいこと癒やされていたんだな〜と嬉しくなりました。
この本では、こういうときにはこんな本、というおすすめが何冊か挙げられていますが、読んだことのないものばかりでした。
自分で選ぶとどうしても偏りがちなので、こうやっておすすめしてもらえるのは新鮮。
あと、積ん読をめっちゃ肯定していたのも嬉しかったです。
本 -
Posted by ブクログ
社内の司書さんから
おすすめしてもらって読んだ本。
読書セラピーは、英語では
ビブリオセラピー(bibliotherapy)と言い、
書物による病気の治療法と言う意味。
日本読書療養学会では、
「読書によって問題が解決されたり、
なんらかの癒しが得られたりすること」と
幅広く捉えている。
この本のいいところは
著者自身が読書によって
うつ状態から回復できた
実体験に基づいて書かれているところ。
読書にはストレスを軽減する
リラックス効果があり、
とある調査によれば、
共感力の低いカウンセラーを
受け続けるよりも
1人で読書を継続するほうが
精神状態は良好になるらしい。
“人間が孤独に -
Posted by ブクログ
読書によって救われる、ということは自分の体験的には普通にあるので、人にも勧めたりしていたのだが、読書セラピーと呼ばれ(「読書療法」「ビブリオセラピー」などいろいろな呼び方はあるようだが)、イギリスなどでは制度化されていたりするんですね。
自分のための本選びには困らないが、人に薦める本というのは難しいもの。本書にも、選ぶ指針や具体例もいくらか紹介されてはいるが、実際に選ぼうとすると、やはり難しい。ケースバイケースというか、専門的、職人的な判断が必要な領域かな、と思う。
みんなの経験値を集めてデータベース化し、検索システムが作れないものだろうか。そのためには、ブックレビューを文章で集めるだけで -
Posted by ブクログ
ネタバレ興味深く為になる本でした。
『 心を整え、力をくれる 新しい読書法のすすめ
イギリス政府公認 /
マンガ、絵本、写真集、実用書、自己啓発書、小説・・・・何でもOK! 』
と、帯の言葉。
何故か、『 イギリス政府公認とマンガOK! 』の言葉に惹かれて購入しました。
『プロローグーー本が私を助けてくれた
私は、読書セラピーのおかげで、うつ病から回復することができました。その経験から、日本読書療法学会を設立し、読書セラピーの研究と実践を続けてきました。
私は子どもの頃、メキシコで育ちました。・・』
から、始まる寺田真理子さんの人生は、なかなかの壮絶な現実。努力家で優秀な方なのに八方塞がりの状