川瀬和也のレビュー一覧

  • ヘーゲル(再)入門

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    3月のNHK Eテレ100分de名著はヘーゲルの「精神現象学」の再放送でした。たぶん前も視聴したはずですが、なぜか今回はよりわかったような気分になりました。講師の斎藤幸平の解説も鮮やかに思えて、ふむふむの連続でした。『絶対な実体である精神とはすなわち、「私たちである〈私〉であり、〈私〉である私たち」なのである』とかメモしちゃいました。たぶん同じタイミングで読んでいた野中郁次郎「野生の経営」のキーワードである「相互主観」との重なる部分を勝手に感じていたのだと思います。なので、勢いでちくま文庫「精神現象学」上下二巻をポチッとしてしまいました。届いてペラペラしたら、やばい…この本、難物過ぎ、というこ

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    2025年04月20日
  • 全体論と一元論

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    門外漢ながら、哲学の博論レベルのヘーゲルの読み方を突きつけられ、その深さに驚いた。
    あとがきにも書かれていたが、ヘーゲルの抽象的な文章を噛み砕き、「具体的には?」という問いかけをしながら論を進めていく姿には数学書を読むような楽しみが感じられた。

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    2024年05月26日
  • ヘーゲル(再)入門

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    流動性、双方向性を重視したヘーゲルが、量子力学や歴史のとらえ直しが主流となる今の世の中にいたとしたらどう人間を理解するのか。そんなことを思った。

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    2025年02月20日
  • ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力

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     今、ヘーゲル「精神現象学」にトライ中。もちろん素人がいきなり読むのはムリだと言うことは分かってるつもりで、何冊かの入門書を事前に読んでおいたのだが、半分で敢えなく挫折(それでも数ヶ月かかった)。一年のブランクを経て再度チャレンジ、ようやくラスト近くの「宗教」章まできたが、解説書では理解できても原書はナニを言っているのかさっぱり、というところが大半で読むのが苦痛。一旦柔らかめのヘーゲル本で頭をリセットし、自分の現在地を確認すべく本書を購入した次第。

     著者は若手のヘーゲル研究者。内容は現代的テーマが多く取り入れられ肩肘張ったところがなく、ビジネスをはじめとする実践の場での活用と、ヘーゲル哲学

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    2023年02月18日
  • ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力

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    どっちつかず、の気持ち悪さに耐えられるかの重要性を学べる一冊。ビジネス書の延長として読める手軽さも魅力。

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    2023年02月14日
  • ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力

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    ビジネスパーソンに向けた日常における具体的応用は
    素直に首肯しづらいものの
    その分説明対象を絞ったヘーゲル哲学の理解の筋道は把握しやすく、説明も市井に向けてわかりやすかった。

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    2022年04月11日
  • ヘーゲル(再)入門

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    ネタバレ

    難しくて、字面を追っているだけだった。正反合の弁証法はヘーゲルが言ったものではないということだけがわかった。

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    2025年07月23日
  • ヘーゲル(再)入門

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    『精神現象学』と『大論理学』のなかから、著者がヘーゲル哲学においてもっとも重要な意義をもつと考えている「流動性」にかかわる議論を紹介し、ヘーゲル哲学に対する従来のイメージを刷新する試みがなされている本です。

    一般にヘーゲル哲学といえば、近代哲学の完成者であり、壮大な形而上学の構築者であるというものですが、近年の研究ではこのようなヘーゲル像は否定されており、日本でも加藤尚武がさかんにヘーゲル哲学の体系性を否定する議論をおこなってきました。しかし著者は、旧来のヘーゲル哲学のイメージに代わる、あらたなイメージはいまだ提示されていないと指摘し、「流動性」というキー・ワードにもとづいて、ヘーゲル哲学の

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    2025年06月28日
  • ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力

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    「自分の生き方、仕事の仕方を見つめ直してみたいと思っているビジネスパーソン」を対象に書かれたヘーゲル哲学の入門書です。

    ヘーゲルといえばドイツ観念論の大成者であり、およそ現代のビジネス・パーソンの興味とはかけ離れた思弁的な議論を展開している哲学者というイメージがありますが、本書ではヘーゲル哲学を学ぶことが役立つというメッセージを強く押し出しています。そのさいに著者が注目しているのが、ヘーゲル哲学の「どっちつかず」な性格であり、そのような彼の思想を学ぶことで「結論が出ない苦しみに辛抱強く耐える」能力をはぐくみ、「考え抜く」態度を身につけることができると語られます。

    本書で「どっちつかず」と呼

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    2025年06月14日
  • ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力

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    畢竟この本が言いたいことは、物事を結びつける力をつけること、結論が出ない問題をそのまま考え抜くことなんだと思う この本だとヘーゲル哲学をビジネスに繋げて説明してたから、哲学をどのように実世界に繋げればいいかわかった

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    2025年01月03日
  • ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力

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    オーソドックスなカント解釈とは言えないコースガードのアイデンティティを前面に押し出した解釈を批判した上で、本丸である定言命法には触れないまま「カントを乗り越えたヘーゲル」のような誘導は感心しない。

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    2023年02月20日