作品一覧

  • ヘーゲル(再)入門
    3.8
    ヘーゲルと聞いて、「西洋近代哲学を完成する壮大な体系を打ち立てた哲学者」というイメージを抱く人は多いだろう。しかし、実はこのイメージは専門家の間では過去のものとなっている。では、ヘーゲル哲学とは一体何か? 主著『精神現象学』『大論理学』を解読し、日本では受容が遅れている英語圏でのヘーゲル研究の成果を取り入れながら、著者は「流動性」をキーワードに新たなヘーゲル像を提示する。本書は前提知識を要しない入門書であり、同時にあまりの難解さに挫折してきた多くの読者のための(再)入門書でもある。
  • ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力
    3.5
    「考え抜く力」は哲学の基本スキルであり、これからの時代に欠かせないビジネススキルでもある。そして、考え抜くためには「結論が出ない苦しみに辛抱強く耐える」能力が必要だ。本書の目的は、十九世紀ドイツの大哲学者・ヘーゲルの思考を通じ、真に新たな価値を創造できる、人生一〇〇年時代の「社会人基礎力」を身につけていただくことである。新進気鋭のヘーゲル研究者が二十一世紀のビジネスパーソンに贈る、実践的哲学新書。
  • 全体論と一元論
    5.0
    1巻4,180円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 認識論と存在論はどのように関係するのか、哲学と科学はどのように関わるべきか、心と身体はどのように関わるのか。これらの現代哲学の諸問題についてヘーゲル哲学を解決の糸口に考察する。

ユーザーレビュー

  • ヘーゲル(再)入門

    Posted by ブクログ

    3月のNHK Eテレ100分de名著はヘーゲルの「精神現象学」の再放送でした。たぶん前も視聴したはずですが、なぜか今回はよりわかったような気分になりました。講師の斎藤幸平の解説も鮮やかに思えて、ふむふむの連続でした。『絶対な実体である精神とはすなわち、「私たちである〈私〉であり、〈私〉である私たち」なのである』とかメモしちゃいました。たぶん同じタイミングで読んでいた野中郁次郎「野生の経営」のキーワードである「相互主観」との重なる部分を勝手に感じていたのだと思います。なので、勢いでちくま文庫「精神現象学」上下二巻をポチッとしてしまいました。届いてペラペラしたら、やばい…この本、難物過ぎ、というこ

    0
    2025年04月20日
  • 全体論と一元論

    Posted by ブクログ

    門外漢ながら、哲学の博論レベルのヘーゲルの読み方を突きつけられ、その深さに驚いた。
    あとがきにも書かれていたが、ヘーゲルの抽象的な文章を噛み砕き、「具体的には?」という問いかけをしながら論を進めていく姿には数学書を読むような楽しみが感じられた。

    0
    2024年05月26日
  • ヘーゲル(再)入門

    Posted by ブクログ

    流動性、双方向性を重視したヘーゲルが、量子力学や歴史のとらえ直しが主流となる今の世の中にいたとしたらどう人間を理解するのか。そんなことを思った。

    0
    2025年02月20日
  • ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力

    Posted by ブクログ

     今、ヘーゲル「精神現象学」にトライ中。もちろん素人がいきなり読むのはムリだと言うことは分かってるつもりで、何冊かの入門書を事前に読んでおいたのだが、半分で敢えなく挫折(それでも数ヶ月かかった)。一年のブランクを経て再度チャレンジ、ようやくラスト近くの「宗教」章まできたが、解説書では理解できても原書はナニを言っているのかさっぱり、というところが大半で読むのが苦痛。一旦柔らかめのヘーゲル本で頭をリセットし、自分の現在地を確認すべく本書を購入した次第。

     著者は若手のヘーゲル研究者。内容は現代的テーマが多く取り入れられ肩肘張ったところがなく、ビジネスをはじめとする実践の場での活用と、ヘーゲル哲学

    0
    2023年02月18日
  • ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力

    Posted by ブクログ

    どっちつかず、の気持ち悪さに耐えられるかの重要性を学べる一冊。ビジネス書の延長として読める手軽さも魅力。

    0
    2023年02月14日

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