村上臣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール
著:村上 臣
かつての日本は、会社が一生守ってくれるのが当たり前であった。そのため個人よりも会社の立場が強く、個人は会社のために尽くすものとされてきた。どのようなキャリアを積んでいくかという「個人のキャリア形成」でさえも会社が握っており、自分でキャリアが決められないことから、何か会社に不満があっても我慢して働かざるを得なかった。
しかし、ポスト終身雇用時代の今、会社が自身を一生守ることはない。そこに労働人口の減少も相まって、個人と会社の立場は逆転。会社に握られていたキャリアの意思決定権は個人のもとに戻り、自分次第でキャリアも働き方も選べる時代になった。
自分でキャリアを選べる時代に、実際に望み通りのキャリアを手にするためには、キャリアに対するOSを根本的に入れ替え、「転職1.0」から「転職2.0」にアップデートする必要がある。そのような新しい転職のパラダイムを提示する目的で本書は以下の7章により構成されている。
①望み通りのキャリアを手にする「転職2.0」とは?
②自己を知る 情報収集からタグ付けと発信へ
③自己を高める
④業界を見極める スキル思考からポジション思考へ
⑤会社を見極める 仕事は会社でなくシナジーで選ぶ
⑥広くゆるいつながりをつくる 人脈づくりからネットワークづくりへ
⑦転職を考えることは人生を考えること
再読
本書を含めキャリア関連の本をよく読む。転職やキャリアチェンジのために読むことが目的ではない。大学生の頃、母方の祖母が病に伏して最後のお見舞いで二人きりになった時に「あんたはひとつの会社でしっかり勤めあげなさい。それがあんたにも家族にも仲間にも一番や」という言葉をもらった。父方の祖母は晩年私が属する業界の朝の掃除を行うパートタイマーとして働いていた。私自身、毎朝職場で出会う掃除をしていただいている方に祖母を重ね合わせ、毎朝力をいただいている。
母方の祖母から勤め上げるという大きな指針をいただき、父方の祖母からは毎朝に人への感謝をするという活力をいただき、つらい時も楽しい時も私のキャリアの軸として助けてくれている。
本書で取り上げられている、多くのキャリアの考え方は、全てが応用できるものではないものの、同じ組織の中で学び自己を高め、自身の貢献の中で組織を高めることはできる。ネットワークは中だけではなく、外にゆるくつくることも可能でもあり、外をみたキャリア形成での中での発信は会社の付加価値をさらに高めることにつなげることもできる。
本は読むたびに受け止め方が変わる。
知識を得るだけではなく、咀嚼し、会話し自分の道筋の再設定等につなげることもできる。本書は自分との対話を深めていただけるような気づきをたくさんいただける良書である。 -
Posted by ブクログ
会社だけに依存する危険性。
日本の平均給与は上がってないという事実。
後進国で働き方を変えないというのはあまりにリスク。今が安定していたとしても、現状維持は衰退であり、あなたの生活は先細りするということが書かれている。
日本の労働生産が上がらない理由は、年功序列制がまだ強い理屈がある。昔の中間管理職が役員になり、昭和の考えを捨て切れないのも問題。そして、才能や閃きは光を浴びることなく消えていく。
例えば、会社のため顧客のため相手のために全力を尽くしたとしても、その相手という人や組織が消えたらそれで終わりです。さらに会社が消えなくても、時代の流れによって自分の仕事が小さくなってしまう恐れもある。さらにもう一つの課題は、日本は海外に比べて雇用制度が先行してしまい、個人で働く習慣が無さすぎて副業との距離が遠いこと。
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購入済み
転職のための優良実用書
平易な言葉で著者自身のキャリア戦略の実践内容と、Linkedin代表観点での転職市場についての考え方とがバランスよく書かれている。抽象的な自己分析本と違い自分の強みや特徴の整理が体系的に行えるツールとしての良さもありつつ、そもそもの転職に何を求めるのかのマインド面での問いかけを促しているところもあり、本当に読者のキャリアの助けになりたいと著者は考えているのだろうと感じた。