知野恵子のレビュー一覧
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竹宮惠子・萩尾望都のエッセイが立て続けに出版され、「おお、今年は当たり年だなあ」と何の予備知識もなく買い求めた。読んでみたら、ファンには衝撃の内容。本著を読んだ人は、萩尾望都『一度きりの大泉の話』にも手を伸ばさずにはいられないだろう。
2冊とも買ってしばらく積んでいたのだが、知人たちがSNSでこれ...続きを読むPosted by ブクログ -
一度だけの大泉の話の後に読んだけれど、この本の連載も出版もそれより前の話。一年後に連載して出版していたら、どんな本になっていたのだろうかと妄想してしまう。
語りおろしとなのだけれど、己の弱点に触れると言うより「この人にこんな風に言われた」という形が多い。一見三人称だけど、一人称のような。萩尾望...続きを読むPosted by ブクログ -
読売新聞『時代の証言者』に語り下ろした連載をまとめた本。
竹宮惠子さんのこれまでの漫画人生をまとめられています。
子ども時代から上京までの話。
上京してから、漫画家の萩尾望都さんと会って意気投合し、その後増山法恵さんを仲立ちにして、大泉の長屋で同居するようになったこと。
その長屋が「大泉...続きを読むPosted by ブクログ -
たぶん、同じ人がいっぱいいると思いますが、萩尾望都「一度きりの大泉の話」を読んでの本書です。「一度きり…」が竹宮恵子「少年の名はジルベール」の出版によって生まれた悲痛な叫びなので、ここは「少年の名は…」を読まなくてはならないのですが(そして、もちろん読みます!)、個人的には去年、コロナとの遭遇に日常...続きを読むPosted by ブクログ
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萩尾さんの「一度きりの大泉の話」を読んだだけでは片手落ちかと思い、読んでみた。なぜ「少年の名はジルベール」のほうを選ばなかったからというとこちらのほうが最新刊だから。インタビューからおこした文章ではあるが、理路整然として聡明な竹宮さんらしい。自分で自分を分析する能力や社会の動きを感じ取る能力も高く、...続きを読むPosted by ブクログ
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生い立ち、葛藤に直面した青春時代、名作「風と木の詩」「地球へ…」創作秘話、マンガを学問として追究、学生へ指導…。漫画家・竹宮惠子が時代と共に駆け抜けた、その半生を語る。『読売新聞』連載を加筆、再構成。
萩尾望都との話をもう少し読みたかった。次は「一度きりの大泉の話」を読もう。Posted by ブクログ -
大泉サロン関連本 一方の当事者
竹宮惠子さん読売新聞連載。1970年秋、萩尾望都さんとオンボロ長屋に同居、石ノ森章太郎さんに憧れる今まで負けたことがないケーコタン竹宮惠子はピアノ音大受験より少女マンガプロデュースに興味がある物知り
ノンたん増山法恵とまだまだ男社会で社会的地位が低かった少女マンガ界を...続きを読むPosted by ブクログ -
『一度きりの大泉の話』を読んで、これは竹宮惠子さん側からの話も読むべきでしょう、と思って読みました。本当は『少年の名はジルベール』を読みたかったのですが、近所の書店で手に入ったのがこちらだったので。
大泉の話も出てきますが、こちらはそれ以前の生い立ちから漫画家としての活動全般、大学で漫画を教えるよ...続きを読むPosted by ブクログ -
『少年の名はジルベール』
『一度きりの大泉の話』
と読んで、
勝手に大泉三部作と呼んでいるこちらも読み終えた。
前二作がマンガオタク向けの濃い話であるとするなら、こちらはマンガにも興味がない一般人向けの平たい文章となっている。それもそのはず新聞連載されたものをまとめたのだから。
『ジルベール』より...続きを読むPosted by ブクログ -
今や少女マンガ界の大御所、竹宮恵子が徳島の自宅でひたすらマンガを描いていた頃から、デビュー・大泉時代・マンガ学部の設立、そして今をレポート。
読売新聞に連載していたもの。
萩尾望都とのあれこれがにぎやかな大泉時代。よく知らないけれど「地球へ」は好きだった。Posted by ブクログ -
竹宮恵子と聞けば、風と木の詩を真っ先に
思い出す。
かなり昔に読んだが、少し子供過ぎて
内容が余り理解出来ていなかった記憶がある。
ファンでは無かったが、改めてこの本を
読むとこの時代の女性漫画家の偉大さが
よく分かる。
竹宮先生は、次の扉を開けるのをワクワク
しながらいつも前を向いて来られたのがよ...続きを読むPosted by ブクログ