沖山誠のレビュー一覧
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会社で経理に関わることになり、簿記の勉強を始めたが、会計の基本が理解できていない為、なかなか頭に入らなかった。
会計の大枠を理解したくて本書を読んだ。
難しい用語をできる限りわかりやすく解説してくれてたので、概念がすんなりと理解できた。
この本は会計の勉強をする為の本ではなく、何の為に会計を学ぶ必要があるかを教えてくれる本だった。自分が会社とどう向き合うか、社会との繋がりを見る為のレンズが会計だということ。
そういう意味では、会計の勉強をすることは、万人に意味があるといえる。
本書を読んで会計の勉強に興味が増した。これから少しずつ勉強を進めて、一人前の経理になれるよう頑張ろうと思った。 -
Posted by ブクログ
オープンハウスのロゴデザイン、或いは、画家のピエト・モンドリアンを彷彿させる小洒落たアートが実は決算書であり、そのアートをマップ化して道案内される事業の価値について、案内役もまた秀逸。素晴らしい。会計を学ぶなら、この一冊。企業人なら、この本で社員教育すべきではないか。とにかく分かりやすいし、本質的だ。
何が素晴らしいか。出来上がった決算書を読むのではなく、事業を始める所から物語が始まる。商品を作ろう、いやその前に、お金を集めよう、がスタートだ。解説は「現金」から始まる。現金は商品になり、それが費用と売上へ。差額は利益へと。まるで商売をしながら、結果的に損益計算書と貸借対照表が出来上がっていく -
Posted by ブクログ
ネタバレ利益は誰への配分?
1 売上
2 売上総利益(▲売上原価→仕入先)
3 営業利益(▲販管費→取引先、社員)
4 経常利益(±営業外損益→銀行等)
5 税引前当期純利益(±特別損益→その他)
6 当期純利益(▲税金→国)
→当期純利益は株主のもの
「ビジネスによって、何を資産とするかが変わる」
動物園ではライオンが固定資産
水族館ではペンギンが固定資産
航空会社では航空機が固定資産
減価償却は、長く使える資産を、使える年数に応じて費用にしていく方法
毎年、資産から少しずつ費用になっていくというだけ
負債が資産を上回ると資産をすべて売却しても返済できなくなり、じきに会社が続けられなくなる -
Posted by ブクログ
会計用語の解説と会社の中でのお金の流れがどのようになっているのかを図を使いながらわかりやすく説明されている。前回の本とは違いどちらかというとその知識を軸にしてどのように社会と向き合っていくかという所に主眼が置かれており、その要素として「のれん」というものが重要な要素となっている。これは企業の時価によって算出される値であり、企業の純資産の価格がキーポイントになってくる。企業のイメージや魅力によって大小が決まっていく。これを大きく伸ばすためには創造力を身につけることが必要であるとしている。その方法として逆張りなどの解決方法が書かれてこの本は終わっている。この本はただの会計の本ではない、そのことをど
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Posted by ブクログ
「会計を通じて、仕事とその先にある社会とどう向き合うか」「自分と社会がどう繋がっているかを会計、もっと言えば会計の地図(本書)で可視化する」という意欲的な目的を持った本書。
結論から言えば、私に対しては目的は達成されたと感じる。
例えば、
・売上は必ず分解して考える
・利益はビジネスモデル(固定費型か、変動費型か、損益分岐点はどこか)を理解するべき
・PLは誰にどれだけ利益を分配したかがわかる
・のれんは自己創出と取得ののれんがあり、BSにはのらないブランド力やノウハウ、人的資本等もある
・のれんを測る指標としてのPBR(株価純資産倍率)はPERとROEに分解できる
等、当たり前だけどきち