伊藤浩介のレビュー一覧

  • 脳と音楽

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    音楽と脳に関する本のうち、比較的一般向けのものをいつか読みたいと思って、この本を書店で繰り返しチェックはしていたが、今回やっと手に取って読むことにした。音楽理論というか、そういうものを分かりやすく解説してくれて、そして後半にいくにしたがって脳機能との関連を解説してくれる。随所に、関連した音楽サンプル(YouTube動画)へのアクセスQRコードを、譜面等と合わせて示してくれているため、筆者が説明したい内容が具体的に伝わってくるのが、大変役に立った。他にも「音楽と脳」に関連した本を読みたいと思っているので、ここから手を広げていきたい。

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    2025年10月07日
  • ドレミファソラシは虹の七色?~知られざる「共感覚」の世界~

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    労作だなぁ。なんでもないように見える結論に近づくために、少しずつステップを踏んで論証していくのだが、大変な苦労があったと思う。

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    2025年07月01日
  • 脳と音楽

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    全章とっても面白い。めちゃくちゃ分かりやすい。
    特に、"旋律→和音→不協和音の登場"の流れを知ると、現代クラシックの理解できない複雑さもいずれ耳慣れて楽しめるようになるんだと思えて、未来にワクワクする。より音楽が好きになった。

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    2025年06月15日
  • ドレミファソラシは虹の七色?~知られざる「共感覚」の世界~

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    共感覚は、色と音など異なる感覚ががリンクして頭に浮かぶ現象です。著者が共感覚の保有者にインタビューを取ったところ、ドは赤、ソは青、、と、ドレミファソラシが虹の七色のグラデーションに近い配色になることを発見した話から始まります。

    面白いのは、共感覚を持っていなくても、ドの色を無理矢理決めるとすれば赤だ、と答える人が多いということです。

    著者はその理由を突き詰めていきますが、個人的にはその過程で、虹はなぜ七色なのか、ピアノはなぜ七音なのか、という解説に感心しました。そもそも七という数字が一致したのはなぜなのか。

    実は虹を観察したニュートンは当初、五色にしか見えなかったそうです。しかし、ピアノ

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    2021年09月21日
  • 脳と音楽

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    難しかった。でも、とても面白かった。
    音階の成り立ち、耳の構造、神経→脳の構造、音楽と言語の違いなど、あらゆる角度から音と音楽を切り刻んで解説されていた。
    正直言って各章の後半はどれも難しく、理解できなかった。しかし、次の章の冒頭になれば、また簡単な解説から始まるので、なんとか読めたという感じ。しばらく時間をおいてから、また挑戦したいと思う。

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    2025年07月08日
  • 脳と音楽

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    大雑把にまとめれば、これまでの音楽理論で言われてきたことを、心理学や脳科学によって説明し直した本なのだが、その射程がすごい。
    最終的に、音楽とは何かを考えようとしているのだ。

    まず音とは空気の振動ではなく、人の耳に入って脳に知覚された感覚のことだということから話が始まる。
    音の説明として、音波の形や振幅などを取り上げていくものはこれまでにもいくつかの本で目にしていたが、本書ではその音波の振動が耳の中で処理され、電気信号となって脳に伝わっていくかが説明されていく。

    脳科学的な説明が加わることで、経験的に知られていることの理由がわかっていくことが面白い。
    例えば、一オクターブ離れた音が同じ音と

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    2025年04月13日
  • 脳と音楽

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    ネタバレ

    音楽の不思議はだれもか思っていることなんじゃないかと思うけれども、

    こんなに解像度を上げて考えたことは無かったので、とても新鮮でした。

    ピアノを最近独学的に始めて、楽譜とか音楽の理論は全く知らない中で生きてきた。

    誰もが毎日触れるような、みんなにとってこんなに身近なものなのに、

    四則計算や言語と違って、みんなが共通に学ぶ基礎知識基盤はそこまで固くなく、

    音楽の授業会ったけど結局歌って、リコーダー吹いたぐらいしか覚えていない。

    つまり、音楽は、なにげなく、感覚で触れてきた。

    かといって、この本にあるように、

    音楽理論が、科学の法則のように存在するわけではなく、

    慣習法のようなも

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    2025年03月08日
  • ドレミファソラシは虹の七色?~知られざる「共感覚」の世界~

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    刺激(音、文字、色、味、形等)に含まれないはずの感覚を感じるという脳の現象である共感覚、その中でも代表的な音から色を感じる共感覚をメインに、7つの壁、7つの不思議、音階の成り立ち、虹色のニュートンの分析等を取り上げ、その基本原理を解き明かしていく1冊。読み物として楽しませてもらった。

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    2021年05月27日
  • ドレミファソラシは虹の七色?~知られざる「共感覚」の世界~

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    音に色を感じるという共感覚の持ち主に、色と音階の関係を尋ねると、有意にドレミと虹の色の順番と一致する場合が多いことを見出す。そのなぜを追求していくと予想外の展開が待っていた。知的刺激をそそられる本だ。スーパー戦隊やAKB、鬼滅の刃等の例示で解説もわかりやすい。

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    2021年05月09日
  • 脳と音楽

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    小さい頃にピアノを弾いて、この音は悲しいとか、楽しい感じみたいな感情を味わった記憶がある。それ自体はテレビか何かで既に刷り込まれた映像と音のリンクを再現させただけかも知れないが、音楽には人間の感情を揺さぶる力があり、それが先天的なものなのかが気になっていた。本書が、脳と音楽の関係性を語ってくれると期待して読み始める。

    正直、「面白いと思う内容」と「難しくてついていけない」という部分がある。面白いのは脳と音楽の関連性や音楽そのものの多様性について。難しいのは音楽理論の話。音楽については、ジョンケージの無音とかスティーブライヒとかハイドンの「びっくり交響曲」とか。本書にQRコードがついているので

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    2025年02月22日
  • ドレミファソラシは虹の七色?~知られざる「共感覚」の世界~

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    伊藤浩介(1972年~)氏は、京大理学部卒、京大理学研究科(霊長類研究所)博士課程修了の認知脳科学者。新潟大学脳研究所特任准教授。新潟交響楽団の副団長・クラリネット奏者でもある。
    私が最初に「共感覚」という言葉・概念を知ったのは、しばらく前に、サヴァン症候群の英国人ダニエル・タメット氏の著書『ぼくには数字が風景に見える』を読んだときである。サヴァン症候群とは、ダスティン・ホフマン(とトム・クルーズ)が主演した1988年の映画「レインマン」で、ダスティン・ホフマンが演じた(モデルとなったのは、米国人のキム・ピーク)ことで有名になった、驚異的な記憶力を持つ自閉症の一種で、しばしば共感覚を持っており

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    2021年03月23日