義江明子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2/3ほど(3章途中〜4、5章未読)読み終わったところで先に感想。
古代の女性統治者/女帝は「中継ぎ」に過ぎなかったのか?
推古天皇〜称徳天皇の約180年間の半分は女帝だったのに。
シナ大陸の王朝と日本の史料を丁寧に検証することにより、“…皇位継承は、女系と男系の双方を含む「双系」的なものだったことがわかった。”
今、男系継承は古来の“伝統”であるとして、旧宮家男子の皇籍復帰が検討されている。
しかし、“伝統”の内容と成り立ちをほとんどの国民が知らない。
本書を読むと、“伝統”はそれぞれの時代において創られるものだということがよく分かる。
本当の“伝統”を知って、現代に合った皇位継承、 -
Posted by ブクログ
女帝は皇位継承の中つぎの役割であった、古代の孝謙=称徳天皇以降、江戸時代の明正天皇まで女帝が出なかったことから、それが歴史の常識として受けとられてきた。そのような考え方に著者は真っ向から異を唱える。
中国の父系社会とは異なり、日本は双系的親族結合を基本とする社会であったこと、王には群臣を心腹させる統率力/個人的資質が必要であったことから、男女を問わず、年齢的にも成熟した有資格者の中から王が擁立されたのだと著者は言う。
古墳における男女の首長の存在を明らかにする考古学的知見、史料において用いられている語のその当時における意味の厳密解釈その他様々な証拠から、女帝が男子臣下からサポートを受けて -
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ネタバレ<目次>
序章 古代双系社会の中で女帝を考える
第1部 選ばれる王たち
第1章 卑弥呼から倭五王へ
第2章 世襲王権の成立
第2部 王権の自律化を目指して
第3章 推古~王族長老女性の即位
第4章 皇極=斉明~「皇祖」観の形成
第5章 持統~律令国家の君主へ
第3部 父系社会への傾斜
第6章 元明・元正~天皇と太上天皇の”共治”
第7章 孝謙=称徳~古代最後の女帝
終章 国母と摂関の時代へ向けて
<内容>
古代の女性天皇に関する歴史書。歴史学会では、「女性天皇」はありなのだと思うが、この本は意外と現在の政治的要素を排除して、淡々と記する。「父系」の伝