小池顕久のレビュー一覧
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ネタバレデッドプールが何かを殺害しまくる「キルロジー」三部作の2部・3部が収録された一冊。
第1部と言える「キルズ・マーベルユニバース」がダーティな作風で、その非道さを楽しむような話であったので同じような感じかと思いきや、どちらも雰囲気がまるで違ってとても興味深かった。
デッドプールが古典文学の登場人物を殺害して回る「キラストレイテッド」は、一方的な虐殺ではなく抵抗する様子が見られるため、古典文学のキャラクターたちの個性的に振る舞う様子が読んでいて面白い。自分がもっと古典文学に親しんでいたらもっと楽しめたかもしれない。ところどころマーベルキャラクターにイメージを重ならせる(個人的にはこれはもっとやっ -
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大人気、ケーブル&デッドプールの続編。
本作は他邦訳でもいくつか描かれているプロヴィデンス時代のケーブルが起こしたことがやっと読める点で価値が高い。解説書いわく「現実に切り込む」というスタンスで描かれている難しいテーマを扱い、世界平和のための礎になろうとするケーブルの思いの深さと、なかなか理解されない様が切ない。そのため前作と変わらず色々と話がごちゃついているのだが、デッドプールの存在によってそこを関係なく楽しく読めるようにしてくれている印象。
二人の名コンビっぷりに加え、X-MENユニフォームのデッドプールなんかも見られるので、デッドプールファンはぜひ。
というか、この邦題何よ。全然違くない -
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ケーブルとデッドプールのお騒がせチームアップ作品の邦訳第3巻。
個人的にはとても好きな作品。当時「他誌」で起きていたことに影響を受け、それをうまく統合するための展開として、並行世界へのジャンプをくり返す流れを作りだしたのが見事。そのジャンプ過程で見られるものは、「ケーブルの多側面的な魅力を際立たせるとどうなるか」というケーブル好きにはたまらない展開だ。
ここでふと思う。ケーブルとデッドプールは両極端で全く似ていないからチームとして面白い、という面は確かにあるのだが、二人とも本当に様々な面を持っている共通点もあるのではないかと。そんな様子を浮き彫りにしてくれるので、ここまでの巻を読んだ人にはぜひ -
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「キルズ・マーベルユニバース」などと物騒な名前の付く通り、マーベルキャラクターの皆殺しを目論むデッドプールの話。インパクト抜群の表紙の通り、とてもインパクトの強い内容だ。
日本版ではアイデア元となった「パニッシャー」の「キルズ・マーベルユニバース」が同時収録されているが、共通して魅力となるのが、「強力なマーベルキャラクターをどのような手段を用いて殺害するか?」という点だろう。普段は頼もしいキャラクターたちなだけに、無残に殺されていく姿はそれはそれで面白い。ただ、デッドプールならばそれをコミカルに描くことも可能だろうに、あえてなのかそうでないのか、あまりそうは見えないので作風が合わない人も多いよ -
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Posted by ブクログ
X-MENユニバース:シビル・ウォーに掲載されていた「ケーブル&デッドプール」に言及されていた「ワン・ワールド協会」絡みの事件がついに邦訳とあっては読むしかない。
生真面目に世界のために行動するケーブルと不真面目で自分のために行動するデッドプールの対照的な姿を見ているだけで面白い。さらに、正しい行動を取ろうとするケーブルは時折暴走気味になってしまうことで、デッドプールの方がかえって冷静に見えたり、二人の共通点が見えたりといった形にもつながる。「ケーブル&デッドプール」という組み合わせの面白さはやはりものすごいものだと改めて感じさせる一冊だった。
ただ、単発の事件が描かれているものの、設定が