ソフィー・アンダーソンのレビュー一覧

  • ヤーガの走る家

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    ロシア民話をベースに、将来をヤーガとして生きることを運命付けられた少女の成長物語。
    マリンカを通じて、自分が今ここにいる意味を考えさせられました。

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    2022年06月29日
  • ヤーガの走る家

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    ロシア民話をモチーフにした物語。死者を導くヤーガの家に住む少女マリンカはヤーガになりたくなかった。
    これは家に縛られた女性の葛藤の話かも。決められた運命に抗うことはワガママなのか。自分の未来を自分で決めた先にある希望。

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    2022年05月18日
  • ヤーガの走る家

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    途中までは、まわりのあらゆるものに不満をぶつけ、送られている愛に気づかず、自分勝手にふるまう主人公のマリンカにだいぶイライラしながら読み進めていたのだけど、まあ、そうは言っても12歳だしなあ……自分の運命が決められていて、家からも出られないとなったらそりゃあ憤りも憤懣もたまるか、とも思い。

    生と死のあわいにいるヤーガと、走る家の設定がユニーク。
    境目が溶けていくことで、読者も、死に対しては心のなぐさめを感じ、生に対してはきらきらした喜びを感じとることができる。

    そんなことがはっきりと言葉で(お説教っぽく)描かれているわけではなく、自然と伝わってくるのがすばらしいなと。

    家もかわいいし、カ

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    2021年10月13日
  • ヤーガの走る家

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    訳者はあとがきで自己中心的な言動をする主人公に共感できないかも知れません、と述べているけれど、そんなことなかった。
    外の広い世界への漠然とした憧れ。保護者への反発、苛立ち、甘え。友人への期待、失望。
    自分も覚えのある思春期の感情。とても共感しながら読んだ。訳の力かな。
    2回目読む時は、家に共感するような気がする。
    『飛ぶ』家の話はあるけど、『走る』家という設定はユニーク。泳いだり木に登ったりもするよ!

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    2021年04月23日
  • ヤーガの走る家

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    ロシア民話「バーバ・ヤーガ」をモチーフにしたファンタジー。
    いっしょに暮らすバーバは死人を門から星へ還す『ヤーガ』という門の番人をしている。マリンカも将来番人になることを運命づけられている。

    意思を持っていて走って移動する家というのがまず面白い。
    自分の定められた運命に抗う強い意志を持つマリンカは自分勝手に思えて最初は好きになれなかった。
    マリンカが周りの人々や家との関係性で後悔と気付きながら成長していく姿を見て、最後には可能性は自分次第で広がると教えてもらえるこの物語の力強さを感じた。

    イラストやカバーを外したデザインが可愛い凝った作りの本。

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    2024年04月09日
  • ヤーガの走る家

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    ロシア民話バーバヤーガのお話をベースにしている。主人公は12歳の女の子マリンカでお婆ちゃんのバーバと暮らしている。バーバの仕事は死んだ人をあの夜に導くことで、住んでいる家も変わっていて、足が生えていて動けるし、意志があってマリンカと遊んでくれたりする。
    マリンカは生きている人と交流できない今の状況に不満があるが、外に行けない。中盤過ぎまでマリンカがずっと後ろ向きなので、そこは少し読みにくい(あとがきにも同じような記述あり)。しかし、死者を迎える話や、人を寄せ付けないための骨の柵など、子どもが惹かれるネタが随所にあり、中学年くらいから読める本ではしっかりできていると思った。

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    2021年06月26日
  • ヤーガの走る家

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    ネタバレ

    鳥の足が生えた家に住む少女、マリンカの成長物語。
    マリンカと祖母のバーバは、この家で「死者を見送る」ことを生業としている。あの世とこの世の境目で、その門の番人として生きる少女の、葛藤と決意が描かれる。

    運命に逆らいたい、自分のことは自分で決めたい、
    という普通の少女の思いが苦しくて、感情移入すると苦しくなる。それを見守るバーバの気持ちも、「家」の気持ちも、考えるほど苦しい。

    そう、この話では家が感情を持っているんです。
    感情豊かなおうちがとても可愛かった。
    家も傷つき、ケンカをする。

    登場人物も家もみんな、マリンカが好きで、マリンカのことを愛おしく思ってくれているところがよかった。
    みん

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    2021年02月24日
  • 雪娘のアリアナ

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    装丁がすごくきれい。中も模様が多くてきれいな児童書。内容はちょっとピンとこない系のファンタジーだった。

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    2025年03月21日
  • 雪娘のアリアナ

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    トラウマを抱えたターシャは雪娘アリアナと遊ぶことで癒される。いつまでもアリアナと一緒にいたいと願っているが、雪が止まず厳しい冬で谷の住民は困ってしまう。

    トラウマのせいで頑ななターシャが人を信頼出来るのか、雪娘のアリアナとの結末が気になって読み進めた。
    ターシャの葛藤が前作ヤーガを思い起こさせる。
    背中を押すおじいちゃんの言葉がいい。
    イラストと冬の雪の情景描写が美しい。

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    2025年02月27日
  • ヤーガの走る家

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    死者と生者を結び、死者の魂を成仏させることを生業とするヤーガ。ヤーガのバーバと、次の門番を任されるマリンカ。マリンカの成長物語。

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    2022年02月03日