渡部宏樹のレビュー一覧

  • ファンたちの市民社会 あなたの「欲望」を深める10章

    Posted by ブクログ

    個人的には最近悩んでた己の欲望の加害性、暴力性をどう引き受けるかの話でめちゃくちゃ参考になりました。

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    2025年09月28日
  • ファンたちの市民社会 あなたの「欲望」を深める10章

    Posted by ブクログ

    「推し活」の文化や生じる感情、起こっていることに興味があり、読んでよかった本。

    資本主義を生きる中で、自分の欲求とその暴力性を自覚し、知性化し、「好き」や「推し」がもたらす「豊かな人生」の背景に目を向ける。
    そのことで、より人生は豊かになるかもしれない。ひとまず、定期的にこの本を読みたい。

    入門書だけあり、とてもわかりやすい。

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    2025年09月13日
  • ファンたちの市民社会 あなたの「欲望」を深める10章

    Posted by ブクログ

    すごく深い本なのに、終わりの方になるまで、全然的を絞れず読み続けていた。

    タイトルの「ファン」、さらに はじめに で出てくる「推し」という言葉、
    さらにAKB48の「ヘビーローテーション」、マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」
    ときて、完全に混乱。
    はやり言葉の「推し」の研究本なのかと、、、

    そのせいでぼやーっと読んでいたのだが、ふと気づく。
    欲望、快楽がテーマなのでは?と。
    あ、サブタイトルに書いてある。
    資本主義のもと「これを買えば幸せになれますよ」と、欲望、快楽を押し付ける。
    どうやってこの魔の手を逃れ、自身の欲望に素直になれるか、生きていけるか、
    それを問うている本だった。
    そのた

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    2025年09月03日
  • コンヴァージェンス・カルチャー

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    2006年に初版、2008年にペーパーバック版が販売された、Henry Jenkins『Convergence Culture:Where Old and New Media Collide』の邦訳書。邦訳が出版された2021年の時点から見ると、15年以上前に存在していたメディアの風景は「過ぎ去ったもの」のような印象を持つものもあるし、メディアテクノロジーが可能にする市民参加についてやや楽観的なのではないか、と思える部分もある。

    しかしそれでも本書は、2023年の現在でも、読む価値がある。いや、時を隔てた今だからこそ、ここに記述されたファンたちの活動とメディア産業、そして宗教右派を含めた様々

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    2023年05月07日
  • ファンたちの市民社会 あなたの「欲望」を深める10章

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    ネタバレ

    悪さを自覚しながらの推し活を。

    ファン研究の入門書。その行動に資本主義的な欲望の問題、そして政治活動に利用されること、そもそもすべての源にある欲望と、なぜファンになるのか、なぜ推し活をするのか、など広く話題を提供している。アイドルとファンの関係、当事者と非当事者の活動、観光地化と聖地巡礼、二次創作の権利、自炊と文化の盗用など、興味深い視点がたくさんあった。文献紹介にも気になるものがたくさん。

    自分の欲望を否定することはできない。欲望を表現するのは構わない。しかしそこにある非対称性から生まれる暴力を認識すること。社会的には認められない欲望の源に、自分が本当に求めているものを見出すこと。二次創

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    2025年10月13日
  • ファンたちの市民社会 あなたの「欲望」を深める10章

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    「資本主義社会では、商品を買うことが自己実現だと思わせる広告に囲まれて生きることになる。その命令から抜け出すためには広告が宣伝するものとは異なる喜びを発見することが必要で、そのためには自分の欲望に向き合うことが重要。」

    The last piece→イン・ザ・メガチャーチ→ファンたちの市民社会 と読んで"推し"に関する理解を深めた。
    アイドルに対して、自分が推させられてることを自覚して好きな人を消費しないようにしつつ、楽しもうと思った。

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    2025年10月04日
  • コンヴァージェンス・カルチャー

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    タイトルに期待しすぎた。英語のサブタイトルは古いメディアと新しいメディアの衝突なので、よくあるタイトルである。ジェンキンズの初めての翻訳であるが、2000年から2004年までの論文の寄せ集めである。ジェンキンズの過去の論文を、英語で読む労力を省くためにはよい。しかし、2006年までに集めた論文を2021年に翻訳出版したので、YouTubeの説明がせいぜいで、他のSNSの説明はしていないので、やはりジェンキンズの新しい論文を英語で読むしかない。
     コンバージェンスには、メディア、送り手、受け手の3つがあると当たり前のことを述べているが、その実証は説明されていない。また、アメリカで人気になったサバ

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    2021年06月04日
  • コンヴァージェンス・カルチャー

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    ファンエコノミー、クリエイターエコノミーなど、現在勃興しつつあるメディアやエンタメ市場の動向を、2000年代の事例から分析した書。

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    2021年04月18日