宮園ありあのレビュー一覧

  • 異端の聖女に捧げる鎮魂歌

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    「ヴェルサイユ宮の聖殺人」続編。ネタバレがあるので、まずは前作を読むことをお勧めします。
    孤島の女子修道院を訪れた公妃マリー・アメリ―は、連続見立て殺人に巻き込まれる。それはかつて異端者として処刑されたクロティルドの呪いなのか。そして島を追い出されたボーフランシュ大尉は公妃の身を案じるうち、否応なしに自分の気持ちにも気づかされることになる。
    あのコンビが再び! しかも孤島の連続見立て殺人! ということで最初っからテンション上がりっぱなしです。修道院が舞台なので前作のような華やかな舞台ではないけれど、ミステリの舞台としての魅力はあまりに充分。過去の因縁や呪いも絡んできて、その上にもちろん殺人のト

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    2025年06月20日
  • 異端の聖女に捧げる鎮魂歌

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    嵐で孤立した女子修道院で起こる惨劇。昔、処刑された領主の呪いなのか?行き来を断たれ、別々での捜査となった公妃と大尉。お互いを想う場面も多く、公妃を案ずるあまり大尉が冷静さを失ったりと、2人の恋の進展も感じられる。前作同様、ミステリだけでなく、事件に隠された悲しいストーリーも読み応えあり。次は『あの首飾り事件』がテーマとのこと。これは楽しみで仕方ない!

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    2024年05月18日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    18世紀フランスが舞台。公妃宅で殺人事件が発生。現場に倒れていた大尉に容疑がかかるが、公妃は彼の身元を引き受けて共に犯人探しに乗り出す。掴んだ手掛かりは不発の連続で謎解きは混迷。時代背景を上手く取り入れていて、公妃の孤独、大尉の出自をはじめ、事件を取り巻くストーリーも良く、ミステリー共に読み応えがあった。華やかなヴェルサイユや貴族の生活なども楽しめた。処刑執行人サンソンがお気に入り。次作も読みます!

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    2024年03月13日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    歴史ミステリー読むのは好きだが書くのは一生無理だと思う。理由は必要な知識の膨大さ。
    宗教、音楽、服飾、料理、香水...。
    登場人物が多いのに誰が誰だかわからなくならないのもすごい。まあ、皆階級で呼ばれるからかもしれないが。これが全員日本の大学生で名字で呼び合ってたりするとお手上げw
    なんだかんだ言っていいコンビなので続きが出たら良いな。

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    2023年07月29日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    キャラクター名覚えるのになかなか苦労した。けれど展開はサクサクすすみ、真相に辿り着くまでの紆余曲折が楽しめた。映画とかでありがちな内容ではあるけれどキャラクターが濃すぎないのでちょうど良い。

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    2025年06月17日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    ネタバレ

    ベルばら好きとしてはこの時代の風俗描写も興味深く楽しく読めた

    ただルネが何がしたかったのかよく分からない
    それまでの境遇と比べたら、カストラートですって顔して舞台に立つなんて全然いいじゃん…なんならすでにやってるし…と思えてしまって
    そしたらみんな事件に巻き込まれず済んだのにー(てそれじゃ話が始まらないんだけどさ)
    あと何で大尉も素直に公妃に馬車貸してーって言わずにわざわざ時間かけて往復してるの?刺客が登場しないといけなかったから??
    と、ちょっと腑に落ちないところはあるけれど、アニメとか海外ドラマとかが上手く映像化してくれたら楽しそうな作品

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    2025年04月07日
  • 異端の聖女に捧げる鎮魂歌

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    2巻も面白かったです。
    2人の関係はなかなか進まず若干ヤキモキさせられましたが。。。


    事件の凄惨さと真相のエゲツなさと切なさは前巻同様でした。
    前巻より辛かったのは異端という現代日本人からすると理解し難い虐殺行為が絡んでいたことでしょうか。作者があとがきで書いていた人種差別による虐殺の話もそうですが、自分と違うものを殺戮しようという動機がどこからくるのか。。。

    一人一人は愛に溢れているのに宗教のせいでみんな方向性を間違えてしまった、ようなお話でした。ヨーロッパらしいといえばらしい。

    昨日ちょうど会社の人と江戸時代の身分制度がいまだに田舎には残っている、という話をしたので人種や宗教による

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    2025年02月09日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    最初、登場人物紹介ページを何度も見ながら読み進めました。一定進むとあとはもう物語に押し流されていけました。海外ミステリ読んでいる感覚。
    怪しい人、こいつ犯人か?に何度もリードされ、あれ違うのか?を経験し最後にたどり着いた事件の真相はとても胸が苦しくなるものでした。

    この時代のカルチャーも楽しめたしミステリとしても先が読めず楽しかったです。

    2025.1.19
    15

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    2025年01月19日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    ルイ王朝末期、フランス革命前夜を舞台に、ルイ16世の従妹である公妃マリー=アメリーとパリ王立士官学校教官のジャン=ジャック陸軍大尉がルーブル宮殿の公妃のアパートメントで起きた殺人事件に挑む。

    作者の来歴はよく知らないが、当時の情勢によく通じているらしく、宮廷、社交界、その他社会情勢がいきいきと描かれている。

    主人公コンビの組み合わせは魅力的で、大尉の出自の秘密も含め、次作への期待大。

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    2024年07月08日
  • 異端の聖女に捧げる鎮魂歌

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    1作目が大好きな世界観だったのでシリーズ化が本当にうれしいです
    後書きに次作に言及していますね、楽しみにしています

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    2024年03月09日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    ネタバレ

    主人公はフランス国王のいとこの女性。
    ヴェルサイユ宮にある自室でオペラの演出家が殺害されているのを発見。
    またそこに倒れている男性が。
    その男性とともに真犯人を探す話です。

    読み始める前はラノベに近い感じで、女性はもっと子供っぽいと思ってました。
    そして男性の方が大人っぽいのかなと。
    実際は逆で女性の方が落ち着いた感じで、男性ががさつというか直情的な感じでした。
    当時の時代背景や実在した人物も登場して結構本格的でした。
    序盤はいろんな伯爵や大佐とかが出て来てだれ?なったり、ドレスの名前とか出て来てその辺はわからないので調べたりしたんですが、それでもピンときませんでした。
    ベルばらを知ってる人

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    2024年03月03日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    ネタバレ

    面白かった!すごいコテコテのヴェルサイユ調の舞台で、公妃が血生臭いところのど真ん中で活躍するって新鮮。調というかそのままヴェルサイユ宮殿だけど。公妃のキャラも良いし、ルイ何世だか忘れたけど面白い。サンソン出てきた時、まじで?公妃が?と思って楽しかった。

    もちろんミステリとしても面白い。犯人は終わってみると意外って程でもないが、後半になるまでは全然予想していなかった人物だった。説得力のある動機や背景、無理のないストーリーの転がし方も読んでいて楽しかったし、次の作品も出たら読む!

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    2021年09月11日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    ネタバレ

    フランス革命前のブルボン王朝を舞台としたミステリー。王族の女性自ら事件解決していく様が面白い。(実際は血とか見たら気絶してると思うけど…。)この時代設定のお話は好きです。しかし登場人物の名前が中々頭に入ってこなくて、登場人物紹介を何度も見直して読みました。貴族の華やかな部分も書かれ、暗部である拷問•子供拉致など血生臭い部分はソフトに(?)描かれていた。死刑執行人「サンソン」など実在人物も登場してお話を現実っぽくみせてる。
    最後ラブストーリーになるかと思いきや、、、。
    続編が出るのなら読んでみたい。数年したらフランス革命。そのとき2人はどうなるのかな。

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    2021年06月25日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作。
    フランス革命前のブルボン朝を舞台にした、華やかな印象のミステリ。殺人事件現場に残された血文字、そして被害者にまつわるさまざまな疑惑。容疑者にされたボーフランシュ大尉と、貴婦人でありながら跳ねっかえりの印象が強いパンティエーヴル公妃のコンビが捜査を進め、事件の核心へと迫っていく過程が楽しいです。
    最初は登場人物の名前や人間関係がやや複雑な印象がありましたが、そのあたりが頭に入ってくるとすいすい読めます。豪華絢爛な貴族の集い、そして華やかなだけではない裏事情の数々、重厚な歴史観も感じつつ、どれも面白く読めました。実在の人物もいろいろ登場しているようだけれど、そ

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    2021年05月18日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    面白かった!藤本ひとみファン、ベルばら好きなら刺さる1冊と思う。これがデビューとは、今後に期待大。ヒロインがマリー・アメリー(ランバル公妃)というのが良くて、史実を知っている読者に響く。後半、ちょっとやりすぎ感もあったが、それでもぐいぐい一気読みした。

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    2021年05月06日
  • 異端の聖女に捧げる鎮魂歌

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    ネタバレ

    クローズドサークルもの。
    マリーが女子修道院に潜入。ジャンが男子修道院に警察官で友人のランベールの助手?として男子修道院でおこった死亡事件の調査と別々に動きます。そのあと女子修道院では次々と殺人事件が起き、嵐で修道院から出られなくなり…

    話の進み方は面白く読ませてもらったんですが、謎解き段階になると急に速足に。知らない情報が最後の方にどんどん出てくる。もう少し被害者や加害者の生い立ちや心情を書いてもらいたかった。
    マリーとジャンが関係が少し動くところ見れたのは嬉しかったです。
    あと、処刑人さんの弟も出て来て嬉しかった。
    後書きに次回作の話があったのですが、いまだ刊行されず…。読みたいなー_・

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    2025年09月21日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    読んだんだけど… 義理のお父さんといい感じだなぁっていうのと… あぁそうか、彼女の劇場の専用個室で劇作家だかが殺された話だった。

    なんとなくベルサイユのばらを思い出すなぁなんて思いながら読みました。

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    2024年09月17日
  • 異端の聖女に捧げる鎮魂歌

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    シリーズ第2作。

    公妃マリー=アメリーとジャン=ジャック陸軍大尉が赴いた女子修道院で起こる連続殺人事件。

    200年前の宗教戦争やユダヤ教との関係など、当時の社会、世相を絡めた筋立ては作者の得意分野と思われる。

    犯人にやむに已まれぬ動機があり、悲劇の当事者となるのも前作同様。

    犯行現場に公妃を残しながら嵐で足止めされ助けに行けずら伝書鳩でのやり取りしかできずにやきもきする中、お互いの気持ちを確かめ合った?二人。
    今作では目に見える進展はなかったが。

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    2024年07月26日
  • 異端の聖女に捧げる鎮魂歌

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    身も蓋もない言い方をすれば、金と地位と名誉と才能に恵まれた美貌の公妃が、暇をもてあましたあげく、仏頂面の陸軍大尉(美男で、勇敢で、男らしくて、有能で、誠実で、ちょっとウブで、彼女に首ったけ)を引き連れて探偵趣味にふけるというお話。ふざけんなという向きは当然あるだろうが、それは縁なき衆上ということで、そうじゃない向きにはなかなかに愉しい読書になるんじゃなかろうか。正直、ミステリしてどう、などとしかめっ面で語るのも違うだろうが、前作と比べれば、お話や謎解きのテンポがよくなっていて、ツイストの入る事の真相もなかなか。こうしたお話は、キャラクターが固まった二本目からが本番と言うことでしょうかね。

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    2024年03月21日
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人

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    事件が起きるまでが若干まどろっこしく、読むことを諦めかけた。でもその後は楽しんで読めた。続編も読みたい。

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    2024年02月25日