デイヴィッド・ローベンハイマーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。読むべき。
後半、加工食品や食品メーカーへの警鐘強めなメッセージになっている点はご愛嬌。
ざっくりとこれ読んで知れる事は2つ。
1. 人間以外はどうやって必要な栄養素を選別して適切な食べ物を食べているのか?
2. 虫や動物は必要な栄養量に従って食料を摂取できるのに、なぜ人だけは食べ過ぎるのか?
一時期クワガタを飼育ブリードしていたので特に1.は興味深かった。
クワガタの場合、どれだけ大きな個体を羽化させるか?がとても重要な要素になっており、そのために幼虫時期に食べさせるエサは何が良いのかはとても大きな関心事です。
この本で述べられているタンパク質量による食料摂取量調整は結構重要 -
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Posted by ブクログ
日本語のタイトルは絶対に変えた方が良いと思いますが、内容は非常に興味深いものでした。海外の学者の方々の35年に亘る研究成果ですが、分かりやすく面白く読むことができました。我々生き物の食がこの様な原理に支配されているとは全く思いもよらず、今まで健康のためとか、老化を防ぐとか、ダイエットとか言っていたことは何だったのだろうとガックリしました。 これからは食欲を信じて、不健康なカロリー増加につながらない様な低タンパク質食を摂っていこうと思いますが、いったい何をどのくらい食べたら良いのでしょう。分からなくなってしまいました。今日のお昼に食べようと思っていたカレーパンはやっぱりダメでしょうか?プロテイン
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Posted by ブクログ
ネタバレ生物は自分に必要な栄養をどうやって判断し摂取しているのか。
考えてもみなかった謎だったけれど、とても面白かったです。
そして、どうして人間は自分の食欲を制御できずに肥満になっていくのかについて、なるほどなぁ〜と。
様々な研究があり、いろんな考えた方がある。
一概に食品添加物や超加工食品がすべて悪いとはいえないし、この便利な世界を今更放棄することもできないけれど、あきらかに人工的な食事に頼るのではなく、健康に生きられるにはどんな食べ物を選べばよいのかを考えるきっかけになりました。
と、言いつつアイスクリームもポテチもチョコだって食べちゃいますけどね。でも、体に良いか悪いかという線引きが自分の中 -
Posted by ブクログ
# 食欲と生物の進化についてゆるく学べる一冊
## 面白かったところ
* 動物の栄養バランスをとるための食欲のメカニズムが面白かった
* やはり精製食品は悪、賞味期限が書いてない生鮮食品は正
## 微妙だったところ
* 特になし
## 感想
動物の食欲は、PFCバランスを取れるように促すアルゴリズムは、まさに遺伝子の方舟であるように思えた。
〇〇が食べたい。と具体的に食欲を表明する人間がいて、自分にはその理屈が当時がわからなかったが、人間も同じように、食欲をコントロールするホルモンがあるんだと理解できた。
人の食欲はテキトーであるように見えて適当である。
他に面白かったこととして -
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Posted by ブクログ
原題『Eat Like the Animals』の方が内容を良く表している。「栄養幾何学」の概念を立ち上げたオーストラリアの生物学者2名が30年の研究成果をまとめた本。帯には“圧巻ノンフィクション”とある。正直、経過記述は冗長な感じがしたが、その成果はまさに圧巻だ。
「タンパク質欲が満たされなければ、動物はそのまま食べ続ける。いったん十分なタンパク質が得られれば、摂食を促していた食欲は止まる(p360)」
年代によって変化する自分の「タンパク質ターゲット」を意識し、「超加工食品」は極力避けよう。かみさんからは「私が出すもの食べてれば大丈夫」と言われているが。 -
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Posted by ブクログ
食欲とは何なのか、食欲をコントロールして健康的な身体を維持するにはどうするべきかについて、昆虫(バッタ・ショウジョウバエなど)やその他動物(イヌ・サルなど)に対する実験を元に考察した本。研究の経緯や手法についても分かりやすく記述されており、知的好奇心を満たす内容であった。
筆者によると、食欲を支配しているのはタンパク質だという。動物は一定の量のタンパク質を満たすように食事をする。したがって、高タンパク質の食事であれば炭水化物や脂肪が減って摂取カロリーが少なくなる。一方、低タンパク質の食事であれば炭水化物や脂肪を過剰摂取して摂取カロリーが多くなる。ただし、高タンパク質の食事も一長一短である。ハ -
Posted by ブクログ
おもしろかった。人間だけでなく、動物や昆虫などすべての生きものはタンパク質欲が満たされるまで食べることを止めない。ただしタンパク質が必要だからと言って高タンパク低炭水化物の食事を続けると、寿命が短くなってしまうという。低タンパク高炭水化物(質のよいもの)の食事だと寿命が延びるそうだ。
特に印象的だったのは、食品企業の生き残り戦略だ。企業が作り出す加工食品は食物繊維とタンパク質を削ぎ落し、我々の体に備わる食欲システムのブレーキを解除してしまうように設計されていた。だからいくら食べても必要なタンパク質が満たされず、必要以上に食べ続けてしまう。さらに砂糖などの中毒性のある添加物を加え、パッケージも -
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Posted by ブクログ
【良かった点】
・人間は摂取する栄養をどのようにコントロールしているのか、という問いに多様なデータから丁寧に答えている。事例も多く、数値データの羅列は少なめで比較的理解しやすいのではないか。
・研究が泥臭い作業の連続であるというエピソードを挟むことで、各データの重みも熱意も伝わる内容になっていた。
【微妙な点】
・データに対してついている説明文に違和感があり、原文も本当にそうなのか?と思わされる部分が何箇所かあった。バッタはタンパク質欲が支配的という結論に、そこまでこのデータで言えるか?と思って数ページ読み返してしまった。
・後半の健康への警鐘が長過ぎる。気持ちは分かるが前半との連続性