もつおのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まさに摂食障害の娘をもつ母として、この本の中のお母さんの気持ちがひしひしと胸に迫り、涙が止まらない。
本人も大変だけど、家族も大変。
お母さんがもつおさんを入院させるまでの葛藤は、もうヒリヒリするくらい。
これを家族自身が書くのではなく、当事者であるもつおさんが家族の大変さに気づいて書いた、ということがすごいな、と思った。自分のせいで家族を巻き込んでしまったっていう思いがどうしたってあったでしょうに、聞くのも書くのもしんどかっただろうな、と思う。
でも、お母さんが言っているように、「あの時の経験は家族にとって必要なことだった」のだと思う。
私にとっても多分、必要なことなんだと思って、なんと -
Posted by ブクログ
ネタバレ強迫性障害と摂食障害を持った女子高生のコミックエッセイ。
「触らないと悪いことが起こる」頭の中の神様が命令をしてくる。
突然聞こえてきたその声は、無視すればするほどエスカレートしていく。
おかしいことだと自覚はあるが、言う通りにしないと気がすまない…。
自分の中にも似たような神様がいるので、感情移入してしまい読んでいくのがしんどかった。
だけど主人公が好きな大学に行き、だんだん症状が良くなっていく姿を見て勇気をもらえた。
こんなくだらなことばかり気にしてばかばかしいと自己嫌悪せず、主人公のように症状と向き合い、好きなことに生きがいを見つけていきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ入院か在宅かの違いはあれど、同じ摂食障害の治療を受ける患者として、自分に重なるところがたくさんあった。読みやすく、一気に読んでしまった。私も、主治医はいつ治るか教えてくれないし、最初は精神科への偏見だらけだったし、母と私の現状を受け入れてくれた親友以外とは関わりを絶ちたくなったこともあるし、共感の嵐。他の入院患者さんも苦しみと闘っていると気づいた場面や、ミハルさんが「自分は」どう思うかを口にできた場面はとても勇気をもらった。泣いていた。出会えて良かった。紹介してくれた、関心を寄せてくれた母に感謝。この本を出してくれたもつおさんにも感謝。
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購入済み
ありがとう
下息子が中学に入り、不登校になってしまいました。今でいうワーママで、下息子を産んだ年齢もそれなりに高く、母体のせいで何かが足らない状態でこの世に産み落としてしまい、もしかしてちゃんと大人にならないのではないかと不安な日々を過ごしています。もつおさんの作品を読んで、もしかして下息子も、親があるべきだと思っているのとは別の人としての才能があり、今の生活に彼の素質が活かせる機会が無く、心身を消耗仕切っているのかもと確信することができました。下息子がこれ以上心身を壊さないですむ世界が見つかるように母親として見守りたいです。もつおさんも心身の健康を保ちつつ、ますますご活躍できることをお祈りしてます。
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ネタバレ
ギャオギャオ!
これを読んでとてもとても言いたくなったことだけ。
すごく追い詰められた主人公が
命の危機くらいまで体重を減らして
とうとう入院するのですが。。。
入院先で
おそらくこれは認知行動療法だな、
と思われる治療を受けています。
(私は拝啓アスペルガー先生などを読んでます)
それを見て
エェーー!!!
ちょっと!?
入院する前にもできたんじゃないの??
こんなに作者が追い詰められるまで
なんでそれ出さなかった?
出せなかった?
しんどいギリギリまで体験させることが大事だった?
よ、よくわかんないよ…!!!
と、思いました。
日本の精神科治療っ -
購入済み
神様がいる人の辛さ
エッセイ漫画が好きで読んでいるのですが、個人的には一番刺さりました。
私も過去に作者の方のように強迫観念に囚われていた事があります。もちろん誰にも言えず、言いたくなかったので、作者さんが誰にも自分の中の神様の存在をいえなかった事に大変共感しました。そんな、神様がいた頃のこの体験を漫画にするのはとても勇気がいったと思います。形にしてくれた事に心から感謝します。
かわいいイラストでもリアルな心情や過程が描かれていますので、強迫観念や摂食に問題を抱えていたり、影響を受けそうな方は慎重に読まれる事をオススメします。
私自身も気をつけながら読みました。
その上で、「自分と同じ人がいたんだ」「きっ -
Posted by ブクログ
『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』と併せて読んだ。
こちらはもつおさんのご家族の当時の状況について、お母様から聞きながら書かれたもの。
前作である『高校生のわたしが〜』を読んでいなくても、もつおさんに起きていた事の流れが分かるようになっている。
お母様がよく病気に向き合って、葛藤していた事が分かったのがいちばんよかった。
前作でも気にかけてくれていたのはお母様だったと分かっていたけど、思っていた以上に調べたり本を読んだりしていたのだなと分かった。
もつおさんが入院する時の、「私たち家族は今まで一度もあんな声かけをしてこなかった」「ごめん ごめんね…」とい -
Posted by ブクログ
心の病というものは、他人を思いやりすぎたり、他人のことを考えすぎてなることが多いと思う。きっと優しい人がなる病気で、誰にでも精神科に入院する可能性はある。しかし、精神科=怖い みたいな偏見が世の中にはあるけど、患者の背景とかを想像してみるとそんなことはないのだと思った。
また本の中で、変わり映えしない毎日を送ってるかのようで少しずつ変わっているという言葉が刺さり、ひたりひとり病気と向かい合って頑張っているのだと感じた。
私は、4月から精神科に看護師として入職するためにこの本を読んだが、本当に読んで良かった。患者さんをしっかりとみて助けられるよう頑張っていこうと前向きになれた。絵も可愛くてb