主人公・新太には特殊な力がある。それは人の寿命を知ることができる。残り99日になると、頭上に数字が表示され、カウントダウンが始まる。
そして、とうとう自分だけでなく、友人の和也にも見えるようになった。二人は文芸部に所属していて、ある時、別のクラスの凛が入部してくる。凛にもある特殊な力がある。それは死期が近づくと、該当する人の後ろに黒いモヤがかかるという。なんとしても助けたい凛と、あるきっかけで救うことを諦めた新太。新太は生き残ることができるのか?
内容としてはホラーぽかったです。死へのカウントダウンが始まるということで、ふと頭に深んだのが、映画「ファイナル・デスティネーション」という作品です。
回避したとしても、死は逃れられないという内容でした。
こちらでは、グロくはないのですが、救おうにも事実は変えられないという点では、似ているなと思いました。
ただし、三人の高校生達の友情や「絶対的」な状況の中で助けたいという一途な思いが前面に出していて、一味違う青春小説として楽しめました。
あるきっかけで救うことを諦めた新太。そこでの悔しさといったら、残念でたまりませんでしたが、後に凛との出会いによって、考えが改まっていくので、色々勇気づけられました。
また、「死」に対する考え方に考えさせられました。決して「死」というものは哀しいだけではないなと思いました。発想を変えるだけで、気持ちの保ち方も違いますし、残りの人生との向き合い方が大きく変わるなと思いました。
次々と人の死を目撃するなかで、とうとう新太にも残り少なくなっていきます。果たして、本当に新太は死ぬのか?凛との出会いによって、変わっていく運命。最後はそれアリ⁉︎と思いましたが、感動を誘う展開で楽しめました。