石原理のレビュー一覧

  • 生殖医療の衝撃

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    厳しい批判に晒されながらヒト体外受精の研究を成功させたエドワーズとステプトー。
    生殖医療を大きく前進させた顕微授精、凍結融解技術、胚培養技術。
    精子バンクに精子を預ける人々。
    卵子バンクの誕生。
    「遺伝子の性」「性腺の性」「みかけの性」「心の性」
    性同一性障害と性別違和。
    母と娘で同じ子宮を共用。ミトコンドリア置換で3人になる遺伝的親。ips細胞でつくられる精子と卵子。
    敬遠される代理懐胎、着床前診断、着床前スクリーニングにより揺れ動く生命倫理。

    どれも私が今まで知らなかった世界で、驚きの連続だった。他人事ではなく、将来自分を含めた誰もが関わりうる問題だと思う。
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    2023年12月19日
  • 生殖医療の衝撃

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    2015年の時点で、日本の子供の24人にひとりは、生殖医療で産まれているという衝撃。
    クラスに一人かふたりは当たり前の時代になっているのだ。
    具体的に何をしているのかも普段なかなか知ることのない分野なので技術と倫理の両面からの解説が興味深い。

    ところで不妊治療は保険が適用できず、100万円以上の費用がかかることも多い。助成金は増えていて、21年時点で30万円ほどになるようだ。
    少子化、人口減少は日本社会の最大の問題だ。
    移民を受け入れて多民族国家になっていくか、これまでのように日本民族中心を維持するのか。
    世論は移民容認方向ではないように思える。
    不妊治療は人口減少に対して数少ない実効のある

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    2021年08月31日
  • 生殖医療の衝撃

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    面白かった、現代生殖医療の概要をわかりやすく、面白く記してくれている。
    やはり歴史から学ぶとすっと頭に入ってくる。
    後輩にオススメしたい一冊。

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    2018年01月16日
  • 生殖医療の衝撃

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    生殖医療に関するテレビ番組を観て興味を持ったので読んだ。生殖医療の歴史(技術的なブレイクスルー)、現況、問題点などわかりやすくまとまっていてとてもよかった。

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    2017年01月16日
  • 生殖医療と家族のかたち

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    [ 内容 ]
    生殖補助医療で誕生することになった子どもが、日本でも、もはや一学級に一人ほどいる時代になった。
    必要とする人が、より安全に、納得して、不妊治療を受けられるようにするにはどうすればよいか―。
    一つの成熟を迎えた医療技術を、十全に活かすためのカギを「家族のあり方」に探る。
    「生殖医療」と「家族」について、スウェーデンからの最新レポート。

    [ 目次 ]
    序章 スウェーデンの横顔(スウェーデンの国土と人口;スウェーデンの社会)
    第1章 スウェーデンの家族(膨張・収縮する家族;家族生活のスタイル ほか)
    第2章 スウェーデンの生殖医療のあり方(生殖医療とは;ARTの使われ方 ほか)
    第3

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    2011年05月30日
  • 生殖医療の衝撃

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    ネタバレ

    精液に精子がなくても、精巣内にあれば、顕微授精ができる。
    顕微授精は、体外受精よりも確率が高いため、確実に受精卵ができる。100%顕微授精という国もある。生殖医療の費用が高いため。
    凍結融解技術の進歩。生殖医療の4分の3は凍結保存されていた胚を融解して子宮内に戻すことで生まれている。
    凍結技術は水分が固まるときの膨張によって細胞が壊れることが問題。冷凍食品と同じ。融解は急速に加温する。凍結胚を37度の融解液に漬ける。
    凍結は、プログラムフリーザーによる緩慢凍結用に代わり、ガラス化法(液体窒素を使う)に代わっている。何万年でも保存できる。

    凍結胚を使うと卵子を得るために排卵誘発剤をつかっていな

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    2022年11月01日
  • 生殖医療の衝撃

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    ◯昨今話題のNIPTに行き着くまでの、医療技術に関する議論を振り返るのに活用。
    ◯これまでの生殖医療の技術の発展過程を丁寧に語られ、これといって医療に詳しくなくても分かりやすい。
    ◯ 本書の最終章においても記載されているように、我が国における生殖医療に関するあり方を示さなければならないと感じる。それは、優生学に関する考え方と絡めて、今後より国民的な議論が必要ではないか。

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    2020年01月05日
  • 生殖医療の衝撃

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    子供がほしい、というのは生物であるヒトにとってはごく当たり前の衝動である。
    もちろん、考える生き物であるから、あえて子をなさないという選択肢がありうることは否定しないが、ここではその問題は取り上げない。

    本書で扱うのは、子を持つための営み、精子と卵子が出会うことがコントロールされている現状だ。
    著者はその現状を分析しながら、それが内包する問題点を取り上げている。

    現代日本では生殖医療に伴う法改正は全く追いついていない。
    「代理母」「3人の遺伝子を持つ子」「死後生殖」。
    民放制定時には考えられなかったSF的世界が今、起きている。
    第7章では法律とガイドラインについて。
    「こどもを産んだ女性が

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    2017年03月11日
  • ゲノムの子 世界と日本の生殖最前線

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    高橋新書ガイドから。同じ系統の新書を同時に読んだから、ごっちゃになった部分と、違う視点で見たからこその部分とがあった。こちらは医師目線。最先端の技術が紹介されながら、果たしてどこまでが医療と考えられるのかという問題提起も。

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    2023年10月26日
  • ゲノムの子 世界と日本の生殖最前線

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    ゲノム解析が進んでいく中で、出生前診断など技術が進んだが、やはり倫理的に考えさせられる面もある。生まれる前に病気のことを知ることやゲノム編集の技術が進んで臨床に活かされるようになったら、母親として考えさせられるだろう。選択肢が増えることは良いことばかりではないかもしれない。

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    2023年07月07日
  • 生殖医療の衝撃

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    ネタバレ

    いわゆる試験管ベビーは国内でも今や年間3万人に達している

    日本での人工授精の多くは顕微受精で行われるが、運動能力のない精子から生まれた子どもが正常な受精能力を有しているかどうかは分からないため、出生後も数十年に渡るフォローアップが続けられている。

    また、新鮮胚の代わりに凍結胚を用いることでホルモン周期を狙ったり、無理に多数の胚を移植して多胎妊娠を心配することもなくなる

    技術の進歩は、夫の死亡後に受精・出産した子供を認知すべきかどうかなど悩ましい問題も惹起している。

    また、精子、卵子の売買も盛んに行われるようになってきており、とくに精子に関してはネットショッピングと同じぐらいの手軽さで凍

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    2016年10月13日
  • 生殖医療の衝撃

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    まさに衝撃。精子バンクや代理懐胎など生殖医療のビジネス化が予想を超えて進んでいる。行き着くところはゲノム編集か?子供が欲しいという欲望の根深さよ。

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    2016年10月03日
  • 生殖医療と家族のかたち

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    簡短に良くまとまったリポートだった。
    こういうかたが産婦人科学会にいると思うと、たいへん、心強い。
    益々頑張って頂きたく思う。

    以下引用メモ

    p136
    日本人は国に対して、「想像の共同体」とまでは思わないまでも、かなり覚醒した状況になってきたような気がします。それに加えて、市民と国との関係性がとても希薄であるばかりか、一人ひとりの市民と国との間の情報交換について、ことによると圧倒的な非対称性が存在しているのではないでしょうか。
    わが国の「個人情報保護法」は、このような現実の状況には、どうやらミスマッチだったと思われてならないのです。

    P169
    日本では「国民から政府・公的機関に対して、一

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    2012年01月20日
  • 生殖医療と家族のかたち

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    ん~医療や福祉制度の話題で北欧出すと、「また北欧モデルかよwww」って笑われるけどいいじゃん。アフリカの例とか出さないだけいいじゃん←偏見と無知にあふれた発言

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    2010年10月14日