ゲノムの子 世界と日本の生殖最前線

ゲノムの子 世界と日本の生殖最前線

1,034円 (税込)

5pt

3.0

いま、私たちが語るべき“希望”とは――。
30年以上にわたり「命」を見つめてきた産婦人科医が問う、真の多様性。

2020年のノーベル化学賞受賞により改めて注目された「ゲノム編集」。
とくに、医療面における治療技術の開発は現実的かつ切実な願いであることは間違いありません。
しかし、ゲノムについて臨床現場から発信されている一般書はほとんどなく、なかでも生殖医療とゲノム編集のかかわりについては議論が避けられがちというのが実情です。

本書では、生殖医療の最前線に携わる産婦人科医であり生殖内分泌学者の著者が、今、私たちに問われている「ゲノム」の意味を思索。
これまでの研究やデータを紐解くとともに、自ら世界中の専門家にインタビューし、その対話をヒントにゲノム編集と私たちの未来をどう理解すべきか、エッセイ調の筆致でわかりやすく解説します。
「子どもを持つ意味」「家族とは」「生命倫理について」など、みなさんに他人事としてではなく考え、議論することを呼びかける一冊です。

【目次】
1 ゲノム編集の深淵
2 子どもを持つこと、持たないこと
3 卵子、精子をもらうこと
4 遺伝情報を伝えること、変えること、組み合わせること
5 生殖あるいはセックスとは
6 命の選別
7 「生命倫理」という弁解、あるいは虚構・幻想
8 約束のかたち
9 総括

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ゲノムの子 世界と日本の生殖最前線 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    高橋新書ガイドから。同じ系統の新書を同時に読んだから、ごっちゃになった部分と、違う視点で見たからこその部分とがあった。こちらは医師目線。最先端の技術が紹介されながら、果たしてどこまでが医療と考えられるのかという問題提起も。

    0
    2023年10月26日

    Posted by ブクログ

    ゲノム解析が進んでいく中で、出生前診断など技術が進んだが、やはり倫理的に考えさせられる面もある。生まれる前に病気のことを知ることやゲノム編集の技術が進んで臨床に活かされるようになったら、母親として考えさせられるだろう。選択肢が増えることは良いことばかりではないかもしれない。

    0
    2023年07月07日

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