フェーリクス・ザルテンのレビュー一覧

  • バンビ 森に生きる

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    バンビ、
    子供の頃、ディズニーの絵本を持っていて、
    その可愛さが大好きだった。

    でもすっかり絵本の内容も忘れてしまい、

    本物のバンビは、ただただ可愛いだけなんかじゃない、森に生まれ落ちたノロジカの、
    とても美しくて、厳しくて、尊い一生の物語だった。

    人間の卑怯さと
    古老のかしこさ。


    ここからネタバレ
    好きなセリフ
    「アイツとわたしたちには差などありはしない。わたしたちとおなじなのだ。なざなら、アイツもおびえ、苦しみ、なやむからだ…。」
    「しっかり生きるのだ。」

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    2021年09月26日
  • バンビ 森に生きる

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    温かくて残酷で強くて、とても良かった。子供の頃にディズニーの絵本を読んだ記憶があって、火事はいつ起きるのかと思ったら火事は起きないし、いい意味で度々期待を裏切られて、そこが期待どおりでとてもいい本だった。強くて美しい。

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    2021年06月01日
  • バンビ 森の、ある一生の物語

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    生きる哲学の詰まった本。
    動物が動物らしく生きている。
    生きるということは、美しい。
    同じ物事でも視点を変えると
    違って見えるということに気づかせてくれた本。
    ドキドキハラハラ、最後は感動。
    何度も読み返したい。

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    2015年05月31日
  • バンビ 森の、ある一生の物語

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    興味をもったことはなんでも尋ねる無邪気な子供のバンビ、それにゆったりと答え、時には敢えて答えない母親。森の仲間と戯れ天真爛漫な子ども時代を経て、やがて立派な大人の鹿へと成長していく様子は素朴ながら感動的です。訳も柔らか。
    ディズニーのバンビが、その残像すら綺麗に吹き飛んでしまう。さよならでぃずにーバンビ。(あれはあれで可愛いけれど。)

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    2011年08月29日
  • バンビ 森の、ある一生の物語

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     冒頭部分、生まれたばかりのバンビの成長の日々は読んでいるこちらも幸せになってしまいますが、長くは続きません。
     突然森に現れる災いのもと【あいつ】。あいつが体の一部から轟音と炎と嫌なにおいを放つと、離れた場所にいる森の仲間が血を流して倒れ、死んでいく・・・。
    あいつってなんだろう。あいつは何がしたいのだろう。
    森の仲間はあいつの思うがまま死んだり、生きたりしているのだろうか。
     森の古老と触れ合ううちにバンビは気づきます。あいつも、自分たちも同じ、より偉大な存在の一部ではないのかと。

     対象年齢は小学5~6年以上ですが、自分が小学5年生だったら、どこまで深く読めただろうか、単に物語の筋を追

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    2011年04月01日
  • バンビ 森に生きる

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    ネタバレ

    動物の生態を、五感を、こんなにリアルに描けるなんてすごい。
    自分も生き物としての五感をフル活用して、鹿になったような気分で読んだ。

    生きることは、常に危険と隣り合わせ。
    いつ、誰に食べられるかもわからない。
    そんなヒリヒリするスリルと、誰にも邪魔されずに広い草原で思い切り駆け回れる喜びが、同時に感じることができる。それが生きることだ。

    この物語の中で、人間は「アイツ」と呼ばれ、森の動物たちから恐れられている。
    ゴーボという幼馴染が人間に撃たれたその後のエピソードが印象的だった。
    偶然優しい人間に手当てをされて帰還してからは、全能感丸出しお気楽鹿になってしまう。
    だけどその油断が仇となり、結

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    2025年09月16日
  • バンビ 森の、ある一生の物語

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    バンビというとディズニーのアニメやキャラクター、もしくは子鹿の愛称というイメージしかない方も多いでしょう。そのイメージで読み始めるとあっという間に覆されます。
    ここに書かれているのは自然の全て。美しく雄大な姿だけでなく、厳しく冷淡な姿もまたそのままに書かれています。
    生まれたばかりで何も知らず、何にでも興味を示すバンビ。母鹿はそんなバンビにそれらを教えるのですが、中には敢えて教えないことも。読者はバンビの視点で自然と接するので、その教えてもらえないものに対してバンビとともに不安を感じます。そしてついにバンビが「あいつ」に出会った時に、ともに恐怖しショックを受けるのです。
    この書き方は実に怖いで

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    2018年03月12日
  • バンビ 森の、ある一生の物語

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    ディズニー映画とは、けっこう印象が違うかも。

    原作のほうが、人間との関係に主題が置かれてる感じがする。

    産まれたてのバンビが見る森の描写なんかは、バンビになった気分で新鮮に読める。

    けど読んでるうちに、いつのまにかバンビが遠い存在になってしまっている。
    なかなかハードボイルドというか、ニヒルでございますな。


    続編?の『バンビの子どもたち』も読んでみたいなぁ…。

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    2013年04月26日
  • バンビ 森の、ある一生の物語

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    圧倒的な古老の存在感。
    森の匂いや日差しまで感じる情景描写。

    すごい!
    ほんとに読んで良かった。

    ディズニー映画のバンビとは、別物。
    あのイメージがあって敬遠してたけど、
    全く次元が違ったぞ。

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    2013年02月04日
  • バンビ 森に生きる

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    幼少期、絵本があり読んだ覚えがある。
    しかし、内容は忘れてしまっていた。
    かわいいだけでなく、野生動物の現実を突きつけられる。
    ディズニーアニメにもあるはずだが、こんなお話だったかな?

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    2021年11月24日
  • バンビ 森に生きる

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    バンビは(ディズニーの映画は有名だけど)原作を読んでいる人はあまりおらず、映画とはかなり違う、ということは知っていた。
    岩波少年文庫で読んでみようかと思ってからもう長いこと経ってしまったが、酒寄さんの新訳が出たのでいい機会だから読んでみることに。
    ディズニーアニメでは火事が大きな事件だったが、こちらで森の動物たちの恐怖の対象となるのは人間。
    ハンターがしばしばやってきて、鹿や鳥を殺していくことが最大の恐怖で、それに比べれば鹿同士の喧嘩や冬の寒さや飢えなどは大した問題ではない。
    狐はいるが、鹿を捕食するような大型の肉食獣はいないので、人間さえ来なければ平和で豊かな森なのである。
    ザルテンは他にも

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    2021年05月07日
  • バンビ 森の、ある一生の物語

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    ディズニーのかわいいバンビちゃんを思って読んだら、泣いちゃうよ~!
    厳しい冬など自然の脅威、人間との葛藤
    怖ろしいと思ったり、やるせなく思ったり
    崇高で威厳がある古老の存在が印象的

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    2018年09月03日
  • バンビ 森の、ある一生の物語

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    人間の残酷さ、身勝手さについて改めて考えさせられた。自然の動物の目線に立って読めて、共感もできる。物語というよりは森の記録というかんじもする。

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    2014年08月15日
  • バンビ 森の、ある一生の物語

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    森で生まれ、森で生きる小鹿の物語。動物たちの営み、喜びと別れ、本能、自立と孤独、そしてまた命が巡る姿を描く。
    ディズニーアニメは知らないが、単に幸せな物語調にしないこちらは、とてもよかった。

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    2012年12月17日
  • バンビ 森の、ある一生の物語

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    ディズニーの「バンビ」をイメージして読んだら、かなり違いました。厳しい自然の中で育つ鹿の物語なのだが、幼なじみで恋しい相手のファリーネとの間に小鹿が生まれ、自分の一族を作るのかと思いきや・・・古老との関係の方が重視されていたのは意外でした。

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    2011年03月10日