門間雄介のレビュー一覧

  • 細野晴臣と彼らの時代

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    あとがきでも書かれている通り、細野を題材にした本はすでにいくつかあるが、生涯を通した活動歴をまとめたものとしては渾身の内容。特に、各バンドの結成に至るまでの経緯を興味深く読んだ。それだけに、大滝への取材ができなかったことを残念に思う。

    細野晴臣は1947年に東京白金台で生まれた。中学2年の時に始めてバンドを組み、高校時代には複数のバンドを結成した。立教大学では、ドクターズに誘われてベーシストとして加わった。1968年には大滝、松本、高橋と立て続けに出会うことになる。

    大滝詠一は1948年に岩手県江差郡で生まれた。ビートルズの影響を受けて高校2年でバンドを組み、ドラムを担当した。大学受験に失

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    2022年09月09日
  • 細野晴臣と彼らの時代

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    細野氏がお元気なうちに出版して下さって良かったです。色々な作品の裏側が垣間見れてワクワクしました。まだまだ拝聴していない作品が沢山あるので楽しみです、もちろん新作も。

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    2021年09月21日
  • 細野晴臣と彼らの時代

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    ネタバレ

     正しく「彼らの時代」。その部分が、この本の大きな魅力。
     日本の軽音楽史である。
     「風をあつめて」が、ワールドミュージックになっている時代なんて、80年代には思うべくもなかったな。

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    2021年07月21日
  • 細野晴臣と彼らの時代

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    「風街ろまん」は擦り切れてしまうほど、
    「HOSONO HOUSE」もかなり、
    「HORO」もまぁまぁ、
    「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」はぼちぼち、
    「ロング・バケイション」はそれなりに、
    聴きこんでいました

    それから数十年経って
    映画「万引き家族」のエンドロールに
    音楽:細野晴臣
    を見た時に
    「おっ!」と声を挙げてしまいました。

    その数十年の間の
    あれやこれやが これでもか と
    日本を代表する音楽家たちへの
    証言と聞き取りを八年の月日を費やして
    編まれた本書が
    面白くないわけがない

    巻末の
    「主要参考文献」と「細野晴臣年表」が
    如実に語ってくれています 

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    2021年05月21日
  • 細野晴臣と彼らの時代

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    「細野晴臣と彼らの時代」、この本の主人公はもちろん「細野晴臣」であり、今も新しい世代のリスペクトを集め続ける彼の物語(プロローグの星野源のエピソードも細野が過去の人ではないことを明示しています…)なのですが、題名にあるとおり「彼ら」も主役なのだと思いました。「彼ら」とは、大瀧詠一であり、千葉信行であり、布谷文夫であり、中田佳彦であり、松本隆であり、柳田優であり、小山高志であり、杉山喜一であり、伊藤剛光であり、高橋幸宏であり、鈴木茂であり、林立夫であり、小原礼であり、遠藤賢司であり、野上眞宏であり、小坂忠であり、柳田ヒロであり、菊池英二であり、竹田和夫であり、高久光雄であり、小倉栄司であり、吉野

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    2021年04月11日
  • 細野晴臣と彼らの時代

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    つねにサムシング・エルスを求め、興味から次の興味へと音楽を追い続けた細野晴臣の冒険の書は、70年から現在に至るまでの日本のロック・ポップス史の年表であり、彼がその道中出会う様々な旅の仲間との小説のようだった。小説のように感じたのは、日本のロック・ポップスを作り上げてきた歴史上の人物たちの誰と誰が、いつ出会ってどういう音楽をやってという、ただそれだけでなく、簡潔な文章の中ながらその時の彼らの心情にまで踏み込んだ描写と、彼らが過ごした街の風景の描写があるからだろう。それを拾い上げて文にした著者の仕事もすごいが、細野晴臣という人が、常に不安と葛藤を抱えがちの人でありながら、同時にユーモアのある人であ

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    2021年03月27日
  • 細野晴臣と彼らの時代

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    「細野晴臣」という人物になったかのように読み進めることもできれば、それを俯瞰的に観察できる本でもあった。

    はっぴいえんど〜YMO期の読み応えがすごい。教授やユキヒロが当時のことを振り返って語る新事実もあって、こんなことを思っていたのか・・・とワクワクした。

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    2021年02月28日
  • 細野晴臣と彼らの時代

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    細野さんがはっぴいえんど、YMOなどを経て、どうやって今にたどり着いたか、その周りのすごい人たちとの関係をからめて、とても詳しく知ることができました。忌野清志郎、大滝詠一、矢野顕子、大貫妙子、松本隆、高橋幸宏、坂本龍一、星野源、松任谷正隆、荒井由美など、知ってる名前がいっぱい出てきておもしろかったです

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    2025年08月04日
  • ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか 語り継ぎたい最高の歌い手たち

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    ユーミンが活躍した背景を知りたいと思って手に取ったが、ユーミン以外の歌手の事も多く書かれていて面白かった。筆者がそれらの歌手とともに仕事をした方で、直接関わっているからこそ分かるのだろうと思わせるような丁寧かつ独特の描写が面白かった。ただ、取り上げられている歌手の数が多すぎて、一人一人の記述が薄く感じられたのが残念だった。

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    2025年07月16日
  • ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか 語り継ぎたい最高の歌い手たち

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    <目次>
    第1章  松任谷由実
    第2章  吉田拓郎
    第3章  時代を変えたパイオニア
    第4章  八十年代アイドル
    第5章  男性ボーカル
    第6章  女性ボーカル
    第7章  歌い手を生かすプロデュース術
    第8章  未来を託したいアーティスト

    <内容>
    著者の武部聡志は、多くの楽曲の編曲、プロデュースを担当している人。そうしたエピソードを中心に、第7章で自分のノウハウを、第8章で「ボカロP」などの新しい楽曲作成や、SNS発信によるセルフプロデュースでの発信にも触れている。タイトルは「ユーミン」だが、第1章で触れているものの、それほど深くはない。なので、平成のJPOPを牽引したプロデューサーの話と

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    2025年01月03日
  • 細野晴臣と彼らの時代

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    細野さんの歴史、労作。YMOの二人が先に亡くなったのは、言葉にできない悲しみ、なんだろうな。
    はっぴいえんど→ティンパンアレイ→トロピカル3部作→YMO、ここからずっと好き。これからも。長生きしてほしい。
    坂本龍一との、ラブアンドヘイト、最後は理解して、幸せ。
    ギャグ好き。忘れる強み。次に行く人。
    似てる、と勝手に親近感。

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    2024年02月22日
  • 細野晴臣と彼らの時代

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    G 2021.4.30-2021.5.10
    細野さんだけでなく、むしろ「彼ら」のいろいろを知るのが楽しかった。

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    2021年05月10日
  • 細野晴臣と彼らの時代

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    8年の取材・インタビューなどの歳月を経て綴られた日本の誇る偉大な音楽家、細野晴臣の決定版とも言える評伝。東京港区、まだ当時は下町の色濃い白金台での出生から、若く優秀なミュージシャンをバックにつけてアメリカンポップスの再解釈に挑む近年のソロ作品・ツアーまで。もちろんこの過程には、はっぴいえんど、YMO、ティン・パン・アレーなどの名グループでの活動も含まれるわけであり、それは日本のロック〜ポップスの音楽史を辿るにも等しい。

    こうして評伝を読むと、知っているようで知らなかったはっぴいえんど末期のバンドの空気感や、大瀧詠一と細野晴臣の生涯のライバルとも言える好関係(その極点はYMOでの大ブレイクと『

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    2021年01月30日
  • ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか 語り継ぎたい最高の歌い手たち

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    どこかの書評から。語り手のことは知らなかったけど、巻末のキャリア一覧は、相当に輝かしいもの。触れられる歌い手も有名どころばかりで、即座にその歌声が頭に浮かぶのも良い。

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    2025年03月24日
  • ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか 語り継ぎたい最高の歌い手たち

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    艶っぽく甘美な このピアノとフォルテの使い分けが見事です 大森さんの爽快感と藤原さんの切迫感 彼の歌唱を聴いていると、リズムに乗って歌うというよりも、自らリズムを生み出しているように感じます。何かに導かれてではなく、自分の歌唱とピアノで、そこにグルーヴを生み出している。

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    2025年03月09日
  • ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか 語り継ぎたい最高の歌い手たち

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    武部さんの本ということ、KinKi Kidsという帯に表記があったので購入。

    KinKiの部分はほとんどなく、題名の通りユーミンの音楽監督について、と彼女の凄さから日本の歌謡史のボーカルについての武部さんの感覚を述べている。
    拓郎さんの話は面白いし、関係性も知れてよかった。

    あとは、FNS歌謡祭の音楽監督としての裏側的なことは興味深かった。

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    2024年12月07日