あらすじ
日本で1番多くの歌い手と共演した音楽家が語るかつてない“究極のボーカル論”――。真の「優れた歌い手」は何が凄いのか? 音程やリズムが正確な「うまい歌い手」であっても、それだけでは時代も世代も超えて人々の心を揺さぶる「優れた歌い手」ではない。彼らはテクニックではなく、もっと大切なものを音楽に宿しているのだ。1970年代から音楽界の第一線でアレンジャー・プロデューサーとして活躍し、日本で一番多くの歌い手と共演した著者が、松任谷由実や吉田拓郎、松田聖子、中森明菜、斉藤由貴、玉置浩二、MISIA、一青窈など、優れた歌い手たちの魅力の本質を解き明かす。
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Posted by ブクログ
ユーミンが活躍した背景を知りたいと思って手に取ったが、ユーミン以外の歌手の事も多く書かれていて面白かった。筆者がそれらの歌手とともに仕事をした方で、直接関わっているからこそ分かるのだろうと思わせるような丁寧かつ独特の描写が面白かった。ただ、取り上げられている歌手の数が多すぎて、一人一人の記述が薄く感じられたのが残念だった。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 松任谷由実
第2章 吉田拓郎
第3章 時代を変えたパイオニア
第4章 八十年代アイドル
第5章 男性ボーカル
第6章 女性ボーカル
第7章 歌い手を生かすプロデュース術
第8章 未来を託したいアーティスト
<内容>
著者の武部聡志は、多くの楽曲の編曲、プロデュースを担当している人。そうしたエピソードを中心に、第7章で自分のノウハウを、第8章で「ボカロP」などの新しい楽曲作成や、SNS発信によるセルフプロデュースでの発信にも触れている。タイトルは「ユーミン」だが、第1章で触れているものの、それほど深くはない。なので、平成のJPOPを牽引したプロデューサーの話として、読んだ方が良い。歌い手の話って文章化しにくいんだけど、頑張っていると思います。
Posted by ブクログ
どこかの書評から。語り手のことは知らなかったけど、巻末のキャリア一覧は、相当に輝かしいもの。触れられる歌い手も有名どころばかりで、即座にその歌声が頭に浮かぶのも良い。
Posted by ブクログ
艶っぽく甘美な このピアノとフォルテの使い分けが見事です 大森さんの爽快感と藤原さんの切迫感 彼の歌唱を聴いていると、リズムに乗って歌うというよりも、自らリズムを生み出しているように感じます。何かに導かれてではなく、自分の歌唱とピアノで、そこにグルーヴを生み出している。