中村隆文のレビュー一覧

  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

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    友人からプレゼントされ、最初は特別興味のなかったスコットランドが、実は世界中に学術的文化的影響を及ぼしたことを知り、スコットランドという地域に興味を抱かせてくれました。アイデンティティに触れた最後の部分は、普遍的テーマとして、日本人の我が身に置き換えて、いろいろと考えさせられました。

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    2025年02月05日
  • なぜあの人と分かり合えないのか 分断を乗り越える公共哲学

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    面白かった!!

    マジョリティ側の意見に対する、マイノリティ側の視点が丁寧に描かれていて
    「どうすれば人それぞれが権利を正当にフェアに行使できるのか?」
    を言語化してあった。

    「その視点だけ持っておくのはもう一方の立場の人を軽視していないか?」
    ということを常々問いかけてくれるような内容で
    マジョリティ、マイノリティ問わず
    その感覚は忘れずにいたいと思えるような一冊だった

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    2024年11月12日
  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

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    世界の中のイギリス、またイギリスの中のイングランドという視点で歴史を学んだことはあっても、スコットランドの視点について深く考えたことはなかった。本書は、スコットランドの歴史を概説するだけではなく、スコットランドの宗教、ナショナルアイデンティティ、啓蒙思想といった鍵となるポイントについての分析をも試みるものであり、特に途中(宗教の話あたり)からとても面白く感じた。

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    2024年09月23日
  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

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    【かつて政治的・宗教的に熱意を注いでいたスコットランドは、グレートブリテンに組み込まれてもそうした自由・独立への熱意を忘れることなく、「思想」や「言論」というものに込めてその熱を放射しつづけていたのである】

    独立に向けた動きで注目されるスコットランドの歴史を、教育や文学といった面も含めて紹介していく作品。スコットランドがどういったナラティブで独立を希求しているのか、そしてそれが同時に歴史的にも一筋縄ではいかない要求であることがよくわかりました。著者は、神奈川大学で教鞭を取る中村隆文。

    本当にイギリスという国は興味が尽きない☆5つ

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    2022年11月03日
  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

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    スコットランドでスコッチウイスキーが飲みたい!
    ウイスキーに詳しくなく、スコットランドにも精通していない一読者に、そんな思いを抱かせてくれた本書。
    イングランドによる実質的な支配を受けていた時代、生活の様々なことに制約を受ける中、密かに隠れて製造していたウイスキー。
    彼らの文化と民族の誇りとして楽しまれていた密造酒が時のイギリス王にも嗜まれ...
    スコットランドの歴史は、イングランドとの長い戦いの歴史でもあり、その歴史は現代まで続いている。
    古代、ブリテン島と呼ばれた時代から現代に至るまで、ひたすらにスコットランドにスポットをあてた本書。
    スコットランドというフィルターを通して見るイギリスもま

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    2025年08月12日
  • 世界がわかる比較思想史入門

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    わかりやすいです。
    こーゆーのを知っていると作家たちの思考の根底にあるものが見えてきて彼らの作品がより楽しめる気がします。

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    2025年03月09日
  • なぜあの人と分かり合えないのか 分断を乗り越える公共哲学

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    タイトルに惹かれて読んでみた。思ったよりもアカデミックだった。
    「努力しない人が貧しいのは自業自得だ」
    と言う人がいる一方で
    「人権というものを分かっていない野蛮人」
    と反論する人がいる。
    難しいな、と思う。難しいことは苦手だ。頭がくらくらする。

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    2024年04月23日
  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

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    イギリスのことを知ってると思っても、そのほとんどはロンドンを中心としたイングランドのこと。あと若干の「スコッチウィスキー」「ネッシー」など断片的な知識だけ。読み始めると、イングランドに王朝ができるはるか前からの歴史、そしてイングランドとの政治的、宗教的なつば迫り合いの数々。アイルランドと手を組むか、フランスと手を組むか、イングランドと友好を保つか…。

    スコットランドらしさ、というものがロバート・バーンズによるところが大きいこと、スコットランドと言えば、のタータンチェックのスカートの起源が意外と最近なこと、3世紀の悲願の末にスコットランド議会が生まれたこと…昔訪れたエディンバラの風景が蘇り、そ

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    2022年09月08日
  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

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    スコットランドの歴史を廻るお話。イングランドと地元スコットランドの貴族に加えてキリスト教も関わって、色々とスコットランドの王様たちは生きていくのが大変だね。あのキルトの衣装は19世紀からで、昔は大きな布をマントみたいに巻いていたとか。ハイランドもので出てくるお話も、ちゃんと歴史を知ったうえで読むと分かってくるのですね。

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    2022年06月25日
  • 世界がわかる比較思想史入門

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    各国、各時代の宗教や哲学を新書らしくひとまとめにした思想入門書。
    あまりに古今東西網羅的な一冊なので、一回通して読んだだけではとても理解しきれない笑。それでも何度か読み返して理解してみたくなる。

    著者の言いたいことが詰まった「おわりに」「あとがき」の切実さはきちんと届いた。
    「自由」を得る手助けとして「思想」を知り、取捨選択を経て、この世に唯一の自分を生きていきたい。

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    2022年04月02日
  • 世界がわかる比較思想史入門

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    我々はついつい自分と違う文化・背景をもつ民族や他者を「○○は△△だから」と画一的に見てしまい、その裏側や本質に迫ることを忘れてしまう。

    そしてその民族や地域には宗教や思想が存在し、それが人々の行動に影響を与えている。

    その太古から続いてきた宗教や思想を紐解くことで、彼らがなざそのような行動を取ったかを理解し、また我々自身も自分たちが思っているほど確固たるものではないと気付ける一助になるかもしれないという思いで
    書かれた本。

    内容は
    1. ギリシャ・ローマ文化

    2. ユダヤ教・キリスト教・イスラム教

    3. インド思想
    バラモン教、ジャイナ教、仏教、ヒンドゥー教

    4. 中国思想
    儒教、

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    2021年06月01日
  • 世界がわかる比較思想史入門

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    世界の思想、宗教をわかりやすく解説している。
    かけがいのないものと向き合い、自分らしく自由に生きていきたい。

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    2021年04月09日
  • 世界がわかる比較思想史入門

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    中村隆文(1974年~)氏は、千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了の哲学者。専門は英米哲学思想、リベラリズム、法哲学。神奈川大学国際日本学部教授。
    著者は本書の狙い・目的について、「はじめに」で次のように語っている。「人間の思考・価値観・世界観というのは多面構造的であって、誰かを-それが他人であっても自分であっても-理解するにあたっては、その振る舞いや考え方を形作っている文化的・思想的背景をきちんと捉える必要がある。・・・異文化理解とは、それぞれの文化の背景にある構造や歴史を踏まえつつ、自身のそれとはどのように同じでありどのように異なるのかを比較し、「何か」を摑むことにあるのではないだ

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    2021年01月14日
  • なぜあの人と分かり合えないのか 分断を乗り越える公共哲学

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    今現在のアメリカ問題の縦線。言葉の棒グラフっぽいか。

    狭量で離散的で、数値化に馴染む感じのアメリカに合いそう。

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    2024年05月27日
  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

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    スコットランドの歴史と文化がよく理解できた。宗教的背景が国をどう左右してきたか、イングランドにあってスコットランドが残しているもの。ナショナルアイデンティティという点で日本人として考えさせられる。

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    2023年12月01日