なぜあの人と分かり合えないのか 分断を乗り越える公共哲学

なぜあの人と分かり合えないのか 分断を乗り越える公共哲学

1,870円 (税込)

9pt

4.0

「世の中がギスギスしている」「心に余裕のない人が多い」。学校や職場など社会の至る所から、そんな声が聞こえてくる。意見の異なる人と物別れになる。そもそも話し合いが成り立たない。ときにはお互いに譲らず、口汚い罵倒が飛び交うことさえある。それでも、人は生きるうえで他人と関わらざるをえない。どうすれば、こうした軋轢を解きほぐせるだろうか――。
身近な経験から社会に関わる話題まで、捉えどころのない問題を整理し、解決に向かうための道筋を提示する。学歴主義、商業主義、成果主義、ルッキズム、差別といった様々な問題を抱える現代人のための実践的哲学!
他人と一緒にやっていくにはどうすればいいか、多様化する社会で、相互理解を進めるための第一歩。不機嫌な時代の処方箋!


【目次】
はじめに
序章 「いやならお金を払えばいいのに」の論理――断片化する公共圏

第1部 子どもの難問――子育て、教育、学歴社会を考える
第1章 お金のために勉強させてもよいか――教育の脱公共化
第2章 偏差値は高ければ高いほどよいのか――大学への無理解
第3章 大学は無料にすべきか――学歴偏重社会と反知性主義

第2部 大人の難問――商業主義、イムズ、偏見を考える
第5章 成果主義は善か――人を操ろうとする思考
第6章 強く、正しく、美しく?――人を追い込む社会的偏見について
第7章 犯罪者は犯罪者らしく?

第3部 根本的な問題――思想的背景から解決へ
第8章 そもそもリベラルとは何か
第9章 思想的な対立を乗り越える――公共の再生
第10章 公共圏の可能性――市民的連帯のもとでの取り組み


参考文献一覧

あとがき

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なぜあの人と分かり合えないのか 分断を乗り越える公共哲学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった!!

    マジョリティ側の意見に対する、マイノリティ側の視点が丁寧に描かれていて
    「どうすれば人それぞれが権利を正当にフェアに行使できるのか?」
    を言語化してあった。

    「その視点だけ持っておくのはもう一方の立場の人を軽視していないか?」
    ということを常々問いかけてくれるような内容で
    マジョ

    0
    2024年11月12日

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて読んでみた。思ったよりもアカデミックだった。
    「努力しない人が貧しいのは自業自得だ」
    と言う人がいる一方で
    「人権というものを分かっていない野蛮人」
    と反論する人がいる。
    難しいな、と思う。難しいことは苦手だ。頭がくらくらする。

    0
    2024年04月23日

    Posted by ブクログ

    今現在のアメリカ問題の縦線。言葉の棒グラフっぽいか。

    狭量で離散的で、数値化に馴染む感じのアメリカに合いそう。

    0
    2024年05月27日

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