新胡桃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
出版社のプロモーションでよく見かけていて気になり読んでみました。
高校の特別支援学級の生徒をいじめるクラスメイトを観察する伏見の章と、いじめられている子の妹である敦子の章、そして二人の章という三部構成。
敦子はいわゆる「きょうだい児」という立ち位置で、障害のある兄・かっちゃんを恥ずかしく思う気持ちと、家族として愛おしく思う気持ちの間で混乱する。
その様子が、いじめの張本人である古川辰巳との交流や、卒業後帰省してきた伏見とのやり取りを通じて丁寧に書かれていました。
過激で鋭利な内容かと思っていたけれど、敦子が葛藤を乗り越えていく姿になかなか心が温まる話。