あらすじ
向き合わずにいられて、安全圏で生きられて、いいな―。イジメを見てみぬふりした自分に嫌悪を抱く伏見と、障がい者の兄と暮らす敦子。傷だらけで世界への違和にあらがう高校生たちの物語。
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Posted by ブクログ
何だか鳥肌が立った。誰にも見つけてもらえなくて、誰にも見せなくなった感情がここにあった。この本に見つけられてしまった。
純度の高い感情を目にすると、おれはほとんど引いてしまう。それ自体は良いけど、それを覆いつくす用に取り繕ってしまうことに慣れてしまった。
もう一度読むぞ。
Posted by ブクログ
この著者は、普段日常で感じる様々な考えを、綺麗に言語化してくれるから大好き
前作の「星に帰れよ」にもあったような、気持ちをぶつけ合うシーンが特に好き。
Posted by ブクログ
『何食わぬ顔をされるもどかしさ、するもどかしさ…』
障害を持つ少年に対するいじめ。
傍観者の視点、当事者の視点から、どうすることもできないもどかしさに悩みながらも、正解を見つけようとする若者たちの心の葛藤を描いた作品。読後に感じるもどかしさ… これも作者の意図なのか!?
Posted by ブクログ
凄く好き。
時系列がバラバラだったり、
現在と過去を行ったり来たりしているのも謎がとかれる感じで良かった。
もう少し踏み込みが欲しい。
ひとつあげると、古市が本当はいじめをしていなかった、と。
なら本当は誰がしていたのか?
など疑問が残るところは多々あったし、もっと知りたかった。
これだけはよく分からなかったのがラスト。
今までと打って変わって、何を話しているのかがイマイチ理解、共感共に得られなかった。
そしてなにより、綺麗事で終わらなくても良かった。
もったいなかった。
Posted by ブクログ
誰かに対しても自分に対しても、行動や抱いた気持ちがきっと正解ではないと感じてることに、登場人物たちが不器用にも向き合っていました。それを読んでいるこちら側もうまく言葉にできないし、正解の形はわからないけれど、何か感じたことから目をそらしてはいけないと感じました。
Posted by ブクログ
真っ直ぐな人間。当たり前の人間。そう思わないとじっとしていられない。目の前の問題と自分たちの事情がリンクしないと無表情で素通りするだなんて、悪意も情動もおかしみに変換するなんて、そんなのが常なんて、古川より余程暴力的だ。(P.36)
おれと大石が互いに感じていた暗さや鈍さのようなものは、きっと"おとな”の兆しだ。色々なものに対する取捨選択や諦めが見えないシワとなって、きめ細かく刻まれているのだ。ー(P.87)
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ読みやすくて、すぐに読み終えてしまいました。どの人が読んでも深く読み込めると思うけど、やはりこれは学生には絶対読んで考えてほしい。誰も彼もが関わったこと、考えたこと、体験したことがあるシチュエーションだと思うし、ありきたりな言葉ですがすごく考えさせられました。
登場人物全員が本当にいろんな事情(考え?という意味でもあるような気がする)や障がいを抱えており、悪いとか嫌なところが見えてもどこか愛おしくて憎めないというか…そこがかなり好きでした。決して軽く扱ってはいけない題材であるし、どうしても影を落とすような場面もあるけどきっと私は何回もこの本を読み直すんだと思います。一生もののこの作品に出会えてよかった。
Posted by ブクログ
いじめをみてみぬふりしていたかもしていた大学生と、障害者の兄をいじめていたかもしれない人間と付き合っているかもしれない女子高生のお話(?)かもしれない。
それぞれの現在と過去、過去の事件(?)との関わりかた、複雑な心情が描かれていた。
うまくいかない友人関係から他者への攻撃、懺悔と反省、親子関係など、事件のようなことがあったのかなかったのか、はっきりしないところがあり、その辺りはこちらで想像するほかないのかもしれない。
Posted by ブクログ
登場人物それぞれの気持ちがわかるようなわからないような、とても捉えどころが難しいニュアンスが多く含まれていた。
敦子が前向きに一歩踏み出せますように。
Posted by ブクログ
途中までは話についていけてた気がするのに、終盤の、敦子と大石と伏見の会話があんまりついて行けなかった。3人とも予想外な会話をしていた。
全ての登場人物がわかる気もするしわからない気もする。
読んでいて、モヤモヤするような、気持ちがずーんと重くなるような本だった。あまり消化できていない。
Posted by ブクログ
出版社のプロモーションでよく見かけていて気になり読んでみました。
高校の特別支援学級の生徒をいじめるクラスメイトを観察する伏見の章と、いじめられている子の妹である敦子の章、そして二人の章という三部構成。
敦子はいわゆる「きょうだい児」という立ち位置で、障害のある兄・かっちゃんを恥ずかしく思う気持ちと、家族として愛おしく思う気持ちの間で混乱する。
その様子が、いじめの張本人である古川辰巳との交流や、卒業後帰省してきた伏見とのやり取りを通じて丁寧に書かれていました。
過激で鋭利な内容かと思っていたけれど、敦子が葛藤を乗り越えていく姿になかなか心が温まる話。