坂本眞人のレビュー一覧
-
場の量子論の独学にお勧め
独学が難しい場の量子論だが、ほぼ行間ゼロのこの本なら独学が可能。場の量子論の最初の教科書として絶対お勧め。
場の量子論の教科書として最高峰のものである。
裳華房のホームページに全ての演習問題の詳細な解答が与えられているので、全ての演習問題も解いてほしい。
解けなくてもしっかり読めば、場の量子論の理解が格段に進む。
他の本で挫折した人もこの本でもう一度場の量子論に挑戦してほしい。
その後もう一つレベルが上の九後とかワインバーグにも挑戦できるようになる。
この本は紙の本を三省堂で昨年買ったのだが、最近電子版が出たのはうれしいことだ。
この本を読んでもだめなら、 -
Posted by ブクログ
まえがきにある通り、学部レベルの量子力学を前提に独学が可能な、構成が本当によく練られた、場の量子論の教科書だ。
新しい概念や式変形の説明は懇切丁寧をきわめているとともに、他書では自明とされていたことに奥深い意味があったことが本書では次々と開示される。8つのコラムもピリッとスパイスが効いていて実践的だ。ところどころ触れられる超対称性への発展も今後の学習、研究に期待が高まる。巻末ではなく、文章の中で注として、より詳細な参考文献が与えられるのも教育的だ。
冒頭(第1章・場の量子論への招待)から、目からウロコが落ちる。ベクトルは4次元の成分を持った量ではない、変換性で定義される量だ、とか、アインシ