ヒトラーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今日、ヒトラーについての言説は多々あり、本書の原著については、第二次大戦当時のドイツ人にとっての必読書、そして、青少年にとっても教科書以前に読むべき書のように位置づけられていたように認識している。
史実が語る稀有の独裁者ヒトラーの人物像と、特にホロコーストというドイツが行った歴史的な虐殺行為への恐怖から、これらの原点とされる『わが闘争』について、興味は引かれていたものの内容に触れようと文献を探すことはためらわれていた。また、それ以前に、この本の内容が現在に残されているとは思ってもいなかった。
それが、まんがにまとめられて出版されたことには驚いた。まんがであれば敷居も高くない。私はすぐに購入した。
本書に記されているヒトラーのユダヤ人批判は、現在も同様に行われているものである。もちろん、現在において「それではユダヤ人を抹殺せよ」などといった極端な議論になるはずもないが。
ともあれ、ずっと気になっていた本に接することができたのは、非常に有意義な経験であった。いつも本シリーズの企画はありがたいと思っていたが、今回は原著の性格が性格だけに、シリーズの中でも最も価値を感じた一冊であった。 -
Posted by ブクログ
「光か…だが俺には人間の姿をした悪魔のようにも見える……」
まんがで読破シリーズ2冊目
ヒトラーの生い立ち・ナチス党の結成・どのように成り上がっていくのかが描かれている。
ホロコースト等、ヒトラーの所業を許容するわけでは決してないけれど、彼の辿った運命には同情したくなるような気もした。
もし、ヒトラーの父アロイス・ヒトラーが絵に理解があったなら、世の中が不況でなかったなら、あるいはヒトラーに演説の才能がなかったなら…何か一つが違っていたらユダヤ人の迫害はなかったのかもしれない。
絵描きとして成功できなかったことや母を亡くしたこと等、様々な苦しみ・辛さが全て引っくるめて、ユダヤ人に向いてしまったようにも思った。 -
Posted by ブクログ
ドイツでは未だに販売に制限がかけられ続けている『我が闘争』。
偏った人種差別の論理を強く正当化していることを遠くから捉えて眺めてみることが大事。
その点漫画はとても読みやすかった。
生産活動に秀でたドイツ人にユダヤ人が入り込むことで、自らは生産しないにも関わらずドイツ人を社会契約のうえで支配していくユダヤ人のせいでドイツが滅亡するという思想。
神様は何のためにヒトラーに天才的な演説の才能を与えたのか。
貧困のなか力強いリーダーを心から求めていた民衆の前に現れたヒトラーは一筋の光に見えた。
全てのカラクリが悪魔の存在を肯定し、揺るぎないものへと育ててしまった。
彼自身、虐待を受けていたという過去があるせいか、感情の激昂ぶりはちょっと異常。
TVで観たヒトラー特集では、彼が一目ぼれした女性に宛てた手紙が紹介されていた。
会話もしたことがなかったのに一方的に手紙を送り続け、脳内結婚していたそう。
もともとは純粋に画家の道を目指していた青年だったのにね。
彼一人が悪いわけでもなく、とにかくいろんな社会の陰鬱な不満や憎しみが彼を震源にして響いていってしまったんだと思う。
とにかくヒトラーは本気で闘争してました。 -
Posted by ブクログ
画家を目指していたヒトラー、父からは反対される。従軍した第一次大戦の敗戦後、ドイツ国民は困窮。夢も何もなくなる。
立ち上げたナチスは、ヒトラーの演説により国民を引きつける。暗殺されそうにもなりながら、それを逆手に取って逆転。政権を取って行く。
ドイツの置かれた状況から、国民は希望を求めた。そこへヒトラーが現れた。
目指すところは、平和と繁栄、千年帝国。その、ドイツ人の生活を脅かすものとしてユダヤ人がいる。ユダヤ人は金貸しにより富を得て、ドイツ人を使って事業をしドイツ人労働者を擁護するように見せかけてドイツ人民族を奴隷化しようとしている。金融を支配、労働者を支配したユダヤ人がドイツを侵略している。侵略者から祖国を守るためにユダヤ人を打倒、絶滅させるという無理な理屈と力強い演説が困窮したドイツ人の心に響いた。
どこの国にもあり得るのではないか。
ヒトラーが勝手に出てきたのではなく、困窮した上に、他国からもいじめられる状況に国民が、スーパーヒーローを求め、その考えに引っ張られていった。
強いものに巻かれる。
羊やヌー、ライオン、猿、動物に備わった生きるための本能かもしれない。
今の世界も一部、同様なところがあるように思った。また、民主主義の危うさ脆弱さを感じる。
-
Posted by ブクログ
総統=フューラー ユダヤ人は金貸しによる利息で生んだ資本を投資して工場の大部分を所有し… オーストリアはセルビアに宣戦布告した ナチス党 本能に訴えかけるような…我々の闘争を示すシンボルを ハーケン・クロイツはアーリア人の象徴… ハイパーイフフレ 最早紙幣の価値は失われマルクは紙屑同然となった ミュンヘン一揆 ヴェルサイユ条約に卑劣にも調印し戦争を終結させた 法廷でのヒトラーの演説は国民に共感を齎した 聴衆 回顧録 口述筆記 敵が我々を倒すか我々が敵を倒すかだ‼︎ 世界恐慌 委譲 主導者兼首相 隔離 ユダヤ人絶滅計画(ホロコースト) アウシュビッツ こうしてヒトラーは人間の姿をした悪魔となった