蟹江憲史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書はSDGsの入門書である。本書の前半でSDGsの基本的な情報を解説しており、後半では日本では企業や地域でどのような取り組みがなされているかを紹介している。
本書を読むことによって、SDGsの基本的な思想は理解できた気がする。その上で、あえて批判的観点から考察すると、やはりどことなく楽観的な論調のようにも思える。例えば、SDGsでは各目標を達成するためのルールやコミットメントを設けていない、そうすることで目標に対して多様なメソッドで目標に縛られることなく向かうことができる、といった記述があったが、ルールやコミットメントがないことによるデメリットも必ずあるはずであるが、そのようなネガティブな要素に対する「リアルな」側面についてあまり書かれていない。SDGsの基礎は理解したので、次は別の本などで実際の課題などについて学びたいと感じた。 -
Posted by ブクログ
SDGsの策定過程にも携わった著者による、SDGsの精神や意義に関する著作。
SDGsは、拘束力のあるルールベースのものを国家の利害を背負ったリーダー達が折衝により決める方式ではなく、オープンな作業部会が専門家の意見をよく聞いたうえで、目標を定めてプロセスはそれぞれの主体に任せる(ただし様々な指標で「測る」ことは重視する)という形にしたがゆえに、世界中が合意することができ、目標からにバックキャストでイノベーションを引き起こすことのできる枠組みになっている。
企業は本業の中で少しでも持続可能な方向へと取組を進めるほか、持続可能でないものを持続可能なものに作り変えるところにビジネスチャンスが生まれるという発想で取り組み、自治体は民間がカバーしづらい「誰ひとり取り残されない」を重視しつつ、表彰や連携プラットフォームを構築することでSDGs達成に貢献していくべきとする。
SDGsは、個人や組織の元来の目標にとって代わるものではなく、本来の目標達成に向けたそれぞれの取組が持続不可能なものにならないためのチェックリストとして全世界が合意したものであるという理解が限界。 -
SDGs入門 未来を変えるみんなのために
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試し読み
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SDGs入門 未来を変えるみんなのために
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Posted by ブクログ
中学生以上向きの読みやすい本です。
第1章「SDGsってなんだろう」の前の「はじめに」は,なんと12ページもあります。ここで,今なぜSDGsかということが,コロナ禍の話題も含めて語られます。
第2章「SDGsの生い立ち」はたったの7ページという短さですが,これまでの流れがよく分かります。そして第3章「17の目標達成を目指して」です。17の目標の話も具体例が紹介されていたりして,とても読みやすいです。
目標9で紹介されていた「Wheelog!」というアプリを早速スマホに入れてみました。まだ使い方はよく分かりませんが,こうした取り組みがどんどん進んでいくのはとてもすてきなことです。イノベーションの推進が大切だということですね。
私は,SDGsはイノベーション(技術革新)のヒントになるものだと思っています。なぜかというと,SDGsにはやるべきことが書かれてありながら,どのようにそれを達成すればいいかが書かれていないからです。つまり,目標を一気に達成できるような技術や仕組みのイノベーションを考えるには「もってこい」なのです。
(本書,p.82)
世界の人々が置かれている状況というのは本当に知りません。これまであまり知ろうとしなかったから知らないのは当たり前ですね。たとえば,手洗いをする設備が自宅にない人が30億人もいると聞いてビックリしたり…(目標6)。 -
Posted by ブクログ
SDGsのことを勉強してみたい方には非常に有益な本だと思う。
本の構成は以下の通り。
はじめに 世界の課題と日本の課題
第1章 SDGsとは何か
第2章 SDGsが実現する経済、社会、環境の統合
第3章 SDGsの全貌
第4章 企業はSDGsにどう取り組むべきか
第5章 自治体におけるSDGsの取り組みと課題
第6章 皆の目標としてのSDGsへ
第7章 SDGsのこれから-ポスト・コロナの世界の道しるべ
SDGsのアウトラインから、制定の経緯。また、17の目標についての解説。そして各セクター、企業、自治体、政府、研究界、教育界、若者の取り組み。そして将来展望、と網羅的にSGDsを解説している。新書で280ページ程度の本なので、読むのにそんなに重たいということもなく、文章も平易で読みやすい。
入門書として非常に良い本だと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「持続可能な開発目標」についての教科書と考えるのがよい本。
目標とターゲットがあるのみ。17の「目標」=2030年までに、地球規模での目指すべき到達点、169の「ターゲット」=達成年や数値がより具体的な到達点。これは「目標ベースのガバナンスと呼ばれる。
仕組み(ルールがない)、測る(指標で測る)、総合性(全部つながっている)
・・・指標はいわゆるKPIだが、世界の見方を示す。
従来の経済優位だった価値観を、経済、社会、環境を統合したことに一定の意義
経済
・貧困、仕事、
・インフラ・産業化・イノベーション、
・消費・生産形態、社会・司法
社会
・飢餓、健康的な生活・福祉の推進、
・教育・生涯学習、
・ジェンダー平等、不平等、
環境
・気候変動、海洋・海洋資源、陸の生態系、
・居住地、
・水・衛生管理、エネルギー、
といったテーマがならんだ最後に「パートナーシップ」という手段が示されている。一人では解決できない課題ばかり
それぞれの立場で何ができるかという視点
・企業の立場で
・自治体の立場で
・国連の立場で
・日本政府の立場で
・研究教育界として -
Posted by ブクログ
SDGsとは何か?何が論点なのかが綺麗にまとまっている。2020年から本格的に動き始めたSDGsだが、パンデミックの影響により各国が難しい状況に立たされている。
しかしこれは我々の暮らしに対して危機感を持つきっかけにもなり、年々認知度や関心が上がっているのも事実。特に2000年代から国内では災害が増えたり、人権、貧困など社会課題への問題意識も強くなっており、若い世代を筆頭に社会問題に向き合う人たちが増えている。
最近では企業でもSDGSへの取り組みが強化されている。その要因として「経済成長」が書き込まれていたり、SDGSに取り組むことが企業の価値を向上する点が要因として挙げられる。