小林昌人のレビュー一覧

  • 新編輯版 ドイツ・イデオロギー

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    ドイツ・イデオロギー 新編輯版 岩波文庫
    (和書)2009年09月18日 22:25
    2002 岩波書店 廣松 渉, マルクス, エンゲルス


    岩波文庫の新編輯版の前に出ていた「ドイツ・イデオロギー」は読んだことがあったのですが今回この本で再読してみようと思いました。内容も随分前に読んだので忘れていました。それも丁度良かったかもしれません。
    とても興味深く読めました。

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    2020年09月25日
  • 新編輯版 ドイツ・イデオロギー

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    私は自らの研究の最も重要なテーマの一つにイデオロギーを据えながらも,イデオロギー研究の出発点ともいえる『ドイツ・イデオロギー』を読んでいなかった。そもそも,マルクスの著自体,『共産主義者宣言』(太田出版),『哲学の貧困』(岩波文庫)に続いて,3冊目にすぎない。だから,そもそもマルクスの人生において,本書がどの辺に位置づくかも知らなかったし,そもそも,本書がエンゲルスとの共著ということすら知らなかったのだ。
    そんな浅はかな私だから,ともかく新しい版の方がよいと思って,この岩波文庫版を古書店で見つけて購入したわけだが,内容以前にもいろいろ考えさせられる本であった。まず,『ドイツ・イデオロギー』はマ

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    2010年05月10日
  • 新編輯版 ドイツ・イデオロギー

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    面白い。

    分業による所有形態の多様化。
    その前提としての、生産形態・交通形態のあり様について。人間を規定する諸条件あるいは階級は、そうした物質的形態に関係する。

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    2015年09月15日
  • 新編輯版 ドイツ・イデオロギー

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    マルクスとエンゲルスの草稿。題名どおり、当時のドイツ哲学界におけるイデオロギーを批判し、新たな理論を構築しようという意気込みに満ちた著作。「ドイツ・イデオロギー」が具体的に誰の思想を意味しているのかという点はもっと考慮されていいように思うが、理論の精緻さのみを重視し感覚的な人間を忘れているという批判はいまなお薬としては有効だろう。もちろん、マルクス主義そのものがそうしたイデオロギーに堕しているという可能性は常に考慮されてしかるべきだが。いずれにせよ、理論と実践の問題を考えるうえでは欠かせない著作内容。

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    2013年08月15日
  • 新編輯版 ドイツ・イデオロギー

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    マルクスやエンゲルスの体裁が整った著作とは違って、これはノートのような紙に思いついたこと、またはどこかで学んだことをひたすら書き連ねた本である。またエンゲルスが主に執筆した箇所をマルクスが書き加えたり、線を引いて消したり、また絵のような内容を書き加えたりしている。
    体裁が整った著書は当然だが取捨選択しているので、彼らがどのような発想をしているか、も当然だが取捨選択している。しかしこの本に関しては思いついたこと、また学んだことの成果をそのまま載せているので、彼らがどのようにして「唯物史観」や「共産主義」の原理を構築したかが読み取れるし、またフォイエルバッハの哲学をどのように学んでいたか、が分かる

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    2012年07月05日
  • 新編輯版 ドイツ・イデオロギー

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    ドイツの哲学者、マルクス(1818-83)/エンゲルス(1820-95)の共著。1846年刊。唯物史観提唱の著。この著における「意識が生活を規定するのではなく、生活が意識を規定する」という言葉はあまりにも有名である。この著を読めば、マルクス・エンゲルスの基本理解は得られるだろう。

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    2009年10月04日
  • 新編輯版 ドイツ・イデオロギー

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     マルクス主義の特徴である唯物史観や共産主義の構想、革命の必然性などが本書から確認できる。とはいえ、通常の書物の構成と異なり、本書はマルクスが遺した草稿の修正案が複数記載されていたり、文章の一部が欠落しているなど、読み物として体を成していない。したがって、この本にまとめられたことが、必ずしもマルクスの意図と一致しないことを、読む際に念頭に置く必要がある。

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    2023年05月30日
  • 新編輯版 ドイツ・イデオロギー

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     「大洪水の前に:マルクスと惑星の物質代謝 (斎藤幸平著)」と「コモンの再生(内田樹著)」からの流れで本著を手に取った。
     本著138頁からの{84}a=[40]の節、「こうして、ここに、自然発生的な生産用具と、文明によって創出された生産用具との差異が際立ってくる。(中略)第一の場合、つまり自然発生的な生産用群も場合には、諸個人は自然に服属させられ、第二の場合には労働の生産物に服属させられる。それゆえ、第一の場合には、所有(土地所有)もまた直接的・自然発生的な所有の支配として現れ、第二の場合には労働の、とりわけ蓄積された労働の支配として、つまり資本の支配として現れる。(後略)」に始まる本節をじ

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    2022年01月04日