小説トリッパー編集部のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ短編より長編が好きだけど、あまりにも豪華な面々が名を連ねるアンソロジーについ惹かれてしまった。
しかしまあ、どの作品も1行目の書き出しでこれでもかというほどに惹きつけてくれる。
「Accross The Border」の阿部和重氏、「悪い春」の恩田陸氏、「20」の川上弘美氏の作品は今まで読んだことなかったけど、今後読み漁ることウケアイ。「マダガスカル・バナナフランベを20本」の桐野夏生氏、「もう二十代ではないことについて」の山内マリコ氏、「20×20」の山本文緒氏のような心の機微をなんとも言えない文章にできる作家さんもすごくタイプだ。ああ、読みたい本がてんこもり。
伊坂氏のifは何かで -
Posted by ブクログ
一つのテーマに沿った30人の作家の30作の短編を一冊で読めちゃうお得感。次の読書に繋がる作品と出会える有難さ。
年齢だったり年数だったり人数だったり数字に纏わる何かだったりと、作者さんの発想を楽しめた。また、既読の作者さんの作品に「作者らしさ」を見つけてニコニコしました。(朝井さんの作品、勝手に「らしい〜」と面白く読んだ。)
木爾さん、九段さん、小林さん、それぞれ女子同士の絆(や別れ)を描かれてて好ましかった。
自分的に圧巻だったのは巻末を飾る米澤さんの作品。短いページの中に、一つとして同じものがない、一人ひとり唯一の人生というものが凝縮されていて、短編小説ならではの豊かさが感じられ、余 -
Posted by ブクログ
30にまつわる短編集。
↓一番刺さった話 ★★★★★
木爾チレン うちとあんた
あまりにも自分の今と重なって、主人公の気持ちが痛いほどよく分かった。私も同じ痛みを味わってるから。
親友と別れる話。恋人ではなく友達とも別れってある。学生の時と違うのは、喧嘩したからとか、気が合わなくなったではなく、一緒にいることが辛いから。30歳。色んなことの結果が出てくる年齢。親友だからこそ、今までの道のりを全部知られているからこそ、今の自分を惨めだと思われたくない。
「優しい夫と結婚して、子供にも恵まれた和夏に、私のこの孤独がわかるのだろうか」
励ましの言葉も、相手は何も間違ってなくて、心からの優しさな -
Posted by ブクログ
トリッパーに掲載されていた作品を収録。
どの作品も短いのでサクッと読める、スキマ時間にもぴったり。
でもそれだけに物足りないと感じる作品も多い。
エンターテイメント性は高くなく、文章を愉しむような、何気ない日常を切り取った作品が多い。
朝井リョウ「清水課長の二重線」☆☆
上司も同じ道を歩いていたんだ、という発見には感慨深いものを感じる。
でもそれがあれだけ几帳面ってところだとなあ。
細かさが必要なところと、スピーディーさが求められるところがあると思う。
共感しづらいところがあった。
阿部和重「Across The Border」☆
だれも救われない。嫌い。
伊坂幸太郎「if」☆☆☆
主人