新井一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シナリオ・センターという有名なシナリオ学校の方が作られた本で、大変面白かったです。
まず、1章で説明されたストーリーラインは21パターンしか存在せず、そのストーリーライン上で「テーマ」「モチーフ」「素材」の3つの要素で差別化する、という話からして目からウロコでした。
作品は「テーマ」を如何に遠まわしに表現するか、という表現も面白くて気に入っています。
本書で紹介されていた「あなたが好き」というテーマで「蝋燭の火が消えているまであなたを見ていたい」と表現する例など、直感的に伝わる例文などが多く大変参考になりました。
素材も「天・地・人」に分けて考えることで、雰囲気で考えていた世界設定を立体的に -
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ良書。ほんとわかりやすい。
「何を書くか」×「どう書くか」=面白い物語。そう定義し、何を書くかはその人の経験・知識・思想・センスなどから生み出されるが、「どう書くか」は技術だ。その技術について、かなりシンプルにわかりやすく説明してくれている。
言語化がうまいので、スーっと頭に入ってくる。
定期的にハウトゥー本を読むようにしているけれど、その中でもとても良質だとおもう。
プロはどう書くか、つまり表現技術に悩まない。それくらい何度も書いて書いて書きまくって自分のものにしている。
だからこそ「何を書くか」で悩めると書かれていて、自分には何が足りていないのか、そっとライトで照らしてくれる -
Posted by ブクログ
『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』は、創作の世界に新たに足を踏み入れる人々へ向けた、実践的なガイドブックです。この本は、日本随一のシナリオライター養成スクールであるシナリオ・センターの蓄積された知識とメソッドを公開しており、脚本、小説、マンガ原作など、あらゆる創作活動に応用可能な表現技術を習得することができます。連続ドラマ脚本家の70%以上、コンクール受賞者の90%以上がこのスクールで学んだ創作術には、設定のつくり方、登場人物の造形、物語構成の立て方、シーンの描き方など、創作の基礎から応用までが詰まっています。
この本の特徴は、物語創りの四大挫折ポイン -
Posted by ブクログ
小説を書くにあたって、場面設定や登場人物の個性などを決める基準が分からなかったため、本書を読んだ。結果としては、とてもためになる内容だった。
内容をまとめると、テーマ、モチーフ、素材(天・地・人)の3大要素が物語のイメージ像を作り上げる。そこに、登場人物の詳細なキャラクター性が加わると、世界観が出来上がる。さらに、キャラクターに基づくエピソードが多かったり、オリジナリティがあるほど世界観に深みが出ると感じた。
最も大切なのは、どこまで登場人物のキャラクター性に面白さを出すことができるかだ。そのために、必要なのがストーリーである。起承転結に沿って説明すると、「転」は伝えたい事を明確に、「